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今年は中京施行となるローズSの追い切りが11日、東西のトレセンで行われた。日本ダービー5着以来となるレガレイラは、美浦Wコース3頭併せで俊敏な反応を披露。ひと夏を越して心身ともに成長しており、キャリア初の牝馬限定戦で好発進を決める。
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涼しい秋風が吹く美浦Wコースで、さらにたくましくなった姿をアピールした。レガレイラが年長のオープン馬2頭を相手にした併せ馬でシャープな動きを披露。太田助手は成長ぶりに穏やかな笑みを浮かべた。
「ギリギリ間に合った感じではありますが、態勢は整いました。夏を越して体も大きくなったし、気持ちも穏やかになってきた。なんとかこれで結果を出さなくちゃいけないという状態です」
午前5時の開場とともにコース入りし、ゆったりとした脚取りで進んだ。残り1ハロンから外フレッチア、内ヒップホップソウルと馬体を合わせ、馬なりのままラスト1ハロン11秒3(5ハロン67秒9)で併入。帰厩後初の3頭併せだったが、乗り手の指示に機敏な反応を見せた。先々週、先週はWコースでマイルから時計を出し、ラスト1ハロンも11秒台とさすがの脚力を誇示。休み明けでも実力を出せる仕上がりだ。
昨年12月のホープフルSで牡牝混合2歳GⅠを牝馬として初優勝。今春は堂々と牡馬相手のクラシック路線を歩んだ。皐月賞は1番人気6着、日本ダービーは2番人気5着と期待に応えられなかったが、上がり3ハロンはともに最速。「春は結果が振るわなかったけど、頑張ってくれていい経験になったと思う」と調整役に悲観の色はない。
阪神が改修中のため、ローズSは2年ぶりに中京芝2000メートルで行われる。2020~22年に同コースで行われた際は好位で立ち回った馬がV。スタートに不安を残すレガレイラにとっては位置取りが鍵になるが、太田助手は「春に比べて普段の落ち着きが変わってきたので、それがゲートにつながれば」と課題の克服へ手応えを得ている。
デビュー以来、初めての牝馬限定戦で、メンバー中ただ一頭のGⅠウイナー。秋の大舞台に胸を張って進むためにも、結果が求められる一戦だ。「実績的には負けられない。秋に向けて希望が持てる走りをしてほしい」。挫折を味わった才媛が、尾張の地で復活を果たす。(吉田桜至郎)
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