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地方の雄がうなった。イグナイターは新子調教師を背に、園田競馬場のダートコースで直線強めに追って5ハロン65秒4、ラスト1ハロン12秒2。スピーディーに駆け抜けた。
新子調教師は「前走よりも(スピード上げる)入りを少し早くて、ある程度のラップを刻みました。状態は今までで一番いいと思います。追い切り後で530キロでしたが、輸送で15キロくらい減るのでちょうどいい」と納得の表情だ。
今回の舞台は地方ほど砂が深くないJRAの競馬場のなかでも、一番時計が出るとされる東京。それについては「力がいるダートよりも軽いほうが合っている」ときっぱり。JRA所属時に東京の新馬戦を7馬身差で圧勝。重馬場のさきたま杯優勝の戦歴を振り返れば、それもうなずける。
距離のマイルもOKだ。2走前の南部杯で昨年の最優秀ダートホース・レモンポップをぴったりマークして2番手。2秒差をつけられたものの、粘って2着を死守。強い馬にけんかを売れば大敗もやむなしとしたものだが、この踏ん張りはむしろ驚異的とさえ思える。
「強い馬に真っ向勝負しての2着ですし、以前より折り合いもつきますから」
16日には新コンビを組む西村淳騎手が園田で感触を確かめる予定。2年連続でNARの年度代表馬に輝いた強豪が、1999年メイセイオペラ以来の地方馬Vを狙う。(片山和広)
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