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【スポ京都金杯】イルーシヴパンサーが再出発の重賞2勝目 今年こそはマイル界のてっぺんを取る

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【スポ京都金杯】イルーシヴパンサーが再出発の重賞2勝目 今年こそはマイル界のてっぺんを取る

5番人気のイルーシヴパンサーが最内から鋭く伸び、昨年の東京新聞杯以来の重賞2勝目。昨春は1番人気で8着だった安田記念(6月4日、東京、GⅠ、芝1600メートル)でマイル王座に再挑戦する。岩田望来騎手(22)=栗・藤原=はデビュー5年目で金杯初勝利だ。



今年こそマイル界の主役へ。年始の冷たい風を切り裂いたイルーシヴパンサーが鮮やかな差し切り。初コンビの岩田望騎手は笑顔で振り返った。

「すごくうれしいですね。縁起がいいレースを勝てたので、この調子で勝ち星を挙げていきたいです」


予定より後ろの位置取りになったが、中団インで脚をためる。直線も内にこだわり、進路があいた瞬間を逃さずに突き抜けた。トップハンデタイの58キロでも本領を発揮し、2つ目の重賞タイトルをゲット。重賞3勝目の鞍上は「内の馬場がいいと思ったので、落ち着いて進路を探しました」としたり顔だ。

昨夏の関屋記念11着後はじっくりと休養。4カ月半ぶりの復帰戦で14キロの馬体増は成長の証しだ。久保田調教師は「オーナーの理解があり、秋をパスしたのが良かった。ようやくこの馬のいいところが出せました」とうなずいた。

春は昨年1番人気で8着だった安田記念が目標。トレーナーは「今年はもう1段階、上のところを目指せる」と手応えを口にする。2023年のマイル王襲名に向け、最高のスタートを切った。(丸橋正宣)



イルーシヴパンサー 父ハーツクライ、母イルーシヴキャット、母の父キングカメハメハ。黒鹿毛の牡5歳。美浦・久保田貴士厩舎所属。北海道安平町・追分ファームの生産馬。馬主は草間庸文氏。戦績12戦6勝。獲得賞金1億4969万8000円。重賞は2022年GⅢ東京新聞杯に次いで2勝目。京都金杯は久保田貴士調教師、岩田望来騎手ともに初勝利。馬名は「母名の一部+豹」。



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