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世界最大の生産者組織、クールモアグループが所有するブルーム(愛=A・オブライエン、牡3、父オーストラリア)の権利の一部を先頃、キーファーズの松島正昭代表が獲得した。同馬は2番人気で臨んだ今年の英ダービーで、勝ったアンソニーヴァンダイクから3/4馬身差の4着と健闘。3歳世代のトップクラスに数えられる一頭だ。
予定されていた14日の英セントレジャーは回避するが、同グループ所有のバリードイル調教場で順調に調整されている。普段はD・オブライエン騎手が調教をつけ、先週はウッド坂路の併せ馬でパートナーを置き去りにする豪快な走りを披露。松島氏の勝負服で挑む凱旋門賞(10月6日、仏パリロンシャン、GI、芝2400メートル)とジャパンC(11月24日、東京、GI、芝2400メートル)では、武豊騎手がコンビを組む。
同厩舎所属馬では岡部幸雄元騎手が1995年にアイルランドのゴールウェイ競馬場で行われた2歳未勝利戦を勝っており、日本の騎手が名門バリードイルの馬に騎乗するのはそれ以来となる。
A・オブライエン調教師と武豊騎手は同じ1969年生まれ。ともにIFHA(国際競馬統括機関連盟)から国際功労賞を贈られており、それぞれの国を代表するレジェンドが世界最高峰のレースでタッグを組む。武豊騎手と海外のビッグレース制覇を目指すキーファーズでは今後も現役馬トレードに力を入れる方針で、50代を迎えた武豊騎手はグレーと白の勝負服で世界中を飛び回ることになりそうだ。 (在仏競馬記者)
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