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有馬記念の追い切りが24日、滋賀県の栗東トレセンで行われた。ジャパンCを制したエピファネイアは、CWコースでスムーズに折り合い、好時計をマーク。サンケイスポーツ調教評価でも最高の「S」をゲット。枠順決定は25日で、初の公開ドラフト形式で行う。
カラリと晴れた冬空の下、白い息を吐きながらリズミカルに弾んだ。ジャパンCを圧勝したエピファネイアが、心身の充実ぶりをアピール。人馬一体となって、スムーズに駆け抜けた。
「競馬に行くと違うと思いますが、攻め馬ではリラックスしています。先週よりも少しスイッチが入っていましたけど、いい雰囲気です」
2週続けて追い切りに騎乗した初コンビの川田騎手が、笑顔で好気配を伝えた。
CWコースで単走。鞍上と呼吸を合わせてラチ沿いを進んでいく。直線は軽く肩ムチが飛ぶと、サッと加速して6ハロン80秒8-12秒4の好タイムをマーク。燃えやすい気性を考慮して余力を残した調整だったが、折り合いがついて、見た目以上に時計も速かった。
「ジョッキーの言うことを聞きながら、一生懸命走っていました。予定通りに来ています」
見届けた角居調教師も納得の表情を浮かべた。
好メンバーがそろった前走のジャパンCは好位から抜群の手応えで抜け出し、2着馬に4馬身差をつける圧勝。昨年の菊花賞馬が、鮮やかに復活を遂げた瞬間だった。
前走後は精神面の安定を保ちつつ、肉体面は一段と良化を遂げた。「(中山は)エピファにとって合いにくいコースかもしれないし、折り合いも鍵ですが、左右のトモ(後肢)のバランスが取れてきました。体も柔らかくなっているので、折り合いもつけやすくなるでしょう」とトレーナーは説明。今秋3走目で、心身ともにピークを迎えたといっていいだろう。
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