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【チャレンジC】ヒカリ、大逃げで無傷6連勝だ!

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【チャレンジC】ヒカリ、大逃げで無傷6連勝だ!

 阪神では今週、日曜メーンとしてGIの阪神ジュベナイルフィリーズが開催されるが、土曜メーンも見逃せない。ハンデ重賞のチャレンジカップ(GIII、芝1800メートル)だ。注目は3歳牡馬のエイシンヒカリ。体質が弱かったためデビューは今年4月と遅れたが、未勝利からオープン特別まで怒濤(どとう)の5連勝。ついに重賞へ初挑戦する。遅れてきた大物がタイトルをもぎとり、来年の芝中距離戦線を熱くする。

 5戦5勝の超特急が、ついに重賞の舞台へ駒を進めてきた。無傷でGIII制覇を狙うエイシンヒカリに、坂口調教師が期待の言葉をかける。

 「相手は強くなるけど、ここでどんな競馬を見せてくれるかだね」

 体質の弱さで、初陣は今年4月の京都まで遅れた。それでも才能にあふれる快速馬は未勝利、500万下、1000万下…とクラスの壁を次々と破っていった。デビュー戦こそ好位差しだったが、その後の4戦はすべて逃げ切り。スタートからスピードの違いで押し切るスタイルは、末脚を生かすタイプが多いディープインパクト産駒としては異色の存在だ。

 特に前走のアイルランドトロフィー(芝2000メートル)はインパクトが大きかった。前半1000メートル58秒2というハイペースで、後続に10馬身以上の差をつける大逃げに加え、直線では外ラチまで逃避するヤンチャぶり。それでも東京の長い直線を底力で乗り切り、終わってみれば2着馬に3馬身半差の楽勝だった。

 トレーナーは「初めての左回りということもあって、直線では外へ行ってしまった」と苦笑いするが、「テンにも飛ばしたし、さすがに最後は止まると思ったが、それで押し切るのだからね」と能力の高さを再確認。走破タイム1分58秒3も2週後のGI天皇賞・秋より1秒4も速く、破天荒なキャラクターと同時に計り知れない器の大きさを示した。

 重賞で相手が強くなる上に、前走から2キロ増となる56キロのハンデも楽ではない。だが、全5戦で2着に計17馬身差をつけた圧倒的なスピードを持つエイシンヒカリなら、GIIIもノンストップで駆け抜けてしまいそうだ。

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