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【中山記念】カレンミロティックV条件揃った

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 vsオルフェーヴルで得た自信を生かし、◎カレンミロティックがハイレベルGIIをもぎ取る。

 2着に1秒3差! 有馬記念はまさにオルフェだけのレースだったが、主役以外の走りを振り返ればミロティックの存在感はグンとアップする。

 力の要る馬場のミドルペースで、怪物が早めに動き出す厳しい流れ。先行勢は逃げたルルーシュがしんがり負け、直前のジャパンCで3着だったトーセンジョーダンも14着惨敗と、ゴール前はほぼ壊滅状態だった。

 そんななか、道中から先頭で進んだミロティックは唯一、直線でも見せ場を作り6着。2着ウインバリアシオン、3着ゴールドシップは、怪物のあとに動く漁夫の利的な側面もあっただけに、真の銀メダルはこの馬…という見立ても決してオーバーではないだろう。

 「あの厳しい流れであの内容なら、健闘と言えるんじゃないかな」

 GI初挑戦で見せた果敢な走りを平田調教師も高く評価するが、もっとも勝負がかりという意味では、やはり今回のほうが上だ。

 「一番力を出せるのが1800から2000メートルだから、前走後はここを目標に乗り込んだ。今週の坂路の動き(4F51秒4=26日)も休み明けとしては十分だし、有馬記念のときよりいい状態に持ってこれた」

 潜在能力の高さで2500メートルにも対応したが、ベストは垂水Sのレコード5馬身差V(阪神芝1800メートル・1分44秒5)や、金鯱賞(中京芝2000メートル)の2馬身半差Vがあるミドル・ディスタンスだ。その金鯱賞が4カ月ぶりなら、2カ月半のブランクなどノープロブレム。加えて他陣営が最も警戒を寄せる“あの馬”の参戦を歓迎する意向なのも、心強い。

 「ウチにとっては、はっきり逃げる馬(トウケイヘイロー)がいて、それを目標にできる展開が何よりありがたい」。群雄割拠の古馬中距離界を象徴する一戦を、セン馬の首席候補が押し切る。(夕刊フジ)

中山記念の出馬表はこちら

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