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GIII京成杯(14日、中山、芝2000メートル)の追い切りが10日、東西トレセンで行われた。
京成杯4勝の頼れる男に導かれ、素質馬ノウレッジが美浦Wコースで上々の仕上がりをアピールした。
「いつもより気合をつけて終いをやったが、いい感じ。手応えには余裕があったし、暮れから変わらず順調にきている」
蛯名正義騎手が笑顔を見せた。
10馬身以上、前を行くエイブルサクセス(牡5、1000万下)との差を軽快なフットワークで詰め、直線で内へ。鞍上が追い出すと力強くストライドを伸ばし、僚馬と併入した。タイムは5ハロン68秒7、3ハロン39秒3-13秒5。ゴールを過ぎてもしっかり追われ、集中して走り切った。
二ノ宮敬宇調教師は「ダートを使ったころはゴツゴツした走りだったが、スムーズになって肩の出がよくなった。体もだいぶできてきたね」と目を細める。
昨年7月に新潟ダート1200メートルで新馬を勝ち、初めて芝に挑んだ新潟2歳Sで2着と高いポテンシャルを発揮した。前走の朝日杯FSは中山マイルで不利な大外(16)番枠に入り、外々を回らされたが、コンマ6秒差の6着に踏ん張った。
今回は前走から400メートル延びた2000メートルが舞台。「(馬群の)中でも平気だし、デビューからいろいろな競馬をしている。初距離がどうかだが、折り合いがつくからね」と蛯名騎手はパートナーに期待を込める。
蛯名騎手は京成杯で現役騎手最多の4勝を挙げており、勝てば歴代最多5勝の加賀武見元騎手に並ぶ。名手を背にしたノウレッジが、皐月賞と同じコースで初タイトルをつかむ。 (森田実)
★マサヨシは新春から絶好調!
ノウレッジとコンビを組む蛯名騎手は5日の中山7Rを勝ち、史上4位となるJRA通算2112勝を達成。その週は4勝の固め打ちで43歳のベテランは存在をアピールした。
「よくここまできたとは思うが、上には上がいるし、まだ現在進行形だからね。ひとつひとつを大切に乗ってコツコツと頑張るだけ。結果はついてくるもの」とマサヨシは気を引き締める。
13日の日経新春杯ではメイショウカンパクに騎乗予定。「力はある馬」と実力を評価しており、重賞連覇も期待できる。
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