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【霧プロのキーホース診断】マイルCS2023 4度目の正直へ! 臨戦過程と条件好転を武器にソウルラッシュが浮上する?

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【霧プロのキーホース診断】マイルCS2023 4度目の正直へ! 臨戦過程と条件好転を武器にソウルラッシュが浮上する?


ウマニティプロ予想家・が、今週の重賞出走馬の中から、特に的中への鍵を握りそうな1頭にフォーカス。指数・血統・調教を中心とした“予想的イマジネーション”で掘り下げていきます。



ソウルラッシュ
今年のマイルCSには「このタイトル、何がなんでも欲しい!欲しい!!!」といった雰囲気を特に醸し出す馬が複数出走を予定している。
昨年の牝馬クラシックで無冠に終わり、マイル路線に転じて確かな存在感を示しながらも勝ち切れないナミュールや、若駒の時にG1を制してはいるものの、その後はことごとく僅差でタイトルを取り逃がしているシュネルマイスターダノンザキッド辺りがそうだ。

そして今回取り上げるソウルラッシュも、悲願達成が待たれる実力馬の1頭。
3歳後半からマイル路線に転じて高い能力を示し、先を見据えてしっかりと前哨戦でひと叩き。その内容もG1レベルで、あとは本番で勝ち切るだけ……というローテを、4歳春、4歳秋、5歳春と続けて、いずれも本番で崩れるという最早様式美(超失礼)とも言える戦績を刻んでいる。
この秋も、前哨戦の京成杯AHをトップハンデをものともせず押し切り、虎視眈々と本番を見据えているが、”4度目の正直”は成るのだろうか。いつも通りに各要素から掘り下げていきたい。

まず指数面だが、マイル路線に転じてからの数字は非常に優秀で、特に各前哨戦で刻んでいる指数は間違いなくG1レベル。この馬が無冠というのが信じられないほどだ。
前走の京成杯AHも59kgを背負っていたとは思えない走りで、刻んだラップもまだ余力を感じさせるもの。ここで2着だったウイングレイテストは次走でスワンSを制覇しており、レースレベルも十分に高いものだったことが窺える。


このままの指数が本番でも刻めれば好勝負の可能性はかなり高いと言えるのだが、直線で致命的な不利を受け続けた昨年の安田記念は仕方ないとしても、昨年の当レースと今春の安田記念は、特に大きな不利はなかった割に直線における伸びはジリジリ。高速決着への対応力を指摘する声もあったが、何度も1分32秒台で走り、前走のような1分31秒台でも乗り切れる馬が、高速決着が向かないというのは違和感がある。

では、何故本番で崩れるのかと言えば、”フレッシュな状態のほうが走れる馬”だからではないだろうか。
近年には珍しく、丁寧に前哨戦を使って本番に臨んでくる馬だが、前哨戦から本番までの期間は多くの場合1ヶ月前後。対して、ハイレベルの走りで好走している前哨戦は数ヶ月の休み明け。先週のエリザベス女王杯に出走していたアートハウスも同じような戦績を刻んでいたが、本馬も似たタイプなのかもしれない。
そう仮定すると、この秋は前哨戦に京成杯AHを選択したことで、本番までの期間が2ヶ月超。前哨戦に富士Sを選択し、1ヶ月で本番に臨んだ昨年に比べると、フレッシュさで言えばだいぶ上なのではないだろうか。

加えて、今週も先週同様に金曜日付近に雨の予報が出ている。
先週も開催中はそれほど雨は降らなかったが、芝の状態は良馬場発表にしてはタフな状態であるように映った。今週も開催が進み、似たような状態になる可能性がありそうだ。
本馬は父系、母系とも馬場が悪化してもさほど影響を受けない血統構成であり、本馬自身も渋った芝では3戦3勝と、むしろ得意にしている印象すらある。軽い馬場をベストとするライバルたちが持ち味を削がれるようであれば、より存在感が増すのではないだろうか。

調教面では先週までで3本のコース追いをこなし、これまでの”前哨戦仕様”の調整過程に近いメニューをこなしている。動きも時計も相変わらずシャープさを感じさせるもので、恐らく坂路で行われるであろう最終追い切りも、いい切れ味を見せてくれるものと思われる。状態面に不安はなさそうだ。

こうして並べると、多くの面でポジティヴな要素が揃った存在。これまでの本番で崩れるイメージが先行すれば、頭から入る馬券はオッズ妙味もありそうな気がするが、果たしてどのようなオッズが形成されるだろうか。それをしっかりと吟味してから、印の打ち方を考えたい。


(きり)プロフィール
ウマニティ公認プロ予想家。レース研究で培った独自の血統イメージに加え、レース戦績や指数等から各馬の力関係・適性を割り出す”予想界のファンタジスタ”。2023年1月には、長年の活躍が認められ殿堂プロ入りを果たす。

⇒気になる最終結論は、レース当日のプロ予想MAXでチェック!

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