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斎藤新(22)=栗・安田隆=騎乗で1番人気のドゥーラが、中団から差し切って重賞2勝目をゲット。3歳馬の勝利は2017年のアエロリット以来で通算6頭目となった。今後は放牧を挟んで、秋は秋華賞(10月15日、京都、GⅠ、芝2000メートル)が目標になる。2着は9番人気のウインピクシスが入った。
◇
オークス3着の力を年長馬相手に見せつけた。3歳馬ドゥーラが51キロの軽量も味方につけて、鮮やかな差し切り。昨夏の札幌2歳Sに続く重賞2勝目に導いた斎藤騎手が胸を張った。
「正直、すごく自信を持って乗っていました。『ドゥーラが一番強いぞ』という気持ちで、ロスなくこの馬のリズムだけを重視したレース運びを徹底しました」
スタートを決め、中団をキープ。勝負どころから外めを進出し、4コーナーでは早くも2番手に。直線は力強く脚を伸ばし、1馬身という着差以上の完勝だった。
秋の大目標に掲げる内回りの秋華賞を見据え、前で流れに乗って結果を出せたのは大きな収穫。高橋康調教師は「以前はフォームが前重心でしたが、起き上がって前後のバランスが整った走りになった」と成長を実感。鞍上も「力があるのを証明できた。秋に向けて恥ずかしくないような競馬をドゥーラと一緒に僕自身、歩んでいけたらと思います」と力を込めた。
2冠女王リバティアイランドが待ち構える最後の1冠で、進化を遂げた姿を披露する。(斉藤弘樹)
■ドゥーラ 父ドゥラメンテ、母イシス、母の父キングヘイロー。黒鹿毛の牝3歳。栗東・高橋康之厩舎所属。北海道浦河町・グランデファームの生産馬。馬主はサイプレスホールディングス合同会社。戦績8戦3勝。獲得賞金1億1821万2000円。重賞は2022年GⅢ札幌2歳Sに次いで2勝目。クイーンSは高橋康之調教師、斎藤新騎手はともに初勝利。馬名は「父名より」。
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