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【あの人気馬はココが不安】ユニコーンS2023 現時点でのグレートサンドシーに残る距離適性と臨戦過程の不安

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【あの人気馬はココが不安】ユニコーンS2023 現時点でのグレートサンドシーに残る距離適性と臨戦過程の不安

 18日(日)、東京競馬場ではユニコーンステークス(G3)が行われます。2020年に産まれた現3歳世代にとって、JRAで最初に行われるダートの重賞競走となります。

 上位人気が予想されるのは、ドバイ帰りのペリエール、中京・昇竜ステークスを勝ったグレートサンドシー、前走で同じ東京・ダート1600m戦の1勝クラスを勝ち上がったブライアンセンス、昨年の園田・兵庫ジュニアグランプリの勝ち馬で、続く川崎・全日本2歳優駿でも2着に入ったオマツリオトコといったあたりになりそうです。

 今回も名前が挙がった上位人気馬候補4頭の中から1頭を選び、重箱の隅目線で不安材料を語りたいと思います。今回はグレートサンドシーについて語ります。どうしても距離適性と臨戦過程に不安が残ります。

 まず近10年の同競走におけるデータを紐解いてみましょう。前走もマイル戦だった馬が「5・4・6・50」、前走から距離短縮になっている馬が「4・4・4・35」なのに対し、前走から距離が延長となっている馬は「1・2・1・39」と、僅か1頭しか勝っていません。とはいえ、2021年に端午ステークス(阪神・ダート1400m、3着)から駒を進めたスマッシャーが勝利しており、前走から距離延長組は黙って消し、と言い切ることはできません。


 しかし、グレートサンドシーのように前走が昇竜ステークスだった馬は同じダート1400m戦からの参戦でも、「0・0・0・2」と馬券にもなっていません。サンプル数が少なすぎる、との指摘もあるかもしれません。東京競馬場と同じ左回りコースの中京競馬場で行われるレースを勝った馬なのだから、グレートサンドシーユニコーンステークスで勝つ可能性も十分あるのではないか、という反論もあることでしょう。

 同じダート1400m戦からの参戦なのに、端午ステークス組は馬券になって、昇竜ステークス組は馬券にならないのか?その理由は端午ステークスは5月なのに対し、昇竜ステークスは3月に行われます。断言はできませんが、昇竜ステークスからだとレース間隔が長すぎる可能性があります。近10年におけるサンプル数が少ない理由とも無関係ではないでしょう。

 また、グレートサンドシーは2走前に今回と同じ東京・ダート1600m戦のヒヤシンスステークスに出走し、4着に敗れています。この一戦のみで判断は難しいかもしれませんが、新馬戦の1400mから距離を延長して敗れ、次に再び1400mに距離短縮して勝利したという事実が残る以上、1400mから1600mへの距離延長は不安材料であると言わざるを得ません。そのヒヤシンスステークスで勝利した馬がペリエールであるという点も、有利な材料とは言えません。

 今回も前走の昇竜ステークスと同様、川田将雅騎手が手綱を取る予定ですが、同騎手もグレートサンドシーの距離適性については把握しているでしょうし、その上で騎乗依頼を引き受け、作戦を立てることになると思われます。しかし、昇竜ステークスを勝利した後、同騎手が複数のメディアに「まだ前半から動くことができない」と語っており、作戦面での選択肢は現時点でそれほど多くない、と考えている可能性があり、難しい判断を迫られながらの騎乗となるのかもしれません。

 以上、ユニコーンステークスで上位人気になりそうなグレートサンドシーについて、臨戦過程と距離適性の2点から不安材料を探ってみました。まだまだ心身共に成長が期待できる3歳馬だけに、こうした不安材料を克服してしまう可能性もある点を一応付け加えておきたいと思います。

(文・菅野一郎)

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このニュースへのコメント

馬鹿の一浪|2023年6月16日 12:08 ナイス! (2)

このシリーズ連載、毎回読みにくい
不安をあおるだけで、結果は違ったりするからやめてほしい

【あの人気馬はココが不安】

WEAKEND DREAM|2023年6月15日 18:34 ナイス! (2)

「前走から距離延長となる馬」が劣勢なのは確かとして、僅か1頭しか勝っていないとしながら、2年前にスマッシャーが勝っているので黙って消しとは言い切れないと直後に記したら「どっちやねん」となる。

「僅か1頭ながら2年前の勝ち馬が該当するので今後の傾向が変わるかも」とするのか、「2年前にスマッシャーが勝っているが43頭が該当しながら1頭しか勝っていない」とするかだと思う。

昇竜S組が馬券にもなっていない、というが「過去10年で2頭のみ」では正直「規定打席不足」。
理由を推察しているようだが、3歳春のダートのオープン馬は適鞍があまりないから続戦の傾向にあるからなのではないだろうか。

最後に作戦面(脚質)に触れているがそれなら決まり手を分析して、どういう結果が出るのかはわからないが「先行有利の傾向があり、おそらく後方からレースを進めるこの馬には分が悪い」などと組み立てたほうがよい。

いずれにせよ馬券は「買うもの」であるから個人的には予想記事で「死角を指摘して消す」という組み立てはあまりいい方向性とはいえないと考える。明確に人気馬を切ったなら代わりに買える馬を1頭挙げるなら悪くはないと思うが。

同姓同名の別人カンチ|2023年6月15日 16:02 ナイス! (2)

作戦について書いてあるが、結局何が言いたいのか、わからないので
騎手コメントだけでいい

>距離適性については把握しているでしょうし、その上で騎乗依頼を引き受け、作戦を立てる

>作戦面での選択肢は現時点でそれほど多くない、と考えている可能性があり、難しい判断を迫られ

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