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中央競馬ニュース
クイーンエリザベスⅡＣ（３０日、香港・シャティン、ＧⅠ、芝２０００メートル）に挑むダノンザキッド（栗・安田隆、牡５）が２７日、芝コースでダイナミックな脚さばきを披露。２０２０年ホープフルＳ以来の勝利へ、好ムードを漂わせた。このレースはチェアマンズスプリントプライズ（３０日、香港・シャティン、ＧⅠ、芝１２００メートル）とともに、国内で馬券発売が行われる。
◇
柔らかなフットワークで、好調をアピールした。ダノンザキッドが満点の最終リハを披露。手綱を取った安田助手は満足げな表情だ。
「去年と同様に軽めに乗りました。追い切りというよりも雰囲気で走る馬なのでね。今回はすごく落ち着きがあるし、いい状態だと思います」
角馬場で体をほぐした後、芝コースに登場。ゆったりしたリズムで折り合いをつけると、３～４コーナーにかけてジワリと加速。直線ではバランスの取れたダイナミックなフォームで、ラスト２ハロン２６秒０（４ハロン５７秒０）で駆け抜けた。
昨年１２月に行われた同舞台の香港Ｃでは、中団後方から鋭く伸びて２着に好走。安田助手は「洋芝チックな香港の芝が合っているのでしょうね。それと、こっちにいるときと（栗東）トレセンにいるときの落ち着きが明らかに違う。（栗東にはない）対面式の馬房なのがこの馬にはいいと思う」と気配を伝える。２走前の中山記念（１１着）では発走前にゲートをくぐってしまい、発走再審査を課せられるなど、難しい気性の持ち主。だが、香港ではやんちゃな面を見せず、好ムードを漂わせている。
午前１１時（日本時間正午）に決まった枠順は、大外の⑦番枠（馬番は❸）。同助手は「頭数が少ないので特に気にしていません。外に馬がいないのは、この馬にとっていいと思います」と歓迎した。
２０１２、１３年と香港スプリントを連覇したロードカナロア、２０年の同レースを制したダノンスマッシュなど海外でも活躍する馬を育ててきた安田隆厩舎が送り出す実績馬。安田助手は「本当に自信をもって競馬に挑めると思います」と力強く結んだ。香港Ｃ以上の走りで、２０２０年ホープフルＳ以来、２つ目のＧⅠタイトルを手に入れる。
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