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ポートアイランドS(L、芝1600メートル)は4日、中京競馬場で16頭によって争われ、4番人気ドナウデルタ(栗・石坂正、牝4)が中団のインから直線で伸びてオープン初勝利。1年5カ月ぶりのマイル戦を快勝し、通算5勝目を挙げた。
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良血馬が、新たな一面をアピールだ。激しい直線の叩き合いのなか、内めから抜け出したのはドナウデルタ。昨秋から芝1400メートルで3連勝した4歳牝馬が、1年5カ月ぶりのマイル戦を鮮やかに差し切った。
「スムーズに立ち回れたことが良かったですね。一瞬の脚がいい馬で、それをうまく引き出すことができました」と北村友騎手が笑顔で振り返る。〔1〕枠(2)番からインの7、8番手を確保。流れに乗りながら直線を向き、ラスト300メートルで仕掛けると鋭く反応した。ゴールまで200メートルを切ったところで先頭に立ち、最後はピースワンパラディの追撃をクビ差抑えた。「以前と違ってイライラしたところがなくなったからマイルを使ったけど、きっちりと答えを出してくれた」と石坂正調教師は目を細めた。
母ドナウブルーも同じ石坂正厩舎に所属し、京都牝馬S、関屋記念とマイルGIIIを2勝。当然、娘もデビュー当初は桜花賞を意識したローテーションを歩んだが、チューリップ賞4着など決め手を欠いた。3歳秋から芝1400メートル戦に活路を見いだしてポンポンと勝ち上がり、4歳秋にしてついに母のようにマイル戦で結果を出した。
「3歳の頃はマイルが長いと思ったけど、今は違う。変わってきたんだと思うよ」とトレーナー。次走は未定だが、今後のマイル路線で目が離せない存在になるかもしれない。(佐藤将美)
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