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【鈴木和幸G1コラム】 天皇賞・調教全馬チェック

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●第141回天皇賞(春)出走馬の追い切り診断

  
エアシェイディ 4月29日 美浦ダ ⑥78秒7-63秒8-50秒3-37秒6-12秒5 G強め
      
単走でこれだけの時計がでればいうことなし、動きも最後までしっかりとしていた。とはいっても、急激によくなったとかいうことではなく、前走の日経賞2着時のデキをキープといったところ。

  
エアジパング 4月28日 栗東P ⑥83秒5-67秒1-52秒9-38秒7-11秒5 一杯追
      
ポリトラックで3歳馬との併せ馬、1馬身先着し、ラスト1Fも11秒5と速かった。しかし、前半のペースが遅かったし、相手が相手、先着も当然で、ガラリ一変とまではいかない。

  
カネトシソレイユ 4月28日 栗東P 66秒0-51秒5-37秒6-11秒2 G強め 
      
前走時の最終追い切りはCウッドだったので、ポリトラックの今回との時計比較は難しい。しかし、ラスト1Fを11秒2でまとめた今回の動きは最近では一番の鋭さが。前走勝ち以上とみてよかろう。

  
ゴールデンメイン 4月28日 栗東W ⑥88秒2-72秒4-57秒4-42秒9-12秒1 馬なり
      
この大一番、3200メートルの最終追い切りがこんな牝馬のような軽めでは。事実上の追い切りは先週といっても軽すぎる。

  
ジャガーメイル 4月28日 美浦P 61秒4-46秒8-34秒2-11秒5 一杯追
      
直前追い切りが実戦さながらの3頭併せ、別掲の猛時計では、いささかこの時点での太め残りが心配された。しかし、いっぱいに追ったとはいえまだまだ余裕があったし、反応のよさもひときわ目を引いた。これだけやれたのは体調がいいからこそと判断したい。テン乗りとなるウイリアムズとの呼吸もぴったりと、道中のいかにも気分がよさそうな走りも印象的。悲願に向けてこれ以上は望めない。

  
ジャミール 4月29日 栗東P ⑥81秒9-65秒7-51秒4-38秒0-12秒1 一杯追
      
右ステッキが5発入ったにしては反応がさほどではなく、馬なりの外と併入するのがやっとに見えた。時計もポリトラックとしては平凡である。しかし、この馬はもともとあまり攻め馬駆けするほうではなく、やれていればいいタイプ、心配いらない。

  
テイエムアンコール 4月28日 栗東W 66秒1-51秒1-37秒4-12秒3 強め
      
前にいた3頭を縫うようにして突き抜けてきた。前走の大阪杯勝ちの疲れのツの字もないと言い切れる。先週には長め7Fからやっているのだからなおさらだ。とくに追い出されると、まさしく放たれた矢のよう、一直線の伸び。芦毛の馬体が黒ずんで見えるあたりにも体調の良さがうかがわれる。前走からこっちさらに一段と充実した。
         
  
トウカイトリック 4月28日 栗東坂 52秒7-38秒7-25秒8-計 不 一杯追
      
いつも通りに坂路での最終追い切り。残り200メートル地点から藤田が追い出すと、一完歩ごとに併走相手との差を広げ、1馬身半先着のゴール。不良馬場でのこの坂路時計52秒7は速いし、計不のラスト1Fもおそらく12秒台でまとめている。すでに8歳、大幅な変わり身は望むべくもないが、依然としてすばらしいデキをキープしている。
      
  
トーセンクラウン 4月28日 美浦P ⑥84秒1-68秒2-53秒6-39秒5-11秒5 強め
      
単走でまったくの上がり中心、時計の出やすいポリトラックだし、このラスト1Fの速さは当然としても真一文字にゴールを駆け抜けた動きは、デキ文句なしの証。

  
ナムラクレセント 4月29日 栗東W ⑥82秒2-66秒3-51秒8-38秒5-12秒4 馬なり
      
4コーナーのコーナリングがぎこちなく、外にふくれかげん、クビの高いフォームも気になった。多分に気の悪さを感じさせる追い切り内容で、良化はスロー。

  
フィールドベアー 4月28日 栗東W 68秒0-52秒9-38秒8-12秒3 馬なり
      
悪くはないが、かといってとくによくなったところもなし。強調材料に欠ける最終追い切りだった。 

  
フォゲッタブル 4月28日 栗東P ⑥80秒1-65秒1-51秒2-38秒3-12秒1 強め

2月14日のダイヤモンドS以来で大一番を迎える。この中間は前走の疲れがでたらしく、3月中はプール調整に終始、時計を出し始めたのは4月になってからだ。その後は坂路、ポリトラック併用で追い日ごとに長短、時計8本。先週の併せ馬で叩きまくって6F79秒6-36秒6、このひと追いで体も気持ちも九分通りできた。今週は美浦から内田が駆けつけての追い切り。4馬身ほど先行する相手に4角で並び、直線はいっぱいに追う相手を横目で見ながら、半ばからつよめのGOサイン。待ってましたとばかりにストライドを伸ばし、1馬身半先着。追われての反応の速さ、相手馬をを引き離すときの鋭さは先週までとはまるで別馬の感。クビを低く柔軟に上下させ、重心を沈めたフォームもすばらしく、一部のスキなく仕上がった。もはや、レースを待つばかりだ。

  
・ベルウッドローツェ  4月28日 栗東P ⑥82秒6-67秒4-52秒7-38秒8-11秒6 一杯追
       
前走はポリトラックで6F76秒台の好タイムでレースに向かったが、体重を6キロ減らしてしまい、結果をだせなかった。これを教訓に今回はテンを控え、ラストだけいっぱい。全体時計が平凡なのはこのためだから気にしなくていい。残り200メートルからの鋭い伸びには目を見張るものがあったし、今度は体重減なしで出走できる。もちろん、元気いっぱい。

  
マイネルキッツ 4月28日 栗東W 65秒8-51秒5-37秒8-12秒1 一杯追
      
先週の21日に南ウッドで6Fからの併せ馬を消化してから、翌22日に栗東入り、長距離輸送はなれたもの、何の問題もなかったようだ。最終追いはCウッドでの併せ馬、4馬身ほど先行する馬を目標に、5Fから14秒3、13秒7のゆったりとしたペース、直線でインにもぐり込んだ。いっぱいに追う相手にやや先着した。動きに乱れはなく、これでいいのかもしれないが、格下馬を突き放せなかったあたり、物足りなさも。絶好調とまではいかない。

  
ミッキーペトラ 4月29日 栗東坂 51秒7-計 不ー 24秒9-12秒5 一杯追
      
坂路でこの時計なら上々だが、その時計とは裏腹に動きがドタバタしているように見えた。前走、2着好走の疲れでもあって、中間、楽をさせたのではないか。

  
メイショウドンタク 4月28日 栗東W ⑥85秒4-68秒9-53秒2-38秒6-12秒1 強め
      
前半を意識的にセーブして、まったくの上がり中心。ウッドでもラスト1Fが12秒1と速くて当然だが、動きにはこの数字ほどの切れは感じられなかった。横バイ状態。

  
メイショウベルーガ 4月28日 栗東坂 53秒7-38秒7-25秒3-12秒4 G強め
      
例によってクビの高いフォーム、これは気にしなくていいが、日経新春杯を勝ったときと比べると、いささか活気がなくなってきたようにもみえる。体調は、よくて平行線まで。

  
メインストリーム 4月28日 栗東W 70秒2-55秒1-40秒4-12秒0 馬なり
      
いかにも男馬の最終追い切りとしては時計が遅い、遅すぎる。中間にもこれといった速い時計はなく、軽めばかり、変わり身よりレース間隔が詰まっての疲れの方が気にかかる。 

以上です。

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