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【山崎エリカのダートグレード攻略】~エーデルワイス賞2022~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~エーデルワイス賞2022~ | コラム | ウマニティ

 エーデルワイス賞は、今年デビューの2歳世代の最初のグレードレース。ホッカイドウ競馬ではリリーカップ、フローラルカップに続く2歳牝馬三冠競走の最終戦として行われている。このレースは2013年には3連単1,227,740円のウルトラ高配当が飛び出すなど、過去を遡っても高配当決着の連続。本命サイドの決着があたりまえとされるダートグレードで、もっとも荒れる傾向のレースだ。

 まず、ダートグレードでは断トツで中央馬の活躍が目立つが、このレースでは立場が逆転。過去10年で地方馬が7勝、2着が7回、3着も7回と、とにかく門別勢が活躍している。これは地方、特に門別はデビュー時期が早く、番組が充実しているのが理由だが、近5年で5連勝はすごい。それなのにキャリア1~3戦で挑むJRAブランドを信頼する傾向が強く、そのことがこのレースの波乱傾向に拍車を掛けている。

 特に前走で逃げている中央馬に至っては、過去10年で【2・0・0・7】という成績。1着だった2頭は2012年の2013年のフクノドリーム、2014年のウィッシュハピネスで、ともに前走で1.0秒差以上の圧勝だった馬。それ以外の馬は、2013年のクーファナイン(3番人気・12着)、2016年のアイルキャッチユー(3番人気・12着)、2017年のシャインカメリア(1番人気・11着)、ジュンドリーム(8番人気・13着)、2019年のキラットダイヤ(5番人気・10着)、ウィーンソナタ(3番人気・13着)、2021年のナックドロップス(9番人気・5着)とことごとく、人気に関係なく敗れている。

 このレースは逃げて勝ち上がってきた馬が多く出走する上に、中央馬にとっては初めて門別の重いダートを経験することになるので、今回で逃げても苦しく、また差して砂を被る競馬にも対応できるに敗れている傾向がある。このタイプは疑ってかかりたい。

 一方、これまでに2勝を挙げた中央馬は有力で、過去10年のこのレースでの成績は【2・0・0・1】。1着の該当馬は、2013年のフクノドリームと2016年のリエノテソーロ。遡れば2011年にシェアースマイルが優勝している。唯一、4着に敗れた昨年のラストリージョは1番人気ではなかったし、前走がハナ差の辛勝だった。1番人気であることと、辛勝ではないことを条件に加えれば、【2・0・0・0】と勝率100%である。

 また、近2走以内にダート戦で1.0秒以上差をつけて勝利した馬も有力で、過去10年の成績は【2・1・0・0】。1着の該当馬は、前記した2013年のフクノドリームと2014年のウィッシュハピネス。2着の該当馬は、2021年のヒストリックノヴァである。遡れば2011年のシェアースマイルも優勝していることから、基本的に中央の2勝馬や圧勝馬が出走していない場合に、門別勢が勝っていると考えるといいだろう。

 門別勢で最有力は、ホッカイドウ競馬の2歳牝馬最初の重賞フルールカップと一冠目のリリーカップともに連対した馬だ。過去10年のこのレースでの成績は、【1・1・0・0】。1着の該当馬は2019年のアークヴィグラス、2着の該当馬は2015年のモダンウーマンだが、遡れば2010年にマツリバヤシも2着と好走している。

 さらにホッカイドウ競馬の2歳最初の牡馬相手の重賞、毎年7月に行われる栄冠賞の3着以内の馬も有力。過去10年のこのレースでの成績は【2・1・0・2】である。1着の該当馬は、2015年のタイニーダンサー、2019年のコーラルツッキー。2着の該当馬は、2015年のモダンウーマン。

 4着以下は、2013年のノットオーソリティ(4着)と2021年のレディーアーサー(6着)だが、前記2頭は栄冠賞後に休養させており、9月に1戦しているのみだった。同年の栄冠賞の3着以内馬で、その後2戦以上していることを条件に加えれば【2・1・0・0】と連対率100%である。

 最後に穴馬候補を挙げると、デビューから前々走まで1200mまでの距離しか経験がなく、初距離のフローラルカップ(1600~1700m)で3着以下に敗れた馬だ。2013年に過去10年でもっとも人気薄の12番人気で2着と好走したラブミーブルー、2012年に11番人気で2着と好走したピッチシフター、同年に4番人気で勝利したハニーパイ、2017年に10番人気で3着のリコーデリンジャー、2019年に11番人気で3着のミナトノヨーコ、2021年に5番人気で3着のエイシンヌプリはこのパターンに該当していた。


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・すでに2勝を挙げている中央馬。
  (1番人気であること、前走がハナ、クビ差の辛勝ではないことが条件)
 ・近2走のダート戦で1.0秒差以上圧勝の実績がある中央馬。
 ・フルールカップとリリーカップを連勝した馬。
 ・栄冠賞の3着以内馬。
  (栄冠賞後に2戦以上していることが条件)
 

 ●穴馬候補
 ・前々走まで1200mまでの距離経験しかなく、初距離の前走フローラルCで3着以下に敗れた馬。

 ●危険な人気馬
 ・前走で逃げて1.0秒差以上の圧勝が出来なかった中央馬。

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