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【山崎エリカのダートグレード攻略】~関東オークス2022~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~関東オークス2022~ | コラム | ウマニティ

 3歳牝馬限定の唯一のダートグレードとなる関東オークス。このレースは、2012年に川崎のアスカリーブルが中央の強豪を抑えて優勝するなど、地方馬の活躍が目立つ。2016年は船橋のミスミランダー(7番人気)が2着に食い込んで波乱。2018年は川崎のゴールドパテック(5番人気)、大井のクレイジーアクセル(3番人気)が2着、3着に粘って波乱。さらに一昨年は船橋のアクアリーブル(4番人気)が2着、昨年はケラススヴィア(2番人気)が2着である。

 地方馬の過去10年のこのレースでの成績は1着1回、2着5回、3着5回。中央馬の活躍ばかりが目につくダートグレードで、地方馬のこの成績は驚くほど優秀だ。これは地方競馬が牝馬競走の振興と牝馬の入厩促進を目的として、2010年よりグランダムジャパン(対象レースの競走成績に応じてポイントを付与し、上位3頭の地方馬はボーナスがもらえる)を開催するなど、牝馬の番組が充実していることが一番の理由とされる。

 現在のグランダムジャパンの3歳シーズン対象レースは、最終戦の関東オークスを除くと、桜花賞(浦和)、若草賞(名古屋)、ル・プランタン賞(佐賀)、東海クイーンカップ(名古屋)、留守杯日高賞(水沢)、東京プリンセス賞(大井)、のじぎく賞(園田)の計7レース。地区にもよるが、成長合戦の3歳戦らしく、後半戦になるにつれてレベルが高くなる傾向がある。実際に過去10年のこのレースで連対した地方馬6頭中5頭は、後半戦の東京プリンセス賞で3着以内の馬か、のじぎく賞の勝ち馬だ。

 特に東京プリンセス賞の上位馬は有力で、2012年の関東オークスの優勝馬アスカリーブルは同レースを圧勝した馬。また、2018年の2着馬ゴールドパテック、2020年の2着馬アクアリーブル、2021年の2着馬ケラススヴィアは同レースの優勝馬だ。その他、このレースで3着のシラヤマヒメ(2012年)、ステップオブダンス(2016年)、トーセンガーネット(2019年)も東京プリンセス賞で3着以内の馬である。東京プリンセス賞組は4着以下からも巻き返しを見せているが、それらは3着までが精一杯。あくまでも連対馬を狙うのであれば、東京プリンセス賞3着以内までに絞った方がいいだろう。

 さらに南関東の桜花賞と東京プリンセス賞を連覇した馬に限れば、過去10年の関東オークスでの成績は【0・2・1・0】と複勝率100%を誇る。2着の該当馬は、2020年のアクアリーブル、2021年のケラススヴィア。3着の該当馬は、2019年のトーセンガーネット。遡れば2006年に桜花賞と東京プリンセス賞を連覇したチャームアスリープも、関東オークスを制している。つまり、桜花賞と東京プリンセス賞を連覇した馬は、中央馬が相手でも十分勝負になるということ。

 また、地方馬でありながらグランダムジャパンの3歳シーズンの対象レースには出走していなかったにもかかわらず、唯一、関東オークスで連対した2016年のミスミランダ―(7番人気)は、デビューから短い距離を主体に使われ、ダ1700m戦までの距離経験しかなかった馬だ。2010年の2着馬ハーミアもこのパターンで2着と好走していることから、このような隠れステイヤータイプが、このレースの最強穴パターンとなっていると言っていい。

 対して関東オークスで有力な中央馬はというと、一番は中央のダ1700m以上のオープンで5着以内の実績がある馬だ。それらの関東オークスでの成績は、過去10年で【5・1・0・0】。1着の該当馬は2013年のアムールブリエ、2019年のラインカリーナ、2020年のレーヌブランシュ、2021年のウェルドーン。2着の該当馬は2019年のマドラスチェック、遡れば、2009年のこのレースの覇者ラヴェリータも、前記に該当している。

 次点で有力なのは、前走で中央のオープンに出走していた、ダ1400m以上で2勝以上馬も活躍を見せている。それらの過去10年の成績は、【5・5・0・0】。1着の該当馬は、2015年のホワイトフーガ、2017年のクイーンマンボ、2019年のラインカリーナ、2020年のレースブランシュ、2022年のウェルドーン。2着の該当馬は、2014年のアムールブリエ、2015年のポムフィリア、2019年のマドラスチェック、2012年のサトノジョリー。これらも合わせて注意したい。

 さらに前走の兵庫チャンピオンシップで3着以内の馬も有力。それらの過去10年の成績は、【2・1・1・0】。1着の該当馬は2014年のエスメラルディーナ、2017年のクイーンマンボ。2着の該当馬は、2015年のポムフィリア、3着の該当馬は、2021年のランスオブアース。遡れば2006年のグレイスティアラも2着に好走しており、第1回兵庫チャンピオンシップまで遡っても、兵庫チャンピオンシップで3着以内の馬は、このレースで連対率100%を誇る。


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・前走の兵庫チャンピオンシップで3着以内の馬。
 ・前走で中央のダ1700m以上のオープンに出走し、5着以内だった馬。
 ・前走で中央のオープンに出走していた、ダ1400m以上で2勝以上馬。
 ・南関東の桜花賞、東京プリンセス賞を連覇した馬。

 ●穴馬候補
 ・東京プリンセス賞で3着以内の馬。
 ・のじぎく賞の勝ち馬。
 ・距離1800m以上が未経験の地方馬。

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