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第44回デイリー杯2歳S(17日、京都11R、GII、2歳オープン、馬齢、芝・外1600メートル、1着本賞金3800万円=出走13頭)中団のやや後ろから進んだ小牧太騎乗のリディルが直線、大外を豪快に突き抜けて1番人気に応えた。新馬戦7着後の未勝利戦に次ぐ連勝となった。1分33秒7(良)。クビ差2着に5番人気エイシンアポロン、さらに3/4馬身差3着に2番人気ダノンパッションが入った。
勢いの違いは歴然だった。直線に向き、大外へ進路を取ったリディルが1完歩ずつ内の先行勢をかわして行く。最後はクビ差でも、そのインパクトは抜群だった。
「この馬では負けないと思っていたので、小細工なしに乗った。直線に向いて何とかなると思ったし、この時期の2歳でこれだけ追い込めるのは大したもの」
迷いなく大外一気を選択したのは自信があったからこそ。小牧太騎手が会心の勝利に笑みを浮かべた。上がり3ハロンが33秒8(最速タイ)で、勝ち時計1分33秒7も秀逸だ。
ただ、その豪快な勝ちっぷりとは対照的に現状は気性面に課題を残す。
「装鞍所では何度も立ち上がって大変だったのでレース前は心配したけど、凄い瞬発力を見せてくれた。本当に強いレース内容だったね」と橋口調教師は幼さが残る中での快勝劇に目を細めた。
次は朝日杯フューチュリティS(12月20日、中山、GI、芝1600メートル)へ向かう。激しい気性が成長すれば、どれだけ強くなるのか。暮れの2歳王者決定戦が楽しみだ。(瀬戸聡)
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