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【オークス】ブロッサム、新兵器投入!

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【オークス】ブロッサム、新兵器投入!

 牝馬3冠レースの2冠目、GIオークス(19日、東京、芝2400メートル)の枠順が16日、決まった。GIIサンケイスポーツ賞フローラS2着のエバーブロッサムは(13)番枠。この日の追い切りでは併せ馬で先着し、絶好の仕上がりだ。昨年の2歳女王ローブティサージュは、過去最多タイの9勝をマークしている当たり枠(9)番をゲットした。馬券は18日から発売される。

 もう2着はいらない。エバーブロッサムが美浦Wコースで、躍動感ある走りを披露。手綱を取った戸崎騎手は、背中から伝わる好感触にほおを緩めた。

 「3週連続で追い切りに乗ったけど、動きや反応がよくなってきている。(重賞で)悔しい競馬が続いているから、ここでGIを勝ちたい」

 ゴーハンティング(牡5、1600万下)を追ってスタートし、徐々にスピードアップ。残り1ハロンで内から並びかけると、馬なりのままスッとかわして半馬身先着した。ラスト1ハロン12秒9(4ハロン51秒4)と時計は平凡だが、堀調教師は「予定よりも道中の時計が速くなったけど、しまいの反応はよかったので満足しています」と、納得の表情を浮かべた。

 重賞で2戦連続2着。あと一歩が足りない現状打破へ、新たな手を打った。追い切りでクロス鼻革を装着したのだ。指揮官は「中間の調整で少しハミを抜く場面があって、人からの指示に対して反応が遅い部分があったので」と意図を説明し、「(反応がよかったのは)それだけとはいえないけど、鞍上は『悪影響はない』ということだった」と、うなずいた。〔7〕枠(13)番にも「ゲートに問題はありませんし、枠に関しての希望はない。(ゲートを)出てから対応したい」と柔軟に構えている。

 戸崎騎手も、JRA移籍後初のGI制覇に気合十分だ。「距離が延びるのはプラス。前走も乗り役の追い負けで、馬は負けていない」と力を込め、「GIだと緊張すると思うけど、自分が平常心でしっかり乗れれば、結果はついてくる」と、締めくくった。

 1勝馬ながら実績十分のエバーブロッサムが、樫の女王に輝く。 (川端亮平)

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