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【皐月賞】トリップ、希望通りの最多7勝枠

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【皐月賞】トリップ、希望通りの最多7勝枠

 皐月賞の枠順が12日、確定した。過去7勝の最多勝を誇る好枠(3)番は、弥生賞2着のトリップに決まった。新馬戦→京都2歳Sを連勝し、GIIIラジオNIKKEI杯2歳S(4着)では1番人気に推された素質馬だ。桜花賞は1番人気ジョワドヴィーヴルが6着に敗れた松田博調教師だが、多くの名馬を育ててきたトレーナー。皐月賞での大駆けがあってもおかしくない。皐月賞は13日、一部ウインズで金曜発売が実施される。

 過去71回の皐月賞で最多勝の7勝を挙げているラッキーナンバーを引き当てたのは、トリップだった。栗東トレセンの出馬投票所で午後2時の枠番決定を待っていた松田博調教師は、〔2〕枠(3)番に「いいんじゃないか。真ん中よりも内がいいと思っていたからな」と希望の枠を引き安堵の様子。最多勝の枠であることを告げられると「それは知らんかったわ」と言いつつも、まんざらでもなさそうな表情を見せた。

 好枠をゲットしてムードが明るくなるのも、体調がいいからこそ。前日の11日にCWコースで行われた追い切りでは、3頭併せで内の2頭をあっさりと突き放した。「抜け出してから、フワフワとする悪いクセを出してしまったな」とトレーナーは苦笑いするが、「馬場が緩かったのもあるんやろう。弥生賞よりも状態は前進している」と評価。弥生賞の前にはジョワドヴィーヴルを突き放すなど、もともと調教で走る馬だが、動きにはさらに迫力が出ている。

 追い切り翌日の12日は坂路で4ハロン71秒5。ゆったりした内容ながらフットワークに伸びがあり、気配は上々だ。「カイバを食べているし、体もふっくらと見せている。デキについては問題ない」と状態に自信を見せた。

 デビューから3戦は中団または後方から競馬をしていたが、前走は(2)番枠から先行。脚質に幅が出ており、再度の内枠はプラスに出そう。あとは「跳びが大きいので、滑る馬場はよくない。できれば晴れて欲しい」。好枠を得たトリップに天が味方すれば、頂点奪取の可能性が大きく膨らむ。

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