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【山崎エリカのダートグレード攻略】~全日本2歳優駿2022~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~全日本2歳優駿2022~ | コラム | ウマニティ

 2歳ダートの頂上決戦となる全日本2歳優駿。このレースは2歳チャンピオン決定戦らしく、阪神JF朝日杯FS同様に成長力が重要ポイント。近走で凡退が続いて成長力にやや疑問符がつく馬は、苦戦している傾向がある。つまり、高い能力を持ち、近走成績も良い勢いのある馬を狙うのが基本だ。

 実際に過去10年の優勝馬10頭中8頭がダートでは無敗の馬。無敗馬以外で優勝したのは、2014年のディアドムスと2019年のヴァケーションの2頭だが、それらは前走でJBC2歳優駿(旧、北海道2歳優駿や南関東の重賞を勝利していた。このことからも能力と勢いが重要であることがおわかり頂けるはず。

 特にダート無敗馬の中でも、前走が0.7秒差以上の圧勝だった馬は、過去10年で【3・0・0・0】と最有力。該当馬は2016年のリエノテソーロ、2018年のノーヴァレンダ、2021年のドライスタウト。遡れば2011年の優勝馬オーブルチェフも、前記に該当している。該当馬が出走していた場合には、かなりの期待ができるだろう。

 またキャリア4戦以上で、前走でダートグレード勝ちか、南関東の重賞を2勝以上しているダート無敗馬も活躍。それらの過去10年のこのレースでの成績は【3・0・0・0】。1着の該当馬は、2013年のハッピースプリント、2015年のサウンドスカイ、2020年のアランバローズ。遡れば2011年の優勝馬オーブルチェフ、2009年の優勝馬ラブミーチャンも前記に該当している。

 その他、前走で南関東重賞の鎌倉記念、平和賞、ハイセイコー記念のどれかを勝利した、キャリア4~6戦かつ、そのうち1戦以上で1.0秒差以上の圧勝を収めている馬も活躍。過去10年のこのレースでの成績は【2・0・2・2】。1着の該当馬は、2019年のヴァケーション、2020年のアランバローズ。3着の該当馬は、2017年アンサンブルライフ、2017年のハセノパイロ。遡れば2010年の3着馬キスミ―プリンス、2008年の3着馬ナイキハイグレードも前記に該当していた。

 4着以下の2頭は、2019年のインペリシャブル(11着)と2021年のノブレスノア(11着)だが、ともに逃げ馬で、前走の南関東の重賞を逃げ切り勝ちした馬。このレースはスプリント路線馬が出走してくることもあり、ここでは逃げられずに大敗している。2017年に逃げて3連勝、前走で兵庫ジュニアグランプリを逃げ切り勝ちしたハヤブサマカオーも、このレースでは逃げられずに10着に敗れており、基本的に逃げ限定タイプは狙いにくい。

 さらに中央の1勝クラスを含めて、前走のJBC2歳優駿(旧、北海道2歳優駿)で3連勝を達成した馬も有力。過去10年このレースでの成績は【0・1・0・0】で、該当馬は2017年のドンフォルティスのみだが、2011年の優勝馬オーブルチェフも前記に該当していた。

 一方、穴メーカーは、前々走で門別の重賞に出走し、前走のJBC2歳優駿(旧、北海道2歳優駿)で3角先頭だった馬である。北海道2歳優駿は例年スプリント路線馬が多く参戦し、例年ハイペースになるからだろう。前走で厳しいレースを経験して凡退した馬というのは、疲れを残さずに、持久力を鍛え上げる効果がある。

 該当馬は過去10年では2012年の2着馬ジェネラルグラント(7番人気)、2013年の3着馬サーモピレ(8番人気)の2頭だが、遡れば2007年の2着馬ディラクエ(3番人気)、2006年の3着馬アンパサンド(9番人気)も前記に該当していた。しかし、前走のJBC2歳優駿で2着か、前々走で門別の重賞に出走し、連対しているという共通項もあった。該当馬が出走していれば、ヒモ穴に狙ってみると面白いだろう。

 その他、前走で南関東1600m重賞の鎌倉記念、平和賞、ハイセイコー記念で2着だった馬も穴を開けている。該当馬は過去10年では2020年の2着馬ランリョウオー(6番人気)のみだが、2009年の2着馬ブンブイチドウ(7番人気)も前記に該当している。全日本2歳優駿は南関東馬がまだまだ過少評価されることが多いだけに、これらもヒモ穴で狙ってみる価値がある。


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・前走で0.7秒差以上で圧勝したダート無敗馬。
 ・キャリア4戦以上で前走ダートグレード勝ちか、南関東の重賞を2勝以上しているダート無敗馬。
 ・前走で鎌倉記念、平和賞、ハイセイコー記念のどれかを勝利した、キャリア4~6戦かつ、そのうちの1戦以上で1.0秒差以上の圧勝を収めた馬(前走が逃げ切り勝ちだった馬を除く)。
 ・中央の1勝クラスを含めて、前走のJBC2歳優駿で3連勝を達成した馬。

 ●穴馬候補
 ・前走のJBC2歳優駿で3角先頭だった馬。
  (前走のJBC2歳優駿で2着か、前々走で道営の重賞に出走し、連対していることが条件)
 ・前走で鎌倉記念、平和賞、ハイセイコー記念のどれかに出走し、2着だった馬。

このコラムへのコメント

TERAMAGAZINE|2022年12月17日 21:46 ナイス! (2)

 ◎ (2)ヒーローコール
→4着
エリカ予想ならまあまあ合格っすね


 ○ (10)スペシャルストック
馬名すら間違いとはいくらなんでも
正しくはスペシャルエックス
→13着全く見せ場すらなし


▲ (9)オーマイグッネス
→14着しんがり負け
そもそも印付けるレヴェルに無い馬

https://nar.umanity.jp/professional/coliseum_view.php?user_id=3100000007&race_id=2022121421100311

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