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第35回新潟2歳ステークス(30日、新潟11R、GIII、2歳オープン国際(特指)、馬齢、芝・外1600メートル、1着本賞金3000万円=出走18頭)田辺裕信騎乗のロードクエストが最後方から17頭ごぼう抜きの離れ業を演じ、12番人気の2着ウインファビラスに4馬身差をつけて圧勝。豪脚発揮で1番人気に応え、デビューから2連勝で重賞初勝利を挙げた。タイム1分33秒8(稍重)。さらに2馬身差の3着には8番人気のマコトルーメンが入った。
晩夏の新潟に今年もスター候補が現れた。ロードクエスト。1番人気に堂々と応え、無傷で重賞初制覇を飾った。
2着に4馬身差。「正直びっくりした」。田辺騎手が舌を巻く衝撃的な強さだった。
「スタートがいい方ではないので、せかしてリズムを崩すよりは出たなりでと考えていた」。初戦と同様にスタートでやや遅れたが、馬の気持ちを大事にして道中は最後方から。他馬が直線で外に進路を取る中、インを突いて残り300メートル過ぎで先頭に立ち、その後は外へ。あとは独壇場だった。
「余裕を持って直線を迎えられたし、何かアクシデントがない限り、負けることはないなという手応えだった」
上がり3ハロンはデビュー戦に続いてメンバー最速で、稍重ながら初戦を0秒4上回る32秒8。2番目に速かったマコトルーメン(3着)が33秒5だっただけに、1頭だけ次元が違っていた。
「強かった。勝ててホッとした」と小島茂調教師。生産者は北海道様似町の様似堀牧場で、「日高の生産馬で大きいレースを勝ちたいと思っていたのでうれしい」と、重賞5勝目となるトレーナーにとっても勝利の味は格別だった。
今後の目標は、朝日杯フューチュリティS(12月20日、阪神、GI、芝1600メートル)かホープフルS(同27日、中山、GII、芝2000メートル)で「どちらでもいいかなと思っている」とトレーナー。田辺騎手が「折り合いに関しては全く問題ないし、距離はまだもつと思う」と語るように、無限の可能性が広がる。
圧倒的な強さで夏の2歳王者に輝いたロードクエストには、すでに来春のクラシックがはっきりと見えている。 (藤沢三毅)
★30日新潟11R「新潟2歳ステークス」の着順&払戻金はこちら
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