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【阪神大賞典】トーセンバジル、萌える時!

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【阪神大賞典】トーセンバジル、萌える時!

 日曜の阪神メインは天皇賞・春の前哨戦として定着しているGII阪神大賞典(19日、芝3000メートル)。“1強ムード”が漂うレースだが、デビュー当初から素質を評価されていたトーセンバジルも5歳を迎えて本格化気配だ。圧倒的な実績を誇るサトノダイヤモンドに対して、秘めたポテンシャルの高さで立ち向かう。

 大器が本物になりつつある。トーセンバジルが5歳を迎えて素質開花のムードだ。遅咲きで本領発揮はこれから。グランプリホース登場の場で、真の力を証明する。

 「年を越して丈夫になってきたよ。体質が弱くて奥手だけど、もともといい馬だったんだよね。引っ掛からないから3000メートルの距離はいいと思う。今年は勝負の年になるんじゃないかな」

 担当の久保助手が胸を張った。3歳時は弥生賞5着、京都新聞杯4着、神戸新聞杯3着と、牡馬クラシックの前哨戦で上位入線。未完成ながら、早い時期から素材の良さをのぞかせていた。昨年7月の渥美特別を皮切りに一気にオープンまで到達。「ポンポンと3連勝するくらいだからね。いろいろな乗り手が絶賛するくらいだし、素質は間違いないよ」と久保助手は太鼓判を押す。ひ弱ささえなければ、すでに重賞を取っていたと思わせる潜在能力の持ち主だ。

 5歳を迎えて本格化の兆し。内臓が強くなって下痢の回数が減り、カイバが実になり始めた。「いい馬体で出走できると思う」と久保助手。これまでで一番のパフォーマンスが期待できる。

 14日は角馬場で乗り運動を行った後、坂路でキャンター。力強い脚さばきで最終追いに備えた。「休ませてリフレッシュしているし、しっかりと体もできている」と調整役の藤原助手も仕上がりに自信の口ぶりだ。

 前走のジャパンC(11着)はレース前の極端なイレ込みによる体力の消耗が敗因。力を出し切ってはいない。サトノダイヤモンドは確かに強いが「今の感じで競馬を迎えられれば、いい勝負をしてくれると思う」と久保助手も戦前から白旗を揚げることはない。眠りから覚めつつある非凡な才で、強敵相手に真っ向勝負を挑む。

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