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3歳マイル王を決めるGI・NHKマイルカップ(芝1600メートル)が5日、東京競馬場で開催される。昨年のこのレースで馬単2630円を◎△で仕留めたサンケイスポーツ・加藤隆宏記者は、ゴットフリートに◎。
前哨戦のニュージーランドTは1~3着がタイム差なしの接戦で、コンマ5秒以内に8頭がひしめいた。ペースや展開、枠順によっては、異なった結果になった可能性は大。後の日本ダービーを制したキングカメハメハ(2004年)、ディープスカイ(08年)級の大物は見当たらず、有力馬が十指に余ると言っても決して大げさではない。
◎はゴットフリート。1度のつまずき(ニュージーランドT9着)で評価を下げたが、それまでの戦績を見直してほしい。昨秋は新馬戦、きんもくせい特別を連勝して、2歳王者決定戦の朝日杯FSはロゴタイプ(皐月賞1着)、コディーノ(同3着)に次ぐ3着。世代トップクラスの能力は証明済みなのだ。
年明け初戦の共同通信杯は2着。皐月賞やダービーを意識したレースをしたが、早めに抜け出したメイケイペガスターを捕らえきれなかった。1800メートルの距離で期待した伸び脚が見られなかったため、陣営はマイル路線を歩むことを早々に決断。能力が最大限に生きる今回の一戦に目標を定め、マイル仕様の調教を積んできた。
本番に弾みをつけるはずだったニュージーランドTは、スタートで出遅れて万事休す。流れに乗れず、力を出せずじまいだった。状態、臨戦過程とも万全で、前走の結果以外は陣営の思惑通りにきている。
今回はスタートを気にするファンが多いと思うが、前走は体勢を崩した瞬間にゲートが開き、「たまたま出遅れただけ。本来はスタートがうまい馬」(斎藤誠調教師)。神経質になる必要はない。
広い東京競馬場ならば、スタートで少しぐらい後手に回っても、挽回は可能。先行するコパノリチャードやエーシントップが絶好の目標になるので、レースを進めやすい。「どこからでも動ける。素直で乗りやすい」(戸崎圭太騎手)のは強みで、良馬場の高速決着も望むところ。全力を発揮できれば、結果は付いてくる。ゴットフリートが3歳マイル王に輝く。
馬単(7)(15)、(7)(6)、(7)(17)を本線に(7)(9)、(7)(10)、(7)(13)。3連単は(7)の1着固定24点で勝負する。 (加藤隆宏)
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