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【沢田康文の欧州リポート】オブライエン師W制覇も

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 英仏では今週末、それぞれシーズン最初のGIが開催される。英ニューマーケット競馬場では牡・牝のクラシック初戦の2000ギニー、1000ギニー(ともに芝・直1600メートル)が行われる。今年はアイルランドのA・オブライエン調教師が管理する昨年の欧州最優秀2歳牡馬、牝馬が両レースで1番人気になっており、ダブル制覇の可能性も十分ありそうだ。

 30日の2000ギニーの大本命エアフォースブルー(牡3、父ウォーフロント)は6~7ハロンですでにGIを3勝。藤沢和厩舎のシェーンメーアの半弟にあたるダンジグ系の米国産馬で、短距離・マイル路線の新たなスターとして名乗りをあげようとしている。

 1日の1000ギニーに出走するマインディング(牝3、父ガリレオ)は2着に4馬身半差をつけて圧勝した英GIフィリーズマイルが評価されて、2歳時の国際レーティングで牝馬としては過去10年間の最高値となる『120』を獲得。英オークス(6月3日、エプソム、GI、芝約2400メートル)でも1番人気となっている。

 同日、フランスでは4歳以上によるGIガネー賞(芝2100メートル)が行われる。ロンシャン競馬場のスタンド改修工事のため、今年はサンクルー競馬場での開催。A・オブライエン厩舎からはここにも昨秋の米GIブリーダーズCターフを勝利したファウンド(牝4、父ガリレオ)が登録しているが、それ以上に注目したいのが昨年のジャパンC6着以来となるイラプト(仏=F・グラファール、牡4、父ドバウィ)だ。

 陣営は今年もジャパンC(11月27日、東京、GI、芝2400メートル)への挑戦を視野に入れている。パスキエ騎手がほれ込んでいる大器で、古馬となっての成長ぶりを見せてほしい一戦だ。 (在仏競馬記者)

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