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◎○▲で見事に決まった菊花賞に続き、新世代の覇者が’15“まつり”を締めくくる。オーラスGPでモノをいうのは3歳馬! キタサンブラックが頂点に立つ。
今回は3~7歳の5世代が出走しているが、過去10年のデータを紐解くと、3歳【3・4・1・25】連対率21・2%→4歳【4・3・2・28】18・9%→5歳【3・2・4・36】11・1%→6歳上【0・1・3・32】2・7%で、加齢とともに連対率が低下している。天皇賞→ジャパンCなど秋の王道GIを歩んで出枯らし状態になっている古馬に比べ、フレッシュな状態で出走できる3歳馬は明らかに有利だ。
今年は3頭が出走するが、その筆頭が菊花賞馬キタサンブラックだ。内枠を最大限に利した勝利という辛口の見方もあるが、逆にその“省エネ”が今回につながる。
菊3着のリアファルが実質的に3本の追い切りで臨むのに対し、こちらは栗東CWコースで6Fからの追い切りが実に6本。「疲れは長く残らなかったし、状態面で心配なところは何もありません」と、清水久調教師も胸を張る。中山ではフジテレビ賞スプリングS、セントライト記念とGII2勝をあげており、コース適性も文句なしだ。
ケガの北村宏騎手に替わって横山典騎手が手綱を取るが、全7戦中6戦で敵として戦っており、イメージは完璧につかんでいる。
「母父がサクラバクシンオーなのに脚長でスリムな体形。だから(3000メートルの)菊花賞でもあれだけ走れたんだろう。癖がなくて乗りやすいと思う」。外めの〔6〕枠(11)番にも「1着、1着ということでいいんじゃないですか」と泰然自若だ。
菊花賞で『まつり』を熱唱した北島三郎オーナーは、有馬記念を勝てば「フルコーラスで歌っちゃおう」と宣言。サブちゃんの朗々たる歌声が、暮れゆく2015年を締めくくる。
(夕刊フジ)
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