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夏だ、七夕だ、カッチーだ!! 七夕賞で田中勝春騎手(52)=美・フリー=は2002年イーグルカフェ、03年ミデオンビット、昨年のエヒトと過去3勝。今年、エヒトとのコンビで連覇を達成すれば、岡部幸雄元騎手と並ぶレース史上最多タイの4勝目だ。「それはやばいね」と大先輩の記録に並ぶことに恐縮しつつ、「チャンスのある馬だから」と気合の入る一戦だ。
昨年はあいにくの大外枠だったが、好位から早めのスパートを決めて2馬身半差の完勝。「昨年は状態がいいと聞いていた。スタートが速くないので正直どうかと思ったけど、それなりについていけた。道悪もこなすし、競馬には注文がつかないタイプ」と手の内に入れている。ハンデは昨年の54キロからから一気に4キロ増えるが、「力をつけているのを感じる。緩いところがあって斤量を背負うとどうかと思っていたけど、(57キロで2着の)AJCCの内容なら背負ってもそれなりの競馬をしてくれそう」と克服への手応えを明かす。
若手ジョッキーでも音を上げる暑さの中、厚手のジャンパーを羽織って平然と調教をつける姿は仙人さながらだ。「夏は好きだよ。体が動き出す感じがする。海に行く子供みたい」と笑うが、実際に月別通算成績を調べてみると7月がトップの201勝で、次位は8月の200勝。連対率もこの2カ月は20%を超えており、「夏のカッチー」は狙い目だ!(漆山貴禎)
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