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第158回目を迎えるアイリッシュダービー(GI、3歳、騸馬不可、芝・右2400メートル、1着賞金71万2500ユーロ=約1億1218万円)が2日、カラ競馬場で9頭によって争われ、ライアン・ムーア騎手(39)とコンビを組んだオーギュストロダン(アイルランド=エイダン・オブライエン厩舎、牡)が優勝。日本の7冠馬ディープインパクトを父に持つ素質馬が、6月4日の英国ダービーに続く2カ国ダービー制覇を成し遂げた。勝ちタイムは2分33秒24(良)。英愛2カ国のダービー制覇は、2016年のハーザンド以来7年ぶり。
レースはアデレードリバーが馬群を引っ張る形となり、サンアントニオが2番手。オーギュストロダンは3番手のインで折り合ってレースを進めた。淡々とした流れになったが、勝負どころで2番手から先頭に並びかけたサンアントニオが故障を発症して落馬。オーギュストロダンは最終コーナーで押し出されるように先頭に立った。直線では食い下がるアデレードリバーにやや手を焼いたが、これをきっちりとねじ伏せて2カ国ダービー制覇を達成。1馬身半差の2着にアデレードリバーが粘り込み、さらに2馬身1/4差の3着がコヴェントガーデンとなった。
オーギュストロダンは父ディープインパクト、母ロードデンドロン(英仏でGI計3勝)という良血馬で、通算成績は7戦5勝。ディープインパクト産駒によるアイルランドのGI制覇は一昨年の愛オークス(スノーフォール)に次ぐ2度目。エイダン・オブライエン調教師はこのレース4度目の1~3着独占となり、実に15度目の愛ダービー制覇となったが、同厩舎の主戦であるライアン・ムーア騎手にとっては意外にも初めての愛ダービー制覇となった。
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