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地元・福島で必ず!田辺裕信、通算1000勝まであと4

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地元・福島で必ず!田辺裕信、通算1000勝まであと4

 故郷で快挙達成だ! 福島県出身の田辺裕信騎手(37)=美・フリー=が、今週スタートする福島競馬で、あと4勝に迫ったJRA通算1000勝の大台を目指す。開幕週は土日で6鞍に騎乗し、日曜メインのラジオNIKKEI賞ではヴェイルネビュラ(美・手塚、牡3)と初コンビ。追い切りにも騎乗し、地元での重賞Vへ手応えをつかんでいる。

 ◇

 デビュー20年目に、節目の勝利が訪れようとしている。田辺騎手は先週の東京で4勝の固め打ちをみせ、現役21人目のJRA通算1000勝まであと4勝に迫った。

 「これまで100勝単位のセレモニーは正直なところピンと来なかったですけど、1000勝はひと区切りという感じがしますね。昔から考えるととてつもない数字で、大きさを感じます」

 デビュー当初はなかなか勝ち星が伸びず、100勝達成までに7年の月日を要した。しかし、2011年に88勝を挙げてブレークすると関東リーディング上位に定着。GI2勝を含む重賞35勝を積み重ねてきた。

 福島県二本松市出身で福島競馬はいわば“ホーム”。昨夏は8勝を挙げて開催リーディングに輝いた。今年2月の福島県沖地震でスタンドが損壊したため、春開催は中止の憂き目に。「一時期は夏の開催もどうなるかと思っていたのでやれてよかった」と胸をなでおろす。ファンエリアの復旧が完了していないため、無観客での開催。それでも地元の熱い期待が記録達成を後押しするはずだ。

 今週は土日で6鞍に騎乗。ラジオNIKKEI賞ではジュニアC勝ちの実力馬ヴェイルネビュラと初コンビを組む。2週連続で追い切りにまたがり、感触をつかんだ。

 「そこそこ動けているし、体調は良さそうですね。それなりに脚を使えそうなイメージがあるので、前を射程圏に入れて運びたい。いい馬ですし、重賞でもチャンスはあると思います」と意気込む。3週間の短い夏。スタートダッシュを決め、郷里でメモリアルVを飾りたい。(漆山貴禎)

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