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【俺のチェックポイント】ワグネリアンが2強を倒す

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【俺のチェックポイント】ワグネリアンが2強を倒す

 日替わりで東西の記者が気になる馬を取り上げるGI連載「俺のチェックポイント」。大阪杯の初日は、大阪の片山和広記者が栗東トレセンでワグネリアンに注目した。前走は京都記念5着ながら、陣営は昨夏に喉を手術した効果を確認。過去2年で3、5着の舞台で、3年前のダービー馬がコントレイルグランアレグリアの2強を倒すシーンを期待できそうだ。

 無敗でクラシック3冠を達成し、最優秀3歳牡馬に選ばれたコントレイルと、安田記念などGIを3勝し、最優秀短距離馬に選出されたグランアレグリア。昨年のJRA賞を獲得した2頭の対決に注目が集まるが、「両雄並び立たず」という言葉もあるではないか。一角崩し…いや、2頭まとめて面倒をみそうな馬はいないのか。

 そこで目をつけたのが、3年前の日本ダービーを制したワグネリアンだ。春のやわらかい空気を感じながら、友道厩舎へペダルをこいだ。

 一番知りたいのは、昨年の宝塚記念(13着)のあとに受けた、声帯までも切除する喉の手術の効果はあったのかどうか。復帰初戦だった前走の京都記念は5着。着順だけでは、どうもはっきりしないが…。

 「京都記念は、手術の影響を見極めることも大きなポイントでした。気持ちが入りやすい馬なので、引っ掛かったときに“休み明けでそうなった”のか、“手術の影響でそうなった”のかがわかりやすいよう、ハミもコントロールが利きやすいリングビットにしました。手術の効果は、あったと思います」

 大江助手は力強く言い切った。少々荒い言い方をすれば、前走は喉の状態を見ながらのトライアル。それをクリアして前進が見られるのなら、あとは馬の調子だ。

 京都記念のあとの状態について聞くと「体に変化はないですが、落ち着きが出てきました。体の耐久力もアップして、攻め馬で体重が減ることもなくなりました。休養期間も長かったですし、上積みを期待できると思います」と返ってきた。

 大阪杯は一昨年に3着、昨年5着と2戦ともに掲示板を確保した。しかも、一昨年は半年の休み明け。昨年は4カ月半ぶりで勝負どころで後手に回っての結果で、大江助手は「(昨年は)もう1列前だったら持ち味を生かせていたと思いますし、思ったとおりの競馬ができれば(過去2回の)着順以上にいける可能性はあると思います」と色気はたっぷりだ。

 今回は吉田隼騎手と初コンビ。18、24日と2週連続で追い切りにまたがっており、大江助手は「『前進気勢が強い昔のイメージよりも、乗りやすい』と言っていました」と証言。25勝(29日現在)で今年の関東リーディング首位を走る敏腕ジョッキーが、しっかりと感触をつかんでいる。となれば、世代の頂点に立ったダービー馬の底力を信じるべきだろう。

 “2強”にひと泡吹かせる可能性は、十分にある。 (片山和広)



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