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【秋華賞】レースの注目点

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【秋華賞】レースの注目点

オークス以来の出走アーモンドアイ、史上5頭目の牝馬三冠制覇なるか

 アーモンドアイ(美浦・国枝栄厩舎)が、史上5頭目の牝馬三冠制覇を目指す。同馬は今年初戦のシンザン記念を制したあと、中89日で桜花賞へ直行し、前年の2歳女王ラッキーライラックなどを破りレースレコードで優勝。続くオークスではレース史上2位のタイムで勝ち、史上14頭目の桜花賞オークス制覇を達成した。

 アーモンドアイは、オークス以来、中146日での出走となるが、果たして、秋華賞も制して1986年メジロラモーヌ、2003年スティルインラブ、2010年アパパネ、2012年ジェンティルドンナに続く牝馬三冠制覇の偉業を達成することができるだろうか。



アーモンドアイの単勝支持率にも注目 オークスは単勝支持率45.5%でV

 牝馬三冠制覇を狙うアーモンドアイ(美浦・国枝栄厩舎)は、桜花賞では2番人気だったが、牝馬二冠制覇がかかったオークスでは単勝支持率45.5%の1番人気に応え勝利を挙げた。アーモンドアイオークス以来のぶっつけでの秋華賞出走となるが、今回はどれほどの人気を集めるか、単勝支持率やオッズにも注目が集まる。なお、秋華賞での単勝支持率トップは、2002年に無敗で臨んだファインモーションで72.0%(1着)。次いで、1987年に牝馬三冠制覇に挑んだマックスビューティで61.5%(2着)となっている。

 また、アーモンドアイを管理する国枝栄調教師は、アパパネで牝馬三冠を制した2010年以来、2度目の同一年”牝馬三冠”制覇がかかる。国枝調教師は、今年のJRA重賞で、トップタイの5勝を挙げているが、秋華賞も制すことができるだろうか。



★今年JRA重賞10勝の(有)シルクレーシング、アーモンドアイなど3頭登録で上位独占なるか

 アーモンドアイ(美浦・国枝栄厩舎)を所有する(有)シルクレーシングは、今年のJRA重賞で10勝を挙げており、馬主のJRA重賞勝利数ではトップとなっている。同馬主の所有馬は、アーモンドアイの他にも、ローズS2着のサラキア(栗東・池添学厩舎)、関屋記念を制したプリモシーン(美浦・木村哲也厩舎)が秋華賞に登録しているが、上位を独占することができるだろうか。

 また、アーモンドアイに騎乗予定のC・ルメール騎手は、GIで3勝をマークするなど、今年のJRA重賞勝利数でトップの12勝を挙げている。ルメール騎手は昨年の秋華賞ディアドラで制しており、史上3人目の秋華賞連覇がかかるが、アーモンドアイを牝馬三冠に導くことができるだろうか。

★雪辱狙う2歳女王ラッキーライラックアーモンドアイと3度目の対戦

 桜花賞2着、オークス3着のラッキーライラック(栗東・松永幹夫厩舎)が打倒アーモンドアイを狙う。同馬は、昨年、デビューから3連勝で阪神JFを制し、JRA賞最優秀2歳牝馬を受賞。3歳初戦のチューリップ賞も制したが、桜花賞オークスではアーモンドアイに敗れた。今回、ラッキーライラックアーモンドアイと3度目の対戦となるが、2歳女王の実力を発揮し、勝利を挙げることができるだろうか。Vなら、最優秀2歳牝馬の勝利は、2010年アパパネ以来8年ぶり7頭目となる。

 また、ラッキーライラックを所有する(有)サンデーレーシングは、2006年から昨年まで12年連続でJRA・GI制覇を遂げている。同馬主は今年、桜花賞オークスで所有馬が2・3着に入っているが、まだJRA・GIでの勝利はない。(有)サンデーレーシングは、2012年にジェンティルドンナ秋華賞を制しているが、今年初のJRA・GI制覇を遂げることができるだろうか。



ローズS制したカンタービレ、歴代トップタイ3勝を挙げる武豊とのコンビで参戦

 ローズSを制したカンタービレ(栗東・中竹和也厩舎)は、テン乗りとなる武豊騎手とのコンビで出走する予定。同馬は春のフラワ-Cで重賞初制覇を遂げ、桜花賞には向かわず、オークスへ直行したが13着という結果だった。過去10年の1~3着馬の前走を見ると、ローズS組が6勝、2着8回と好成績を挙げているが、カンタービレはフタ桁着順に敗れたオークスの雪辱を果たすことができるだろうか。同馬に騎乗予定の武豊騎手は、秋華賞で歴代トップタイの3勝を挙げている。

 なお、カンタービレが勝てば、ローズS優勝馬の秋華賞制覇は2012年ジェンティルドンナ以来6年ぶり、オークスでフタ桁着順だった馬の秋華賞制覇は1980年ハギノトップレディ以来38年ぶりとなる。



★8頭登録のディープインパクト産駒、ローズSでは1~3着を独占

 歴代トップの秋華賞4勝を挙げているディープインパクト産駒は、ローズSで1~3着を独占したカンタービレ(栗東・中竹和也厩舎)、サラキア(栗東・池添学厩舎)、ラテュロス(栗東・高野友和厩舎)など、計8頭が登録している。同産駒はローズSには大挙10頭が出走し、1~3着を独占したが、8頭が登録している秋華賞でも上位を独占することができるだろうか。

 同産駒のJRA・GIにおける1~3着独占は過去に2回あり、 2016年の皐月賞ディーマジェスティマカヒキサトノダイヤモンド)、同年のダービー(マカヒキサトノダイヤモンドディーマジェスティ)で記録している。ちなみに、秋華賞では同一種牡馬の産駒による1~3着独占の例はない。

★古馬破って関屋記念を制したプリモシーン、初の芝2000メートル戦に挑む

 プリモシーン(美浦・木村哲也廐舎)が、秋華賞で初の芝2000メートル戦に挑む。同馬は昨年9月のデビュー以来、一貫して芝のマイル戦に出走を続けており、今年1月のフェアリーSで重賞初制覇。その後は桜花賞10着、NHKマイルC5着とGIに出走し、前走の関屋記念では、古馬を破って重賞2勝目を挙げた。プリモシーンには、前走に続き北村宏司騎手が騎乗する予定だが、初の芝2000メートル戦出走でGIタイトルを手にすることができるだろうか。なお、芝2000メートル以上未出走馬による秋華賞制覇は1996年のファビラスラフィン、2011年アヴェンチュラの2頭が達成している。 また、フェアリーSプリモシーンの2着に入ったスカーレットカラー(栗東・高橋亮廐舎)も、芝2000メートル以上の距離に出走経験がなく、今回が初めての芝2000メートル戦となる。同馬には歴代単独トップの秋華賞4勝目を狙う岩田康誠騎手が騎乗する予定だが、13着という結果だった前走の口ーズSから巻き返すことができるだろうか。



★3連勝中“夏の上がり馬”ミッキーチャーム、勢いそのままにGI制覇なるか

 3連勝中のミッキーチャーム(栗東・中内田充正厩舎)は、秋華賞が初の重賞出走となる。同馬は2月3日に京都でデビュー(4着)したが、勝ち上がるまでに時間を要し、デビュー4戦目となった7月1日の函館で初勝利を挙げた。その後ミッキーチャームは500万下→藻端山特別(1000万下)と連勝し、夏の北海道シリーズで3連勝を決めた。昨年の優勝馬ディアドラは札幌でHTB賞(1000万下)を勝ち、紫苑S秋華賞と連勝して秋の女王の座に就いたが、ミッキーチャームも夏の北海道シリーズでの勢いそのままにGI制覇を遂げることができるだろうか。

 ミッキーチャームに騎乗予定の川田将雅騎手は、ファインニードルとのコンビでスプリンターズSを制しており、秋のGI開幕2連勝がかかる。川田騎手は秋華賞を勝てば、3歳GI完全制覇へ残すはNHKマイルCのみとなるが、秋華賞初勝利を挙げることができるだろうか。

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