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30日にドバイ・メイダン競馬場で行われた第16回ドバイシーマクラシック(北半球産4歳上、南半球産3歳上、GI、芝2410メートル、11頭立て、1着賞金300万米ドル=約2億8000万円)は、ジョセフ・オブライエン騎手騎乗のセントニコラスアビー(牡6歳、愛=A・オブライエン厩舎)が優勝した。タイムは2分27秒70(良)。日本から参戦したジェンティルドンナ(牝4歳、栗東・石坂正厩舎)は2馬身1/4差の2着、トレイルブレイザー(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)は11着に敗れた。
日本の女傑が挑んだ初の海外遠征は惜しく、そして苦い2着に終わった。レースは好位の3番手を追走。すぐ目の前にいたセントニコラスアビーを目標にする形で直線に向く。岩田騎手のアクションに応えてジェンティルも伸びたが、相手はそれ以上に伸びた。経験豊富な6歳馬に屈しての2着。初の海外遠征、そして初のナイター競馬でもあった。それでも、力は示した内容。決して悲観することはない。次なる舞台で、必ずやその実力をいかんなく発揮してくれるはずだ。
◆岩田康誠騎手「パドックのテンションはいつも通りだったし、馬場に入ってからもいつになく落ち着いて周回ができていました。結果が2着で悔しいです。中団より前の競馬になりましたが、2番手の馬(セントニコラスアビー)が強いのは分かっていました。最後も失速していませんが、並ぶまでにいかず残念です。内枠なら好位のインを追走できたかもしれませんが、外枠だったので強い競馬を見せようと思ったのですが…。とらえられる気持ちで最後まで追いましたが、少しハミを噛んだぶん、上がりの脚の切れがなくなったのかもしれません。真夜中まで起きて見てくれていた日本のファンに勝つ姿を見せたかったのですが、すみませんでした」
勝ったセントニコラスアビーは、父Montjeu、母Leaping Water、母の父Sure Bladeという血統のアイルランド産馬。通算成績は20戦8勝。昨年のこのレース2着馬で、見事に雪辱を果たした。エイダン・オブライエン調教師、ジョセフ・オブライエン騎手ともにドバイシーマクラシック初勝利。
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