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【山崎エリカのダートグレード攻略】~クイーン賞2016~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~クイーン賞2016~ | コラム | ウマニティ

 クイーン賞は、牝馬限定の交流重賞の出走枠に入れなかった馬が、新規参戦してくるレースです。その理由は、JBCレディスクラシックで上位の馬は、2014‐2015年のサンビスタのように、牡馬相手のチャンピオンズCを目指すことが多いこと。また、このレースがハンデ戦で行われるために、中堅クラスの馬がハンデを背負わされることを嫌って、他レースに出走することが多いためです。

 しかし、ハンデを背負わされても、女王居ぬ間に賞金加算を目論むJBCレディスクラシック3着以内の馬は、ここでは断然。JBCレディスクラシックが創設されてからの2011年以降、クイーン賞での成績は【2・2・1・0】と複勝率100%です。1着は2013年・アクティビューティ、2014年・トロワボヌール、2着は2012年・クラーベセクレタ、2015年・トロワボヌール、3着は2011年・カラフルデイズです。よって、中心視すべきは、JBCレディスクラシックで3着以内の馬と言えるでしょう。

 また、牡馬相手のダートグレードで3着以内の3歳馬も有力。牡馬相手の重賞で牝馬が勝つことは少なく、その上、滅多にここに出走してくることはありません。しかし、その成績は【2・0・0・0】。2010年のレパードSの勝ち馬ミラクルレジェンドや2011年のジャパンダートダービーの3着(失格)馬クラーベセクレタがこのレースを勝利しています。

 しかし、その一方で同年の関東オークスの勝ち馬は、過去10年で【1・1・1・2】と意外と人気に応えられていません。2007年のホワイトメロディーが1着、2008年のユキチャンが2着と人気に応えられている一方、2011年のカラフルデイズが3着、2012年のアスカリーブルが9着、2014年のアムールポエジーが4着と上位人気を裏切っているのです。

 JBCレディスクラシックが2011年に創設され、それらの上位馬がここに出走するようになって以降、関東オークスの勝ち馬の凡退が顕著。前記のカラフルデイズは、JBCレディスクラシックでも3着の実績馬でした。クイーン賞は基本的に3歳馬優勢のレースですが、関東オークスの勝ち馬は、他の3歳馬よりもハンデを背負わされることもあって、結果が出せないでいるのでしょう。例年、ダートグレード勝ちの3歳馬は54㎏以上のハンデを背負わされますが、ダートグレードでの実績がなければハンデ53㎏以下で出走が叶っています。

 逆に言うと、他の3歳馬は穴メーカーとなります。その3歳馬の穴パターンの中でもっとも推したいのは、6番人気で勝利した2013年のレッドクラウディアや4番人気で勝利した2015年のディアマイダーリンのパターン。この2頭の共通項は、デビュー当初は芝を使われ、一度はクラシックの前哨戦や、クラシックを使わていたということ。つまり、芝のクラシックでは通用せずに路線変更した馬です。

 3歳馬を狙うのであれば、上位人気に支持されるダートの生え抜きの実績馬よりも、前記のパターンです。今回が初ダートとなる馬は、ダート適性も問われますが、本来はダート馬だった場合には、これまで芝のレースを使われて能力を出し切れなかったことになりますから、ダートに替わることで圧倒的なパフォーマンスを見せる場合もあります。逆に2012年のホエールキャプチャのように、同年の芝のG1を勝ち、トップハンデを背負う初ダートの馬は人気が先行しすぎて狙いづらいのでご注意を! 同馬は3番人気で13着でした。

 さらに大穴を狙うのであれば、地方馬です。このレースは、JBCレディスクラシックの上位馬の不在と、JBCレディスクラシックを大目標にした馬が集うことにより、レースの決着ボーダーラインが下がります。つまり、地方馬にチャンス到来で、2009年には地方勢が1-3着を独占したこともありました。

 過去10年の地方馬の成績は、2勝、2着5回。勝ち馬は2009年・ユキチャン、2011年・クラーベセクレタ。2着馬は2007年・トーセンジョウオー、2009年・テイエムヨカドー、2010年・ザッハーマイン、2012年・クラーベセクレタ、2013年・サクラサクラサクラです。

 2009年のユキチャン、2012年のクラーベセクレタは過去1年以内にダートグレードで連対実績があった馬。そのレベルならば勝ち負け出来て当然でしょう。また、2011年のクラーベセクレタも同年のジャパンダートダービーで3着(失格)の実績があります。また、2009年・テイエムヨカドー以外の馬は、近2走の交流重賞で4着以内か、南関東重賞で連対実績があります。そのレベルの地方馬ならばヒモ穴に積極的に加えましょう。

 あと3着馬に2009年・パノラマビューティや2010年・トウホクビジン、2012年・アドマイヤインディなど、10番人気以下の馬が活躍している点もご注目。これらはともにハンデ51~52㎏の地方馬でした。このレースは、比較的1着、2着馬は順当ですが、3着には軽ハンデの地方馬の一撃が度々あります。穴党の方は、3連単の3着候補に地方の軽ハンデ馬を仕込むことをオススメします。


 ●まとめ

 ・本命候補
 前走JBCレディスクラシックで3着以内の馬
 同年に牡馬相手のダートグレードで3着以内の実績がある馬。
 
 ・穴馬候補
 デビュー当初は芝を使われ、一度はクラシックの前哨戦や、クラシックを使わていた3歳馬。
 ・近2走の交流重賞で4着以内か、南関東重賞で連対実績のある馬。
 ・大穴候補(3着狙い)
 ハンデ51~52㎏の地方馬。

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