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皆さんは、ローカルの2000mハンデ重賞に頭を悩ませたことがありませんでしょうか。
1番人気から10番人気辺りまでオッズにほとんど差がなく、マイラーでも中長距離馬でもそこそここなせる距離設定なこともあって、各馬のローテもバラバラ。時期によって枠の有利不利もあり、騎手の実績も拮抗……と、思わず「どの馬を軸にしたらいいんだ!!」と叫びたくなるような状況。経験ありますよね?
今週のメインレースである天皇賞(秋)は、当然ローカル開催でもなくハンデ重賞でもないわけですが、登録馬の顔ぶれを眺めた時、私が抱いた感覚が上記のようなものでした。
登録馬が15頭と近年では最も少ない頭数にもかかわらず、注目を集めそうな馬達はどれも一癖ありそうな”曲者”ばかり。果たしてどの馬が”正解”なのか――このコラム執筆を通して、自分の予想も少しずつ固めていければと思っています。
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⇒http://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7807
◇
ここ10年で1番人気馬が4勝。
こう書くと比較的堅そうに見える天皇賞(秋)ですが、その他の6勝は4~7番人気馬によるものとなっており、上位人気馬同士によるガチガチの決着というのは意外と少ないレースです。
人気に関わらず、上位に来る馬というのはほぼ例外なく上がり上位の、いわゆる”切れる”馬ばかり。直線の長い東京が舞台なだけあって、末脚の威力が鍵を握るレースというイメージ。多少の能力差は瞬発力でカバーできる印象すらあります。
G1なだけあって、出走馬は皆素晴らしい瞬発力を持っていますが、その中でも更に上位の脚を使える馬が有力と考えられるでしょう。
この観点からすると、紅一点ルージュバックの末脚はやはり魅力的。
春のエプソムC、秋初戦の毎日王冠と、強力牡馬を直線だけでなで切ってきました。
この2レースに共通するのは、いずれも“外目をゆったりと追走し、直線も外からスムーズにまっすぐ走れた”という点で、この形になった時は以前から高いパフォーマンスを発揮しています。独特の大きな跳びが最も生きるのがこの戦法なのでしょう。
しかし、長所は時に短所になり得ます。
道中や直線で馬群に揉まれる形になったり、開催が進むことによる馬場傾向の変化で、極端に外が伸びない馬場になっていたりすると、末脚の威力は半減。持ち味を生かせないというシーンも十分に想像できます。
また、地味ながら気になるのが・・・
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