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1週間の密着取材で菊花賞の勝ち馬を探り出すGI企画『東西現場記者走る』。大阪サンスポの川端亮平記者(31)は密着3日目、神戸新聞杯3着のトーホウジャッカルに注目した。使い詰めだが追い切りをチェックして、聞き込みをした結果、さらにスケールアップしていることが判明。成長著しいダークホースが、主役の座を射止めるかもしれない。
追い切りが行われた22日は曇天ながら、懸念していた雨はあがった。暗闇が残る坂路を映したモニター前に陣取り、ターゲットのトーホウジャッカルの登場を待つ。
開門直後の午前5時58分、単走でスタートする。パワフルな脚さばきでウッドチップを蹴り上げ、ラスト1ハロン11秒9でフィニッシュを決めた。テンをセーブして全体時計は4ハロン54秒7と平凡だが、この日、栗東坂路を駆け上がった延べ1068頭で唯一のラスト1ハロン11秒台だ。手綱を取った酒井騎手を直撃すると、力強い言葉が返ってきた。
「メチャクチャよかった。ラスト1ハロンの反応はすごくて、脚が飛んでいくんじゃないというくらいの伸び方だった。行きたがる感じもなく、長距離に向けていい雰囲気をつかめた」
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