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中央競馬ニュース
最強世代の頂点を奪い取った強烈な末脚がよみがえった。昨年のダービー馬エイシンフラッシュが、ＣＷコースでシャープな伸びを披露。ＧＩ２勝目へ向けて、大きく前進した。
「いい動きだったね。予定通りだよ」。藤原英調教師が思わず笑みを浮かべるほど、迫力満点の走りだった。僚馬エアラギオール（牡３未勝利）を１秒以上も追走したが、スムーズに加速して、４コーナーでは早くも内から並びかける。直線に入ると抜群の手応えでパートナーを抜き去って、４馬身も突き放した。馬なりのままで、ラスト１ハロンは１１秒６の鋭い伸び。６ハロン８１秒３と全体のタイムも上々だった。
手綱を取った鮫島騎手（実戦は安藤勝騎手）は「道中、リラックスして走っていたのがいいですね。気持ちに余裕があって、乗りやすくなっている。休み明け３走目でいちばんの状態です」と好感触を口にした。
前走の天皇賞・春は半馬身差の２着。外枠（〔７〕枠（１５）番）で前に壁を作れず、スローな流れで行きたがりながらも、メンバー中で２番目に速い上がり３ハロン３５秒２で、最後までしっかりと伸びた。勝ったヒルノダムール（〔１〕枠（２）番）とは枠の内外の差もあり、負けてなお強しの内容といえる。
「前回はタフなレースだったけど、力を発揮してくれた。肉体も精神も成長しているし、今回の条件の方が競馬もしやすい。今春はここを最大目標に仕上げてきたし、スムーズな競馬をしたい」と藤原英師は力を込める。
昨秋は左トモの筋肉痛で菊花賞を回避するなど、流れに乗れなかったが、今年は産経大阪杯３着→天皇賞・春２着と復調ムード。今秋の凱旋門賞（１０月２日、仏ロンシャン、ＧＩ、芝２４００メートル）にも登録しており、今回の結果次第では遠征の可能性もある。強い４歳世代のダービー馬がさらなるステージを目指すためにも、ここはＶを決めたい。
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