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大学生の頃、アルバイトで家庭教師をした。中学生に英、数、国を教えたがある時、数学の依頼があり2年生を受け持った。
生徒は私の住むエリアから車で少し行ったところに住んでいて、生活圏は重なっていた。
当時、中学数学で解けない問題はあまりなかったが生徒が中3になったある日、難しい顔をしてノートを差し出した。
「先生……この問題、どうしても解けないんです。」
見ればそこには、教科書の例題からは少し離れた“ソコソコ”難しい問題があり、私はいつものようにドヤ顔で説明しさぁ次の問題……と言いかけた。
その瞬間、ノートの一部分が目に入り思わず固まった。
なんとそこには「君には出来ない問題」と記されていたのだ(笑)。
この“君には出来ない問題”には見覚えがあった。否、見覚えがあるというのは誤りで“君には出来ない問題”を私は100%解けない確信があった(笑)。それは中学校の時に世話になったテニス部の顧問で、同時に数学の教諭でもあったN先生の出題する「超難問」で、中学校の頃この“君には出来ない問題”を解けたことは一度もなかったのだ。
「え~っと、◯◯君。一応確認だが……君の数学の先生の名前は?」
生徒は不思議そうな顔をしながら答えた。
「N先生です。」
「え~っと……それはテニス部の顧問だったりする?」
「どうして知ってるんですか?」
それから、これまでにないほど会話は盛り上がり、先生の口癖から仕草のマネまで、時間を忘れて先生ネタで引っ張ったが、結局“君には出来ない問題”は出来ず、帰宅してからゆっくり考えたら、案外楽に解けた。
翌週生徒に言い訳じみた説明をタラタラとしながら解説したが、その時思ったのは「苦手の暗示」だ。中学時代ぶつかり続けて出来なかった“君には出来ない問題”は、難易度とは関係なく“君には出来ない”という文字を見ただけで私の脳を硬直化させ、取り組む戦意を喪失させたのだ。
さて、苦手意識が先行し解けなかったのは“君には出来ない問題”だが、「苦手が先行」といえばやはり競馬だ。今週日曜、西日本メイン競走の小倉大賞典に寄せ、今日は苦手金言を紹介するとしよう。
曰く「苦手な条件の大敗は看過せよ」。
強い弱いとは関係なく、馬にも人にも“苦手”は存在する。ある特定の条件で全然勝てない馬でも条件ひとつ変えるだけで圧勝したり、その逆も真なりということは往々にしてある。
エピファニーは金杯11着。1番人気を背負い惨敗で株を下げた。しかしよくよく見てみるとこの馬、大敗したのは中山の2000m以上だけで、芝の1800mに限れば4連勝を含み3着以内率87.5%と非常に優秀。今回は巻き返す可能性が高い。
N先生に大学合格を報告した時のことを思い出した。喜んでくれたが、先生はその時こう言った。「俺とは全然違う人生を送るんだろうな……。」N先生、全く同じではありませんが私もまた人に「先生」と呼ばれる仕事に就きました……。随分遠回りして……(笑)。
(文:のら~り)
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