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2024年12月28日(土) | ホープフルS G1 |
---|
着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | 9 | 牡4 | 57.0 | J.モレイ | 栗 池江泰寿 | 470(-2) | 2.29.9 | 2.4 | 1 | 34.2 | ⑫⑪⑬⑮ | |||
2 | 8 | 17 | 牡7 | 57.0 | 横山武史 | 栗 宮徹 | 480(0) | 2.30.1 | 1 | 11.8 | 5 | 34.7 | ⑭⑪⑧⑨ | ||
3 | 2 | 4 | セ5 | 56.0 | 大野拓弥 | 美 堀宣行 | 478(-4) | B | 2.30.1 | クビ | 5.2 | 2 | 34.7 | ⑨⑧⑧⑨ | |
3 | 7 | 14 | 牡6 | 59.0 | 石川裕紀 | 栗 友道康夫 | 476(-8) | 2.30.1 | クビ | 11.6 | 4 | 34.5 | ⑬⑭⑬⑫ | ||
5 | 4 | 7 | 牡5 | 56.0 | 松岡正海 | 栗 高柳大輔 | 524(+2) | 2.30.3 | 1 | 99.3 | 15 | 35.3 | ④④③② | ||
6 | 6 | 12 | 牡7 | 57.0 | 田辺裕信 | 美 国枝栄 | 478(+2) | 2.30.3 | ハナ | 39.4 | 11 | 34.7 | ⑭⑮⑬⑫ | ||
7 | 1 | 2 | 牡4 | 55.0 | 永野猛蔵 | 栗 中内田充 | 478(0) | 2.30.3 | ハナ | 19.5 | 8 | 34.4 | ⑰⑰⑯⑯ | ||
8 | 3 | 6 | セ8 | 58.0 | 国分恭介 | 栗 西園正都 | 472(-4) | 2.30.3 | クビ | 48.8 | 12 | 35.6 | ①①①① | ||
9 | 1 | 1 | 牝5 | 54.0 | 岩田康誠 | 栗 奥村豊 | 478(+6) | 2.30.3 | クビ | 31.9 | 10 | 34.3 | ⑭⑮⑯⑱ | ||
10 | 8 | 16 | 牡5 | 58.5 | 浜中俊 | 栗 岡田稲男 | 454(-2) | 2.30.5 | 3/4 | 18.8 | 7 | 35.2 | ⑨⑧⑧⑦ | ||
11 | 3 | 5 | 牡4 | 57.0 | 菅原明良 | 栗 友道康夫 | 486(-8) | 2.30.6 | 3/4 | 15.1 | 6 | 35.4 | ④④⑤⑦ | ||
12 | 7 | 15 | 牡8 | 58.0 | 石橋脩 | 栗 友道康夫 | 504(-10) | 2.30.8 | 1 1/4 | 51.6 | 13 | 35.0 | ⑱⑱⑯⑯ | ||
13 | 7 | 13 | 牡6 | 57.5 | 北村友一 | 栗 高野友和 | 488(+4) | B | 2.31.0 | 1 1/4 | 7.7 | 3 | 35.4 | ⑨⑪⑧⑫ | |
14 | 2 | 3 | セ7 | 56.0 | 津村明秀 | 美 小手川準 | 472(+4) | 2.31.0 | ハナ | 59.1 | 14 | 35.5 | ⑧⑧⑧⑪ | ||
15 | 6 | 11 | 牡5 | 57.0 | 北村宏司 | 美 久保田貴 | 466(-4) | 2.31.0 | クビ | 29.8 | 9 | 35.9 | ⑦⑦⑤⑤ | ||
16 | 4 | 8 | 牡6 | 57.0 | 内田博幸 | 栗 上村洋行 | 474(-16) | 2.31.2 | 1 1/2 | 106.2 | 16 | 36.3 | ②②②② | ||
17 | 5 | 10 | 牡5 | 54.0 | 小沢大仁 | 栗 小栗実 | 490(+8) | 2.31.2 | ハナ | 149.1 | 17 | 36.2 | ②②③② | ||
18 | 8 | 18 | 牡5 | 56.0 | 柴田善臣 | 美 手塚貴久 | 510(0) | 2.31.4 | 3/4 | 176.3 | 18 | 36.3 | ④④⑤⑤ |
ラップタイム | 7.3 - 11.2 - 11.6 - 12.6 - 12.4 - 11.9 - 11.8 - 12.0 - 11.9 - 12.0 - 11.8 - 11.6 - 11.8 |
---|---|
前半 | 7.3 - 18.5 - 30.1 - 42.7 - 55.1 |
後半 | 59.1 - 47.2 - 35.2 - 23.4 - 11.8 |
■払戻金
単勝 | 9 | 240円 | 1番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 9 | 110円 | 1番人気 |
17 | 180円 | 4番人気 | |
4 | 140円 | 2番人気 | |
14 | 190円 | 5番人気 | |
枠連 | 5-8 | 760円 | 3番人気 |
馬連 | 9-17 | 1,170円 | 3番人気 |
ワイド | 9-17 | 300円 | 3番人気 |
---|---|---|---|
4-9 | 210円 | 1番人気 | |
9-14 | 320円 | 4番人気 | |
4-17 | 510円 | 8番人気 | |
14-17 | 790円 | 16番人気 | |
馬単 | 9-17 | 1,640円 | 3番人気 |
3連複 | 4-9-17 | 990円 | 2番人気 |
9-14-17 | 1,790円 | 8番人気 | |
3連単 | 9-17-4 | 3,650円 | 5番人気 |
9-17-14 | 5,600円 | 17番人気 |
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土曜日の東京芝のレース結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間は好天の日が多く、土曜日も晴れ。芝コースは終日良馬場(JRA発表)でレースが行われた。芝1400mで施行された、11R・京王杯2歳Sの勝ち時計は1分20秒6のコースレコード。軽めの走りやすい馬場状態だったことがうかがいしれる。
土曜日施行の芝平地競走6鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は2、5、3、7、6、5番手。前週同様、内側を通る馬がそれなりに踏ん張れる様子ではある。しかしながら、追い比べになると馬場の3分あたりを駆ける馬のほうが伸びている印象。それもあってか、4角先頭馬は【0.1.0.5】と劣勢を強いられていた。
また、勝ち馬6頭はいずれも、上がり3Fタイム4位以内でフィニッシュ。上がり3Fタイム最速をマークした馬は【3.2.0.1】の好成績を収めている。従って、メンバー上位の上がりを出せる馬が有利という捉え方が、もっとも適切ではないか。
日曜日は雲の多い天気(5日7時の時点)になりそうだが、予報通りなら開催中の降水量はさほどでもなさそう。一時的な大雨でもない限りは、前日と似たような傾向に落ち着くものと思われる。それゆえ、メインのアルゼンチン共和国杯に関しては枠順にこだわらず、末脚重視のスタンスで臨むのが正解かもしれない。
となれば、優先すべきは近走でメンバー上位の上がり3Fタイムを記録している馬だろう。そのなかでも、前走の上がり3Fタイム順位が1位、または近2走とも上がり3Fタイム順位が2位以内という、末脚のしっかりした馬に注目したい。
今回の出走メンバーで要点(近走の上がり3Fタイム順位)を満たしているのは、①プリュムドール、②レッドバリエンテ、⑨ゼッフィーロ、⑰マイネルウィルトス。よって当欄では、この4頭を連軸の有力候補として推奨する。
プロ予想MAXが誇る予想神「スガダイ」×万券ハンター「ヒノくん」がアルゼンチン共和国杯を大展望!トッププロ予想家のハイレベルトークをお届けいたします!
出演:スガダイ(予想神) ヒノくん(万券ハンター) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬を紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第40回はアルゼンチン共和国杯についてパンチ定食プロ・豚ミンCプロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。
【パンチ定食】―極限まで絞った買い目が生み出す強烈な一撃!
―重賞の予想をお聞きする前に、ケイツークローンは覚えてらっしゃいますよね。
ああ、単勝ですね。
―9月3日の新潟4R、18番人気・328.1倍の単勝を5000円。払い戻し164万500円です。すごすぎますよ。どのあたりが決め手になったのでしょうか。
1枠を引きましたし、種牡馬のラブリーデイが好きだっていうのもあるんですけど。前日土曜にラブリークイーンも単勝万馬券で1着だったんですよ。産駒的に、夏を越えて秋に入る頃に走るイメージなんです。
―とはいえ、9戦して掲示板にも載った経験がないとなると、単勝は買いづらいのかなと。でも、いつもの3連複に加え、単勝を別に買っているのは、なんというのか、一変しそうな感じはあったわけですよね。
例えば、ディープ産駒とか、キズナ産駒とかは走りにムラがない印象なんですよ。平均的に力を出してくるというか。反対にムラのあるラブリーデイ産駒とか、ドゥラメンテ産駒とかは馬券的な妙味になりやすいというのはありますよね。
―すごいなあ。いつか獲りたいものです。ええと、本題はアルゼンチン共和国杯でしたね。出走馬を見てどうでしょうか。
混戦というか、難しいなというのが第一印象で、なかなか選びにくいです。一応、本命候補はディアスティマ。あとはチャックネイトですね。この2頭から流そうかと思っています。
―では、ディアスティマの評価からお願いします。
前走の目黒記念は、最後ヒートオンビートに差されましたけど、強かったと思いますよ。東京芝2500mはコースも流れも特殊な感じで、一瞬のキレというより長く脚を使えないと厳しいとみていて、しぶとく脚を使えるのはいいですよね。ハンデのない段階では本命と考えていました。
―57.5ですか。実際出てみてどうですか。
周りの馬も斤量をざっと見たら、まあ本命のままでいこうかなと。
―アフリカンゴールドとの兼ね合いは気になりませんか。
アフリカンゴールドも前走強かったですよね。馬券に入れていたので残るかなと思って見ていましたけど。この2頭はどちらもスローで逃げたいタイプですよね。
―やっぱりそうですか。
ディアスティマは番手でも競馬はできるので、どちらも残るという考えもできますよね。馬場も先週のままなら止まらなそうですし。
―下手に競るなら、仲良くゆっくり行く感じですか。2頭残るなら、なかなかの配当になりそうですね。もう1頭チャックネイトは上がり馬という形になりますが、どうでしょうか。
前走六社Sは東京2400mですけど、直線入り口から追い始めて最後まで垂れずにしっかりと伸びていましたから。あとは、負かした相手もその後けっこう好走しているんですよね。メンバー自体も、キングズパレスなど弱くなかったと思います。斤量56キロもいいですし。
―それ以前を見てもわりと骨っぽい相手と走っていますよね。上がり馬が格上挑戦するとき、通用するかどうか見極めるのは肌感覚になりますか。何か基準があるでしょうか。
タイムとか、相手関係も見ますけど、感覚が一番ですね。見た感じというか。
―なるほど。その域に行けるといいんですけども。3番手を挙げるとすると、どの馬になりますか。
マイネルウィルトス……、あとゼッフィーロは、モレイラ騎手が乗るようですし外せないかなと。
―マイネルウィルトスはどのあたりを評価されましたか。
東京に替わるのは絶対プラスになると思っていて、前走は度外視、新潟や函館も合わないだろうと。距離が伸びるのもいいですし、この2500mという微妙な距離が合いそうですよね。スクリーンヒーローの非根幹距離というか。
―コース替わりで前進ですか。相手はどのくらいに絞りましょうかね。
なかなか絞りにくいですよ。グランオフィシエとかも買いたいですし。この馬もコース替わりがいいですよね。輸送が苦手という評価なので、その点でも東京になるのはいいです。それと51キロのニシノレヴナントは、重馬場なら必ず入れようかなと。レッドバリエンテもそうですね。
―人気薄がどんどん挙がりますね。
どれが来てもおかしくないようなメンバーですから。ユーキャンスマイルも前走は良かったですし。
―新潟記念はリピートでしたね。あれは最終週の馬場が合うんでしょうか。
うーん、ただ今年はあまり荒れているようにも見えなったので、不思議というか、タイムも遅くなかったですしね。
―今回もそれほど人気にならないでしょうしね。人気サイドで嫌いたい馬はいるでしょうか。
ヒートオンビートですかねえ。59キロはちょっとどうなのかと。毎回差すときはギリギリで差しているので、斤量増と乗り替わりだと不安はありますよね。あと、ハーツイストワールとテーオーロイヤルは、休み明けで人気するならリスクのほうが大きいと思います。
―ありがとうございます。では、このあたりを中心に最終結論はプロ予想MAXでということで。最後に1頭だけ、インプレスはどうですか。スローからの瞬発力勝負なら魅力的かなと。
2400mだと間に合うと思うんですけど、2500mだとあまりキレ味勝負の決着を見たことがないんですよね。スタミナ系というか、どうしてもそっちの能力が必要な感じはします。
―スタートの位置は100m下がってすぐに坂を上りますけど、それは関係ありますか。
体力を使ってしまうのかなんなのか、この100mはだいぶ大きいような気がするんですよね。
取材後記: ケイツークローンすごいですね。328.1倍は今年の単勝最高配当とのこと。アルゼンチン共和国杯も、穴っぽいところから複数名前が挙がり楽しみです。
【豚ミンC】―庶民にやさしく、効き目抜群ですぐはつらつ!その“神眼“で見抜く◎!!
重要視するポイントはないかもしれません。強いて言えばハンデ戦なのでそこを見ておくくらいでしょうか。いつもどおり狙い馬がいたら買いたいといった感じです。
―ありがとうございます。東京芝2500mですが、芝2400mのスタート地点から100m下げた位置から発走し、すぐ坂を上るためか、2400mよりスタミナが云々という記述をよく見かけます。求められる適性は変わるものでしょうか。
府中の2400mと中山の2500mでは求められる適性が違うことは想像できますが、同じ府中ではどれくらい変わるかはわかりませんよね。馬に聞いて下さいって感じです。というか、スタミナの話だと、自分が走るとしても2400mから2500mで距離が100m伸びて、坂を上るのも増えてとなると2400mよりスタミナが必要になるのは当たり前のことかと思うのですが……。単純に2400mがギリギリの馬は厳しくなりますよね。
―自分に置き換えると分かりやすいですね。ユーキャンスマイルについてです。前走の新潟記念は、昨年の新潟記念以来の馬券内好走でした。距離とコースの適性をどのあたりに感じるか、また今回のメンバーでも期待感はあるかをお願いします。
新馬を見て「左回りで」と指摘していた馬で、3歳春になっても左回りを使わないので、早く使ってくれって思ってた馬です。なので右回りよりは左回りのほうがいいですけど、今となっては誰もが知っていることですからね。距離に関しては成績どおり2000m以上ならと思います。ハンデは分かりませんが、斤量によってはまったくの無視は危険かと思います。
―ありがとうございます。ゼッフィーロについてです。緩めの流ればかりで流れたら合うのかなと思いつつ、速い流れで脚を使えるのかなと思ったりもします。狙い馬を決めるとき、このあたりのことはあまり考えないでしょうか。
あまり印象のない馬で、前走のオールカマーも3着になってから「そんな馬いたんだ?!」という風に思いました。狙い馬に関しては流れを考えなくはないですが、ハイペースの中、好位で外を回ったのに善戦したから力はあるかもとかその程度ですよ。このハロンは何秒で、ここが何秒でとか細かいラップみたいなことは1回も考えたことはないですね。競馬の本質を知っている人は、よほど力が違う馬は別として、けっきょく上手く乗ってきた馬が来るからと思っているので、いろんなことを考えても無駄だし、あれこれ言ってもけっきょく一言で終わるのがほとんどと分かっていますから、多くのことは予想に取り入れないと思われます。実際、私の周りでも予想を話すとき討論なんかにはならないですね。
―勉強になりますね。マイネルウィルトスについてです。1年ぶりの函館記念4着から、新潟記念10着、京都大賞典6着。一昨年のアルゼンチン共和国杯2着ですが、力の衰えを感じる部分はあるか、また今回のメンバーでも期待できるかをお願いします。
けっきょく馬場じゃないですか。函館記念は力がいる馬場、新潟記念は良馬場、前走の京都大賞典は馬場は向いたかもしれませんが、上手く乗った馬が1着,2着。なので前走は位置取りの差が響いただけで、衰えているとは思いません。今回も力がいる馬場になれば買ってみては?という感じです。たぶんみんな同じだと思いますけどね。道悪になったらマイネルウィルトスが本命になるかと思います。前走も本命で、結果は位置取りの差でしかないと思っているので。良馬場になったら今のところわからないです。
取材後記: 仮に重馬場になったらマイネルウィルトスに期待したいですね。馬場問わず結論はプロ予想MAXでということで。
以上、プロ予想家2名のアルゼンチン共和国杯の見解と注目馬を紹介しました。揃って高評価はマイネルウィルトスでしたね。
(文・垣本大樹)
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日曜日に行われるアルゼンチン共和国杯の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①プリュムドール【A】
栗東CW併走。鞍上が追い出そうとする際、手前を左から右に戻したが、左回りのレースに臨むことを思えば、不安視する必要はない。真っすぐ前を向き、キビキビとリズム良く走ることができている。四肢の弾力性も休養前と遜色ない。超久々という感じはなく、このまま順調なら怖い存在になりそうだ。
②レッドバリエンテ【B】
栗東CW併走。この馬なりに体を使って、集中力を感じる走り。脚どりもしっかりしており、整ったフォームで駆けることができている。1週前追い切りが週末にズレ込んだのは不安材料だが、今回の動きに重苦しさはなく、悪影響というほどのマイナス点は窺えない。まずまずの仕上がり具合ではないか。
③ヒュミドール【C】
美浦坂路単走。確認程度の軽めの内容。それほど難しい面を出していないのは良い傾向。しまいにかけてのフォームのブレも少ない。骨折の影響はなさそうだが、いい時のウッドにおける推進力抜群の走りに比べると、やや見劣りする印象。帰厩後の調整が坂路主体なのも気になるところ。そのあたりを勘案すると、高評価はしづらい。
④チャックネイト【A】
美浦南W併走。スムーズなコーナリングで先導役2頭に取り付くと、スピードを維持しつつ、手応えに余力を残した状態で最後は併入フィニッシュ。鞍上からの指示を待てる精神的な余裕を感じるし、フットワークの安定性も高い。ここでの力関係はさておき、仕上がりの良さが伝わってくる好稽古だった。
⑤アーティット【B】
栗東坂路単走。脚慣らし程度の調整。派手さはないが、身のこなしに硬さはなく、フットワークも安定している。軽い促しに対する反応こそ渋めだったが、伸びそのものは悪くなかった。上々の内容だった、1週前追い切りの気配を上手につなげてきた印象。この状態を維持できれば、ここでも台頭の余地はありそうだ。
⑥アフリカンゴールド【B】
栗東CW単走。それなりに整ったフォームで、キビキビとした走り。この馬としては手前変換がスムーズだったし、鞍上の仕掛けに対する反応も悪くなかった。派手さこそないものの、最後まで集中した様子で駆けることができている。デキ落ちはなさそうなので、あとは今の府中の馬場がかみ合うかどうか。それが焦点となる。
⑦セファーラジエル【C】
栗東坂路単走。少しイレ込んでいたのか、やや頭が高く斜行気味に進むなど、難しい面を出していた点は割り引き。直線序盤における体の使い方も、この馬とすれば硬い。ラストこそ大きなトビで伸びやかに走れていたが、全般的にみると動きのロスが多い印象。このひと追いでもう一段階上向いてくれば、という塩梅ではないか。
⑧アリストテレス【C】
栗東CW併走。コーナーから直線を向くところで行きたがる素振りをみせていたが、前向きさを失いつつある同馬にとっては良い傾向なのかも。ただ、いい頃に比べると脚さばきが硬く、僚馬と並んだ際の競る気配も薄め。転厩緒戦の新味を考慮しても、過去4戦オール掲示板外の府中で大望まではどうか。
⑨ゼッフィーロ【A】
栗東坂路単走。1週前に攻め巧者のソウルラッシュと併せたことで、スイッチが入ったのか気合乗りは上々。馬場が混雑するなか、リズムを崩さず低い重心を保ち、真っすぐ前を向いて登坂。ラストの仕掛けに対しても、首を沈めてきちんと反応、しっかりと加速ができていた。合格点の仕上がりだろう。
⑩ジャンカズマ【C】
栗東CW単走。姿勢高めのフォームは実戦でも同じ。それは気にしなくてもいい。ただ、肩の出が悪く四肢のさばきも硬い。もともとピッチ走法の馬とはいえ、ジョッキー騎乗、かつ府中のG2に挑むことを思えば、少し不安を覚える内容。現状の走りを活かすためには、前回と同様に他馬のキレが削がれる馬場、加えて展開の助けも欲しい。
⑪グランオフィシエ【B】
美浦南W併走。前回の中間時に比べると、体の使い方が良くなり、そのぶん追走が楽になってきた様子。感触を確かめる程度の調整だったため、併入フィニッシュの形になったものの、並走時の手応えも脚いろも悪くなかった。まだ上の走りがありそうな感じではあるが、少なくとも新潟記念のデキを下回るということはない。
⑫ハーツイストワール【C】
美浦坂路併走。全体的に重苦しさを感じた1週前と比べれば、反応と伸びは良化している。ただ、ウッドと坂路を併用して併せ馬主体に本数を重ねていた昨年の当レース2着時の中間に対し、今回は脚元の様子をみながらの坂路オンリー。ニュー坂路の効果を考慮しても、何か物足りなさを覚えてしまう。本当に良くなるのは、ここを使ってからかもしれない。
⑬ディアスティマ【B】
栗東坂路単走。リズム重視の内容ながら、ラチ沿いをしっかりとした脚どりで登坂。頭の位置が安定しない場面もあったが、許容範囲の部類。概ね気分良さそうに走れている。久々にしては負荷をかけた追い切りが少ないように思えるが、これは厩舎&同馬のスタイルでもある。雰囲気は決して悪くなく、それなりに整えてきた印象を持つ。
⑭ヒートオンビート【C】
栗東坂路単走。踏み込みこそ力強いが、集中力を欠くような素振りがみられ、ラストの伸びも目立つほどではない。もともと稽古映えしない馬、かつ軽めの調整という点を考慮しても、評価しにくい部分が多いように思える。今回は地力とコース相性の良さで、どこまでカバーできるかが焦点になりそうだ。
⑮ユーキャンスマイル【C】
栗東坂路併走。体格のいい乗り手を背に、ひと頃のヤメ癖を出すことなく走り抜いた点は評価できる。その一方、ヨレて僚馬と接触するなど、安定感を欠く登坂だったうえ、ほぼ馬なりのパートナーに手応えは完全に劣勢。併入に持ち込むのが精一杯だった。新潟記念2着時のデキには一歩及ばないように思える。
⑯テーオーロイヤル【A】
栗東CW単走。1週前にしっかり攻めた効果もあってか、当時の鈍さが随分と解消されている。四肢のさばきが素軽くなり、体の使い方も良くなった。前向きな面を出しながらもタメはきいているし、ゴーサインに対する反応もいい。このひと追いでさらに上向く可能性もある。高く評価したい1頭だ。
⑰マイネルウィルトス【B】
栗東坂路単走。確認程度の軽めの内容ながら、気負いはなく前後のバランスもいい。ラストの反応にやや鈍さを感じたものの、この馬らしい弾力性のあるフットワークで、加速自体はきちんとできていた。この中間、CWでの追い切りを施していない点は気になるが、前回より動きの質が劣るという印象はない。ぞんざいには扱えないだろう。
⑱アサマノイタズラ【F】
美浦南W併走(映像なし)。1週前追い切りの映像を確認する限り、いい頃と比べて迫力不足の印象。今回の追い切りに関しても、字面的には悪くなさそうな反面、セントライト記念を制した時にマークした3F36秒台には届いていない。当該週の動きを確認できないため判定はFとするが、G2で互角以上に渡り合える態勢にあるかといえば疑問符が付く。
◆アサマノイタズラ・手塚師「今回はしっかり鍛えて太くありません」
◆アフリカンゴールド・西園正師「自分のペースでいってどこまで」
◆アリストテレス・上村師「追うごとに動けるようになってきました」
◆アーティット・友道師「前走はハンデが影響したかも。前々で粘り込む形なら」
◆グランオフィシエ・久保田師「ハンデは想定内。立ち回り方ひとつ」
◆ジャンカズマ・小栗師「前走は軽ハンデも大きかった。落ち着きは出てきています」
◆ゼッフィーロ・池江師「速い上がりが使えるようになった。左回りはモタれる面がある」
◆セファーラジエル・高柳大師「使って良化。距離は長い方がいい」
◆チャックネイト・堀師「晩成型が、いろいろとはまってきた」
◆ディアスティマ・高野師「前走は鞍上の好騎乗。条件は合う」
◆テーオーロイヤル・岡田師「前走と同じぐらいの体重で出せそう」
◆ハーツイストワール・国枝師「休み明けとしては好仕上がりです」
◆ヒュミドール・小手川師「中身はできている。休み明け感はない」
◆ヒートオンビート・友道師「前走は重馬場。広いコースは合う」
◆プリュムドール・奥村豊師「折り合いに不安がなく、しっかり脚が使える強みを生かしたい」
◆マイネルウィルトス・宮師「この舞台で2着2回。得意なコースだと思います」
◆ユーキャンスマイル・友道師「競馬で一生懸命に走る。それで息長く活躍できている」
◆レッドバリエンテ・福永助手「初めての重賞挑戦で、どれだけ通用するかですね」
2013年以降(過去10年)の1~3着馬延べ30頭の馬齢をみると、3歳から6歳の間で収まっている。なお、近2走とも掲示板(5着以内)を外していた5~6歳馬が、当レースで複勝圏に入ったケースは皆無。該当馬に手を出すのはリスクが高い。
(減点対象馬)
③ヒュミドール ⑥アフリカンゴールド ⑦セファーラジエル ⑧アリストテレス ⑪グランオフィシエ ⑫ハーツイストワール ⑮ユーキャンスマイル ⑯テーオーロイヤル ⑰マイネルウィルトス ⑱アサマノイタズラ
負担重量が前回から2キロ以上増えていた馬は苦戦傾向にあり、2013年以降の好走(3着以内)例はゼロとなっている。該当馬は評価を下げたほうがよさそうだ。
(減点対象馬)
⑩ジャンカズマ
2013年以降の1~2着馬延べ20頭の前走クラス(レース格)を確認すると、G1、G2、OP特別、3勝クラス(旧1600万下)の4通り。これ以外のステップで臨んだ馬は2着連対圏に達していない。
(減点対象馬)
⑪グランオフィシエ ⑮ユーキャンスマイル
前走の着順に関しては、G1であれば10着以内、G1以外のOPクラスなら8着以内、条件クラスの場合は3着以内が一応の目安。2013年以降の1~2着全馬がこの条件を満たしていた。
(減点対象馬)
⑧アリストテレス ⑪グランオフィシエ ⑫ハーツイストワール ⑭ヒートオンビート ⑯テーオーロイヤル ⑱アサマノイタズラ
2013年以降の1~2着馬延べ20頭のうち、11頭は前走の単勝オッズが3番人気以内。残りの9頭はいずれも、前走でG1かG2のハイグレード戦に出走していた。ハンデ重賞といえども、G3以下で低評価だった馬が上位を占めるレースではない。
(減点対象馬)
⑤アーティット ⑦セファーラジエル ⑩ジャンカズマ ⑪グランオフィシエ ⑮ユーキャンスマイル
2013年以降の1~3着馬延べ30頭はいずれも、同年の5月以降に出走歴があった。前走が同年の4月以前だった馬は過信禁物とみるべきだろう。
(減点対象馬)
①プリュムドール ③ヒュミドール ⑫ハーツイストワール ⑯テーオーロイヤル
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ハンデ重賞というと「荒れる」という印象を持たれがちだが、このレースは比較的平穏に決着しやすい。勝ち馬に関しては、直近9年中8回が3番人気以内。3着はたまに人気薄の激走があるものの、2着にも上位人気が食い込むケースが多く、伏兵の台頭はあまり見られない傾向が続いている。U指数をチェックする際は、併せて人気も確認したい。同程度の指数の評価であれば、人気を集めているほうをチョイスするのが賢明だ。
もうひとつのポイントは、人気の3歳馬は低指数でも押さえておいたほうがいいということ。2020年1着のオーソリティ(17位、3番人気)など、近年馬券になった3歳馬はすべて3番人気以内。今年は3歳馬の出走はないが、来年以降のために覚えておいたほうがいいだろう。
想定される人気とU指数の評価を勘案すると、同じ舞台の前走の目黒記念で2着に逃げ粘った1位⑬ディアスティマ(99.0)、ハイレベルなメンバー相手に前走のオールカマーで3着に頑張った3位⑨ゼッフィーロ(98.5)、ハンデ59キロは楽ではないものの東京芝2500mで3着を外したことがない5位タイ⑭ヒートオンビート(97.4)の3頭は、軽視禁物と判断することができる。
以下、コース巧者で人気妙味がありそうな4位⑰マイネルウィルトス(98.1)までカバーしたい。
まず注目したいのはトニービンの血脈で、直系では2004年レニングラード(父トニービン)、2010年トーセンジョーダン(父ジャングルポケット)の2頭が勝ち馬として名を刻んでいる。近年はハーツクライやルーラーシップ、アドマイヤドンといった種牡馬の母の父としてトニービンの名前を見かけることが多く、とくにハーツクライは現行コースで最多となる3勝・6連対を記録しているほど。
ほか、グラスワンダーを筆頭にRobertoの血を引く馬も存在感を放ち、直系では2008年スクリーンヒーローと2015年ゴールドアクターが父仔制覇を達成。また、2021年にはオーソリティがレース史上3頭目、38年ぶりとなる2連覇を飾っていたが、同馬も母の父に配されたシンボリクリスエスがRoberto直系の種牡馬であることを気に留めておきたい。
チャックネイトは、父ハーツクライ×母ゴシップガール(母の父Dynaformer)。父がハーツクライ、母の父がRoberto直仔のDynaformer、とレース相性のいい血脈を掛け合わせた配合に目が留まる。なお、「父ハーツクライ×母の父Roberto系種牡馬」となる馬には、19年2着、20年5着と上位争いを続けたタイセイトレイルが挙げられる。去勢明け3戦目、同産駒の多くが5歳時に躍進を遂げる傾向からも、近走の充実ぶりを素直に評価したい。
マイネルウィルトスは、父スクリーンヒーロー×母マイネボヌール(母の父ロージズインメイ)。グラスワンダーの直系は「2-2-2-4」と過半数が好走しており、本馬自身も2年前に2着となった実績を持つ。また、父も08年の勝ち馬となるため、同産駒として2組目の父仔制覇がかかることになる。東京芝2500mは昨年の目黒記念でも2着に好走し、通算で「0-2-0-0」と底を見せていない舞台。京都大賞典の走りをみても年齢的な衰えは感じられない。
ハーツイストワールは、父ハーツクライ×母レツィーナ(母の父キャプテンスティーヴ)。本馬は昨年のアルゼンチン共和国杯で5番人気2着。全5勝のうち3勝を東京競馬場、4勝を芝2400~2600mで挙げている戦歴からも、東京芝2500mは理想的な条件といえるだろう。なお、全兄ヴェラヴァルスターも15年青葉賞で3着の実績を持つ。今回は昨年のジャパンカップ以来の一戦で息持ちに不安は残るが、血統面からは軽視できない存在となる。
編集部(以下、編) 今週は競馬ファンにとって夢のようなスケジュールになっております。
新良(以下、新) JBCがあって、ブリーダーズカップの馬券発売があって、JRAは土日に4重賞。盛りだくさんすぎて、お腹いっぱいになってしまいますね(笑)。
編 秋G1シリーズは中休みになりますが、それを補って余りあるほどの豪華な番組構成。息つく暇もありません。
新 いずれによ、予想をする側としてはやりがい十分。ひとつでも多くのレースを的中させたいですね。
編 期待しております。乗り替わりで馬券になる馬を、ズバズバ指名していただければと。
新 パーフェクトを目指して全力を尽くします。
編 よろしくお願いします。日曜日は京都でみやこS、東京でアルゼンチン共和国杯が行われますが、どちらを攻略しましょう?
新 乗り替わりが活躍する傾向にあって、今年も面白そうな乗り替わりがあるアルゼンチン共和国杯を取り上げます。
編 乗り替わりが強いレースなんですね?
新 過去10年間で7勝、2着8回と超優秀。2021年はワンツー決着もありましたからね。まさに当企画向きのレースと言っていいでしょう。
編 それは心強いです。今年も乗り替わりが活躍することに期待しつつ、結論をお聞かせいただけますか?
新 菱田裕二騎手から浜中俊騎手に乗り替わる⑯テーオーロイヤルを狙います。
編 菱田騎手はこの馬のデビューからすべてのレースで手綱を取ってきましたが、9月に負傷してしまったことで……。
新 今回は乗り替わりを余儀なくされてしまいました。復帰は年明け以降になりそうということなので、早く元気な姿を見せてほしいですね。
編 まさに同感です。そして、浜中騎手が代打を務めることになりましたが、どのあたりが推奨ポイントになりますか?
新 浜中騎手が東京芝2500mの勝ち方を知っているということに尽きます。2022年にボッケリーニで目黒記念を制しました。その経験は大きいでしょう。
編 使用される回数の少ないコースで、なおかつ関西の騎手ですから、その経験は大きなアドバンテージになるかもしれませんね。
新 100メートル違う2400mコースとは、特徴が大きく異なりますからね。2400mに比べてスピードは問われず、スタミナ比べになりやすい。早めに抜け出して後続を封じ込める競馬が理想的です。2400mのレースを経験している騎手は多いですが、同じような乗り方をすると好結果につながりません。
編 ボッケリーニの目黒記念は、まさにお手本のような競馬でした。
新 だから、今回も信頼できるんです。テーオーロイヤルはそういう競馬が得意ですから、手も合うと思っています。
編 ダイヤモンドSに勝ち、春の天皇賞で3着に入った実績もありますから、スタミナに関してはまったく問題ないですね。
新 昨年のこのレースは1番人気に支持されるも6着。ただ、コンマ2秒差で、悲観するような内容ではありませんでした。浜中騎手なら、昨年以上のパフォーマンスを引き出してくれるのではないでしょうか。
編 ポイントは、昨年のジャパンカップ以来の休養明けをどう評価するかになりそうですが……。
新 休み明けで重いハンデを背負わされた馬は確実に人気を落としますが、それをものともせずに勝利をつかんだシーンをこれまで何度も見てきました。現代の競馬は、休み明けはマイナス要素にはなりません。人気が落ちるのなら、むしろ大歓迎です。
編 重賞未勝利の新興勢力が人気を集めそうなので、かなり妙味のあるオッズになることが予想されます。
新 それほどキャリアを重ねていない5歳馬ですし、まだまだ伸びしろはあるはずです。人気的に、今回は絶対に買い。アタマまで突き抜けてもらいましょう。
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ハンデ戦ながらに将来性豊かな好メンバーが集まる傾向にあり、その勝ち馬の多くがG1ホースへと登り詰めている注目の一戦。第45回(2007年)を勝ったアドマイヤジュピタは翌年の天皇賞(春)に勝利。第46回(2008年)の勝ち馬スクリーンヒーローは、続くジャパンカップも人気薄の立場で制して周囲を驚かせた。そのスクリーンヒーローとの父仔制覇を達成した第53回(2015年)ゴールドアクターも、父同様に勢いは止まらず、連勝で有馬記念をも制している。ほかにも、第48回(2010年)のトーセンジョーダン、第54回(2016年)のシュヴァルグラン、第55回(2017年)のスワーヴリチャードなど、とくに近年の勝ち馬はG1で名を揚げるケースが目立つようになってきた。