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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 12 | 牝3 | 55.0 | J.モレイ | 美 国枝栄 | 462(-4) | 1.32.2 | 4.3 | 2 | 33.4 | ⑪⑧ | |||
2 | 5 | 9 | 牝3 | 55.0 | 北村宏司 | 美 黒岩陽一 | 478(+10) | 1.32.3 | 3/4 | 3.5 | 1 | 33.5 | ⑧⑧ | ||
3 | 6 | 11 | 牝3 | 55.0 | 坂井瑠星 | 栗 茶木太樹 | 470(-2) | 1.32.3 | クビ | 14.6 | 7 | 32.8 | ⑰⑱ | ||
4 | 4 | 7 | 牝3 | 55.0 | 武豊 | 栗 庄野靖志 | 464(-2) | 1.32.4 | 1/2 | 11.4 | 6 | 33.0 | ⑱⑰ | ||
5 | 7 | 15 | 牝3 | 55.0 | 鮫島克駿 | 栗 藤岡健一 | 458(0) | 1.32.5 | クビ | 61.8 | 9 | 34.2 | ②② | ||
6 | 1 | 1 | 牝3 | 55.0 | 北村友一 | 栗 藤原英昭 | 422(-6) | 1.32.5 | クビ | 208.5 | 16 | 33.5 | ⑬⑫ | ||
7 | 5 | 10 | 牝3 | 55.0 | 藤岡佑介 | 栗 四位洋文 | 438(-4) | 1.32.8 | 1 1/2 | 80.2 | 10 | 34.4 | ③③ | ||
8 | 1 | 2 | 牝3 | 55.0 | 川田将雅 | 栗 中内田充 | 514(-2) | 1.32.8 | クビ | 5.7 | 3 | 34.1 | ⑧⑧ | ||
9 | 7 | 13 | 牝3 | 55.0 | 岩田望来 | 美 金成貴史 | 462(-6) | 1.32.8 | ハナ | 147.1 | 15 | 33.7 | ⑬⑫ | ||
10 | 3 | 6 | 牝3 | 55.0 | 池添謙一 | 栗 松永幹夫 | 420(0) | 1.32.9 | クビ | 102.6 | 12 | 33.7 | ⑯⑮ | ||
11 | 2 | 3 | 牝3 | 55.0 | 西村淳也 | 栗 杉山佳明 | 472(-8) | 1.32.9 | アタマ | 31.1 | 8 | 34.2 | ⑧⑧ | ||
12 | 3 | 5 | 牝3 | 55.0 | 浜中俊 | 栗 庄野靖志 | 434(-6) | 1.33.2 | 1 1/2 | 215.2 | 17 | 34.6 | ⑥⑤ | ||
13 | 8 | 18 | 牝3 | 55.0 | B.ムルザ | 美 木村哲也 | 488(+8) | 1.33.4 | 1 1/2 | 6.1 | 4 | 34.8 | ⑥⑤ | ||
14 | 8 | 17 | 牝3 | 55.0 | 津村明秀 | 美 牧光二 | 490(-2) | 1.33.5 | クビ | 109.4 | 13 | 34.2 | ⑮⑮ | ||
15 | 8 | 16 | 牝3 | 55.0 | M.デムー | 栗 中村直也 | 404(-6) | 1.33.5 | クビ | 122.2 | 14 | 34.4 | ⑪⑫ | ||
16 | 4 | 8 | 牝3 | 55.0 | 横山武史 | 美 加藤士津 | 454(+12) | 1.33.6 | 3/4 | 7.7 | 5 | 35.0 | ③⑤ | ||
17 | 7 | 14 | 牝3 | 55.0 | 岩田康誠 | 栗 高野友和 | 470(+2) | 1.34.0 | 2 1/2 | 340.2 | 18 | 35.9 | ①① | ||
18 | 2 | 4 | 牝3 | 55.0 | 松山弘平 | 美 上原博之 | 438(-4) | 1.34.1 | 1/2 | 99.1 | 11 | 35.6 | ③③ |
ラップタイム | 12.5 - 10.8 - 11.2 - 11.8 - 11.8 - 11.4 - 11.2 - 11.5 |
---|---|
前半 | 12.5 - 23.3 - 34.5 - 46.3 - 58.1 |
後半 | 57.7 - 45.9 - 34.1 - 22.7 - 11.5 |
■払戻金
単勝 | 12 | 430円 | 2番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 12 | 150円 | 2番人気 |
9 | 140円 | 1番人気 | |
11 | 340円 | 7番人気 | |
枠連 | 5-6 | 560円 | 1番人気 |
馬連 | 9-12 | 620円 | 1番人気 |
ワイド | 9-12 | 280円 | 1番人気 |
---|---|---|---|
11-12 | 970円 | 13番人気 | |
9-11 | 940円 | 12番人気 | |
馬単 | 12-9 | 1,240円 | 2番人気 |
3連複 | 9-11-12 | 3,260円 | 9番人気 |
3連単 | 12-9-11 | 11,470円 | 25番人気 |
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土曜日の阪神芝のレース結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間は水曜日から木曜日にかけて23ミリの降水を観測。しかしながら、その後は好天に恵まれ、気温も上昇。土曜日の芝コースは終日良馬場(JRA発表)でレースが行われた。土曜日早朝におけるJRA測定のクッション値は9.3。前週日曜日の朝が9.4だったので、大きな変化には至っていない。
土曜日の芝外回り競走3鞍における勝ち馬の最終4角通過順は、3、4、4番手。これだけを見ると、先行主導のように思えるが、2~3着馬はいずれも4角6番手以下通過馬で、上がり3Fタイム最速馬も【1.3.2.0】と堅調。1~3着馬9頭のうち、8頭が上がり3Fタイム34秒未満をマークしており、速い上がりを求められるコンディションといえる。
枠順に関しては、フルゲート割れのレースばかりで鵜呑みにできない部分はあるが、真ん中より内の1~4枠が全3勝を挙げる活躍を見せている。その一方、勝ち馬はいずれも単勝1番人気で、単勝4番人気以下の馬券絡みはすべて5枠より外。こうした傾向を踏まえると、堅実性なら内寄り、妙味を優先するのであれば真ん中より外、という評価が適切だろう。
日曜日開催中の予報は晴時々曇で、降水確率は20%前後(7日7時の時点)。降雨がなく馬場の乾燥が進めば、全体時計や上がりタイムが速くなり、土曜日の傾向に拍車がかかる可能性もある。雨が降れば、それはそれで外差しの優位性が増しそうだ。ゆえに枠順や位置取りにはこだわらず、単純に末脚のしっかりしたタイプを重視するのが妥当な策のように思える。
とすれば、頼りになるのは近走でメンバー上位の上がり3Fタイムを記録している馬だろう。そのなかでも、前走が直線の長いコース、かつ前走の上がり3Fタイムが34秒0未満、かつ前走の上がり3Fタイム順位が1位という、末脚のスピードに優れた馬に注目したい。
今年の桜花賞の出走メンバーで、要点(前走内容)をクリアしているのは、②クイーンズウォーク、⑫ステレンボッシュ、⑱チェルヴィニア。よって当欄では、これら3頭を注目株として推奨する。
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出演:スガダイ(予想神) ミッキ(関西エイト) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
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日曜日に行われる桜花賞の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①ワイドラトゥール【C】
栗東CW単走。きちんとタメをつくれているし、四肢のさばきも力強い。その一方、手前がなかなか替わらず、エンジンのかかりも遅い印象。この馬とすればゴール前の伸びもひと息。折り合い重視の調整という点を考慮しても、なにか物足りなさを覚える内容だった。
②クイーンズウォーク【B】
栗東CW併走。1週前と同様、併走遅れのかたちとなってしまったが、先着にこだわる調教ではなく、手応えも大きく上回っている。大型馬特有の重苦しさがなく、フォームのバランスもいい。この先も見据えた仕上げを思わせる一方で、潜在能力の高さがうかがい知れる動きでもあった。
③イフェイオン【C】
栗東坂路併走。直線序盤は力強い脚どりで登坂していたが、鞍上が手前を替えさせると、嫌がるように右に大きくヨレて、手前を戻してしまった。ゴール直前で馬自ら手前を替えて、一瞬良い伸びを示したものの、全体的に見るとチグハグな内容なのは確か。評価は上げづらい。
④キャットファイト【B】
美浦坂路単走。コーナーを回る途中で手前を早々に替えてしまった。その点はいただけないが、四肢のさばき自体は力強く、回転力も高い。ラストも蹴り鋭くキレのある走りを見せていた。間隔は詰まるが、体調面に問題はなさそう。あとは本番を迎えるまでのテンション次第、といったところか。
⑤シカゴスティング【B】
栗東坂路併走。直線序盤までは僚馬の後ろで我慢させ、そこから内につけるかたちの調整。ブレの少ないフォームでリズム良く進み、ラストの見せムチにもきちんと反応して先着を果たした。もう少し鋭さがほしいが、雨天のなかでの登坂だったことを思えば悪くない内容。この馬なりに順調だろう。
⑥ハワイアンティアレ【B】
栗東CW単走。小柄な馬なりに体を使って、気持ちの乗った走り。もう少し重心が下がれば、もっと推進力や脚元の力強さが増してくるだろうが、それでも前回の中間より馬場の捉え方は良くなっている。本格化はまだ先かもしれないが、着々と地力をつけてきているのは確かだ。
⑦スウィープフィート【B】
栗東坂路単走。少し急いた感じの登坂ではあるが、覇気があまりうかがえなかった1週前を思えば、前向きさが出てきたと考えるべきなのかもしれない。首の位置こそ高めだが、前肢は大きく使えているし、ゴール前の反応と伸びも悪くなかった。この馬なりに整えてきた印象を受ける。
⑧コラソンビート【A】
栗東CW単走。前向きな面を見せつつも、折り合いはしっかりついている。前回の中間と比べて、動きにキレがあるし、推進力もじゅうぶん。体幹の安定性も高い。調教本数が不足気味だった前走を叩いて、順当に良化を果たしている。好気配。
⑨アスコリピチェーノ【A】
栗東CW併走。1週前にしっかり攻めた効果もあってか、当時の鈍さが随分と解消されている。体の柔軟性が増し、前肢の出も良くなった。前向きな面を出しながらも掛かる様子はなく、ゴーサインに対する反応もいい。このひと追いでさらに上向く可能性もある。高く評価したい1頭だ。
⑩セキトバイースト【B】
栗東CW単走。鞍上が抑えていたこともあってか、コーナーから直線序盤は首が高く力みがち。だが、直線中盤あたりで促されると、バネのきいたフットワークで推進力のある走りに。ラストの伸びも良かった。デキ落ちという印象はなく、いい意味での平行線だろう。
⑪ライトバック【B】
栗東CW併走。1週前と同様、3頭併せの真ん中に入り、間を割らせる内容。コーナーから直線序盤までは難しいところを見せていたが、鞍上がゴーサインを出すと素早く反応。直後の伸びも良かった。フィジカル面に問題はなさそうなので、あとは実戦に行っての折り合い次第。その1点に尽きる。
⑫ステレンボッシュ【A】
栗東CW併走。首高めの走りだが、それはいつものこと。前回の中間に比べると、いい意味での前向きさがあるし、スピード感も増している。鞍上の指示にも比較的従順で、最後までしっかりと脚を使うことができていた。これまではあまり稽古で良く見せないタイプ。その点を踏まえれば、上々の内容といえる。
⑬テウメッサ【C】
栗東CW単走。コーナーから行きたがる面を見せて、鞍上は抑え気味。四肢こそバランス良く使えていたが、テンション面を重視した調整ということもあってか、この馬としてはラストの伸びが平凡。状態維持に努めている印象が強く、相手強化のG1で勝ち負けまではどうか。
⑭ショウナンマヌエラ【C】
栗東坂路単走。道中は無理をさせずリズム重視で運び、しまいをサッと伸ばすかたち。それはいいとしても、やや集中力を欠き気味で、脚元の力感も薄め。ラストはそれなりの加速を見せたものの、内容的に高評価はしづらい。相手強化のG1で、過度の期待まではどうか。
⑮エトヴプレ【C】
栗東CW併走。相手を先に行かせて我慢させる内容。折り合い自体はついているし、四肢も柔らかく使えている。ただ、舌を出すなど集中力を欠き、鞍上の追い出しに対する反応も薄め。最後は僚馬に突き放されてしまった。折り合い重視の調整とはいえ、もう少し粘ってほしかった印象を強く抱く。
⑯セシリエプラージュ【B】
栗東坂路単走。ハミをきちんと取ってリズム良く登坂。手前替えもスムーズで、四肢の回転力も高い。体軸のブレが少なく、馬場に対するアプローチも良好。惜しむらくは、ラストで手前を戻してしまったこと。それがなければ、A判定に足る内容だった。
⑰マスクオールウィン【C】
美浦W単走。低い重心を保ち、バネのあるフットワーク。首や体の使い方も悪くはない。ただ、本番で騎乗予定のジョッキーがまたがり、しまい重点の内容だったことを考えると、もう少しゴール前の伸びがほしいところ。このひと追いでどこまで上向いてくるか。
⑱チェルヴィニア【B】
栗東CW併走。やや口向きの悪さを出し、推進力を上に逃がすような完歩も見られるが、四肢のさばき自体は力強く弾力性も高い。ラストは負けん気の強さを示し、3頭併せの真ん中から最先着フィニッシュ。稽古の動きは休養前と大差がない印象を持つ。ブランク明けだが、気配は決して悪くない。
イフェイオン・杉山佳調教師「最終追い切りの反応は良かった。上々の動きを見せてくれた」
エトヴプレ・藤岡調教師「前走も自信があったし、初マイルのここも自信を持って送り出せる。状態面は文句なし」
キャットファイト・上原博師「前走と一緒のパターン。テンションは落ち着いているので、競馬まで維持できれば」
クイーンズウォーク・中内田調教師「動きはいいし、雰囲気もいい。普段はお転婆だが、競馬へ行くと堂々としている」
コラソンビート・加藤士調教師「前走は慎重な仕上げ。今度のほうが毛ヅヤはいいし、強い調教ができた。チャンス」
シカゴスティング・庄野調教師「馬の後ろに入れて折り合いをつけた。順調にきている」
ショウナンマヌエラ・高野調教師「時計を求めず、いいリズムで走らせることを重視した。動きは申し分ない」
スウィープフィート・庄野調教師「ストライドが伸びて、力強さも加わった。ここへ何としても出走させたかった」
ステレンボッシュ・国枝調教師「先週よりふっくら。どっしりしているし、前走時よりゆったり調教できたのがいい」
セキトバイースト・四位調教師「先週しっかりやったのでしまいだけ。切れのある動きだった」
セシリエプラージュ・中村調教師「サラッと。少し時計は速くなったが、無理はしていない」
チェルヴィニア・太田助手「課題を1週間かけて修正。素軽さが出て、フットワークにもやっとシャープさが出てきた」
テウメッサ・岩田望騎手「それほどやらずにサッと走らせた。ダイナミックな動きをする」
ハワイアンティアレ・松永幹調教師「いい動きで反応も良かった。相手は強くなるが、どこまで差し込んでこられるか」
ボンドガール・手塚調教師「先週しっかりやって動きは十分。阪神JFを使おうと思ったときよりデキや雰囲気はいい」
マスクオールウィン・津村騎手「リングハミからトライアビットに替えた。スムーズだったし、加速力も良かった」
ライトバック・茶木調教師「先週しっかりやったのでしまいを確かめる程度。ポテンシャルは秘めている。噛み合えば」
ワイドラトゥール・北村友騎手「追い切りではリラックスしていた。ちょうどいい前進気勢で雰囲気も良かった」(夕刊フジ)
2014年以降(過去10年)の所属別成績は、美浦【3.1.5.54】、栗東【7.9.5.94】。連対(2着以内)率の面では後者の分がいい。なお、前者の1~2着馬4頭は、芝マイル重賞3着以内からの参戦馬という点で共通する。この条件を満たす関東馬には、それ相当の評価をするべきかもしれない。
(減点対象馬)
④キャットファイト ⑧コラソンビート ⑬テウメッサ
2014年以降、前走でチューリップ賞、フィリーズレビューのどちらかに出走していた馬が1~2着馬20頭中12頭を占めている。これ以外の2着連対圏入りは、前走が前年12月以降のOPクラス、なおかつ芝1600m戦であることが最低条件で、G1であれば3着以内、G1以外の重賞は2着以内、OP特別の場合は1着と着順にも縛りがつく。気にとめておきたい傾向といえよう。
(減点対象馬)
⑬テウメッサ ⑱チェルヴィニア
2014年以降の1~2着馬20頭のうち、14頭が前走2着以内からの臨戦馬。残りの6頭はいずれも、前走で阪神芝マイルの重賞に出走していた。別路線の前走3着以下敗退馬は、過信禁物とみておきたい。
(減点対象馬)
⑤シカゴスティング ⑯セシリエプラージュ
2014年以降の1~3着馬はいずれも、前走の単勝人気が6番人気以内だった。前走が単勝7番人気以下の低評価だった馬は、疑ってかかるべきだろう。
(減点対象馬)
①ワイドラトゥール ⑥ハワイアンティアレ ⑩セキトバイースト ⑭ショウナンマヌエラ ⑮エトヴプレ ⑯セシリエプラージュ
2014年以降の1~2着馬の戦績を掘り下げると、20頭すべてに東京か京都か阪神、かつ芝のOPクラスにおいて連対(2着以内)経験があった。他場に良績が偏っている馬は、評価を控えめにしたほうがよさそうだ。
(減点対象馬)
③イフェイオン ④キャットファイト ⑤シカゴスティング ⑥ハワイアンティアレ ⑬テウメッサ ⑭ショウナンマヌエラ ⑯セシリエプラージュ ⑰マスクオールウィン
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U指数ユーザーからすると、この桜花賞は完全なるボーナスレースと言うことができる。直近5年で二桁順位の馬券絡みは1頭のみ。そのうえ、5年中4回は5位以内の馬が2頭以上3着以内に入っているからだ。全体的に人気サイド決着の多いレースゆえに超高配当は望みづらいものの、そのぶん当てやすいと考えることができる。U指数上位勢を中心に、しっかり攻略していきたい。
まず注目するのは、堂々とU指数トップに立っている⑮エトヴプレ(93.4)。前走のフィリーズレビューは11番人気の低評価ながら、鮮やかな逃げ切り勝ち。距離延長と初マイルが嫌われるようなら、馬券的には絶好の狙い目になる。
続いて名前を挙げるのは、4位⑨アスコリピチェーノ(91.6)。言わずと知れた昨年の2歳女王で、3戦3勝の実績は他の追随を許さない。ここで指数を一気に上げてくる可能性もあり、外すわけにはいかないだろう。
このほか、阪神ジュベナイルフィリーズ3着、フィリーズレビュー2着などの重賞実績を持つ2位⑧コラソンビート(92.0)、チューリップ賞を快勝した3位⑦スウィープフィート(91.8)も大きな差はない。いずれにせよ、今年の桜花賞はU指数上位勢の複数頭が3着以内に入る公算が大きいと判断する。
2022年スターズオンアース、2023年リバティアイランドと、2022~2023年はドゥラメンテ産駒が2連覇を達成。それら2頭は父系祖父がキングカメハメハとなるが、2018年アーモンドアイ(父ロードカナロア)、2020年デアリングタクト(母の父キングカメハメハ)、2021年ソダシ(母の父キングカメハメハ)と、近年の勝ち馬の多くがキングカメハメハの孫世代であることは特筆に値する。
ほか、2016年ジュエラー(父ヴィクトワールピサ)、2020年デアリングタクト(父エピファネイア)の勝ち馬2頭は初年度産駒となるが、昨今のリーディングを争うロードカナロアや稀代の名馬ディープインパクトも種牡馬としての初G1制覇が桜花賞であったように、期待の種牡馬が箔を付けるレースともいえるだろう。
セシリエプラージュは、父ブリックスアンドモルタル×母アットザシーサイド(母の父キングカメハメハ)。父はアメリカ年度代表馬として鳴り物入りで導入された期待の新種牡馬。一方、本馬は母がキングカメハメハの直仔であるとともに、16年桜花賞で3着に好走している実績も評価しやすい。その母同様にフィリーズレビューからの臨戦であることも興味深く、今回と同じ阪神芝1600mで未勝利を勝ちあがった戦歴にも注意を払うべきだろう。
ステレンボッシュは、父エピファネイア×母ブルークランズ(母の父ルーラーシップ)。同産駒からは20年1着デアリングタクトが出ているが、同馬とは「母の父がキングカメハメハ系種牡馬」となる配合も共通。また、ドゥラメンテ産駒が目下2連覇中であることを考えれば、その叔父にあたるルーラーシップが母の父であることも強調できるだろう。阪神JFではメンバー最速となる上がり3Fを披露しており、逆転の余地はじゅうぶんにある。
チェルヴィニアは、父ハービンジャー×母チェッキーノ(母の父キングカメハメハ)。「母の父キングカメハメハ」は近年のトレンドといっても過言ではなく、20年1着デアリングタクト、21年1着ソダシ、23年2着コナコーストが該当し、ソダシにおいては阪神芝1600mのコースレコードをも更新。本馬は母が16年優駿牝馬(オークス)で2着、伯父コディーノが13年皐月賞で3着とクラシックを賑わせている血統背景も申し分ない。
皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞、優駿牝馬(オークス)とともに“3歳クラシック”の一角を成すレースであり、牝馬三冠の一冠目に数えられる。仕上がりの早さとスピード能力が問われる一戦で、過去に多くの快速牝馬たちが栄冠を勝ち取ってきた。この桜花賞だけでなく、約1カ月半後に開催される優駿牝馬(オークス)、秋に行われる秋華賞(1995年以前はエリザベス女王杯)の3タイトルをものにし、これまでに“牝馬三冠”の称号を手にしたのは、1986年メジロラモーヌ、2003年スティルインラブ、2010年アパパネ、2012年ジェンティルドンナ、2018年アーモンドアイ、2020年デアリングタクト、2023年リバティアイランドの7頭。ほか、第35回(1975年)は単勝1.1倍の断然人気を集めたテスコガビーが2着馬に1秒7秒という大差をつけて勝利。第50回(1990年)の勝ち馬アグネスフローラ、第53回(1993年)の勝ち馬ベガは、繁殖にあがってからも優秀な成績を残し、母として複数頭のG1ホースを出した。阪神競馬場が改修されて直線距離が延びてからは鮮烈な追い込み勝ちも見られるようになり、第69回(2009年)のブエナビスタ、第74回(2014年)のハープスター、第76回(2016年)のジュエラーらが、目の覚めるような直線一気を決めて先頭でゴール板を駆け抜けている。