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秋華賞の追い切りが13日、栗東トレセンで行われた。休み明けの紫苑Sで5着だったパールコードは芝コースで軽快な動きを見せ、上昇を伝えた。ローズS8着のレッドアヴァンセは坂路で俊敏な走りを披露。サンケイスポーツ調教評価で最上級の「S」を獲得し、一発ムードを漂わせた。
軽やかな走りで、好気配を振りまいた。パールコードがバネの利いたフットワークを披露。手綱から伝わる感触に、川田騎手が笑みを浮かべた。
「いい雰囲気です。いい頃の感じになっていますね。楽しみです」
芝コースで単走追い。人馬が呼吸を合わせて、ゆったりしたペースで進めていく。馬場の内めを回って直線へ向くと、ラスト1ハロン11秒7の伸び脚で悠々とフィニッシュ(5ハロン65秒6)。終始馬なりだったが、鞍上が追えばいくらでも伸びそうな絶好のムードだった。1週前の6日は芝コースで強め(6ハロン79秒9-12秒4)に追われており、セーブ気味の調整でも出走態勢は整っている。
「先週も今週も、CWコースと坂路の馬場がよくないので芝でやりました。具合がよさそうですね。前回よりも動けるようになっているし、上積みもあります」と中内田調教師はデキに太鼓判を押す。
今春はサンスポ賞フローラSで2着となりオークスの優先出走権を確保したが、成長を促すために自重。無理をしなかったことで、減っていた馬体重が回復するなど、心身ともに良化を遂げた。「まだ本格化は先ですが、春よりもだいぶよくなって、変わってきましたよ」とトレーナーは目を細める。
前走の紫苑Sは勝負どころで包まれ、直線も窮屈になる不利があっての5着。勝ったビッシュにはフローラSで先着(ビッシュは5着)しており、素質はここでもヒケを取らない。
「長くいい脚を使えるのが持ち味で、京都芝2000メートルの舞台もいいと思う。GIでどれだけ競馬をさせてもらえるかだけど、この馬の力は出せると思う」
指揮官は満を持してのGI初参戦に意欲を漂わせる。休み明け2走目のパールコードが、待ち望んだ秋の舞台で女王の座を奪う。 (鈴木康之)
★秋華賞の枠順はこちら 調教タイムも掲載
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