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今週もマイルのGI・ヴィクトリアマイル。先週は底力の試される競馬となった。やはり府中のマイルは、単純な速さだけでは乗り切れない。
◎サウンドオブハート。父アグネスタキオンはSS系のなかでは、マイルから2000メートルを主戦場としている。母父カーリアンはビワハイジの一族、シンコウラブリイの一族を中心に、近年の日本競馬界で存在感を発揮している。ニジンスキーの系統で底力があり、さらにスピード能力にも優れているのが、日本の馬場にも適応できる理由だろう。前述の一族以外にも、タイキシャトルなどマイルの名馬も母父カーリアン。牝馬同士のGIとなるここは、絶好の舞台といえるだろう。
対抗はハナズゴール。◎とどちらを主力に取るか迷ったほどだが、血統的なスケールで一枚落ちるため、こちらは対抗にした。父オレハマッテルゼは、ダイナカールの系統としては初めて牡馬でGIを勝った。現役時代と同様、意外な感じで良駒を出している。母父シャンハイはダート向きのミスタープロスペクター血統。舞台適性ではやや劣るが、オレハマッテルゼの意外性と相まって、末脚の切れるこういう馬が出るのだから、血統は面白い。(アサカ・リョウ)
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