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【日本ダービー】リーチがカギ!岡部氏3つの視点

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 歴史的名ジョッキーだった岡部幸雄さん(60)は、ダービーでもフルゲート28頭の時代に長く乗りながら、84年シンボリルドルフでの優勝をはじめ2着6回3着3回(通算26戦)という好成績を残している。その岡部さんのダービー3つの視点を紹介する。

確定枠順へ

〔1〕乗り方は

 長く続いたフルゲート28頭の時代には『1コーナー10番手以内がダービー・ポジション』という言葉がよく聞かれた。多頭数だから後方から進むと馬群をさばくのが難しく、前の方に付けなければ勝てないということだった。フルゲートが18頭になった現在、10番手以内にこだわる必要はなくなっても、1コーナーが重要なポイントになるのに変わりはない。

 18頭とはいえ、決して少なくない。スタートして出走各馬のポジションが決まる前に迎える1コーナーはゴチャつく。ここを極力スムーズに入って、狙ったポジションを確保したい。

 次はバックストレッチ。ポジションが決まるまでの序盤はある程度脚を使うだけに、レースの中盤にあたるバックストレッチは流れに乗ってジッとしていたい。2400メートルの長丁場なので、ここで動いてしまうと直線で失速する。

 この2つのポイントをいかにクリアするかで勝負が決まる。完璧にクリアできれば十分脚がタマるので、状況次第では早めに仕掛けてもかまわないし、力量が劣る馬にもチャンスが出てくる。

〔2〕騎手心理

 1年のうち最もファンが集まるダービーデーの東京競馬場は午前中からすごい熱気に包まれ、ジョッキーは冷静な状態で騎乗するのは難しい。自分自身のことを振り返ると、何度ダービーに乗ってもなかなか平常心ではいられなかった。適度な緊張感は必要だが、どこまで冷静に騎乗できるかが大きなカギになる。

〔3〕09の焦点

 今年のダービーの戦力分析は難しい。皐月賞で3強のうち3番人気のアンライバルドが強いレース内容で勝ったのに対し、1番人気ロジユニヴァースは14着、2番人気リーチザクラウンは13着と、ともにほとんど力を出せずに終わっているからだ。

 当時のリーチザクラウンは得意パターンといえる先手を取る競馬ができなかったが、それ以前に初めての関東への長距離輸送などが影響したようで、かなりテンションが上がっていた。

 ロジユニヴァースについては敗因がはっきりしないが、それだけに評価が定まらない。

 いずれにしても、ハイレベルの逃げ・先行型がいる場合、レースはその馬がカギを握る。今年のダービーではリーチザクラウンだろう。落ち着いて臨めればということが前提になるが、流れが忙しくなりがちな中山の2000メートルより、ペースが落ち着く傾向がある東京の2400メートルの方が先手を取りやすいのは事実。ダービー最多4勝の武豊君がどう出るか。これが今年の最大の焦点ではないか。

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