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【桜花賞】クイーンズウォークは併せ馬で遅れも上々の動き 川田将雅騎手「成長を感じる内容でした」

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【桜花賞】クイーンズウォークは併せ馬で遅れも上々の動き 川田将雅騎手「成長を感じる内容でした」

牝馬クラシック第1弾・桜花賞の追い切りが3日、滋賀県の栗東トレーニングセンターで行われた。前走のクイーンCで重賞初勝利を挙げたクイーンズウォーク(栗東・中内田充正厩舎、牝3歳)は、CWコースで併せ馬。遅れたものの、上々の時計をマークした。コンビを組む川田将雅騎手(38)=栗東・フリー=は、今年も勝てば史上初の桜花賞3連覇。頼もしい鞍上とともに、1冠目を狙う。



栗東トレセンの空を覆った厚い雲を吹き飛ばすように駆け抜けた。クイーンCを快勝したクイーンズウォークが余力十分にフィニッシュ。手綱を取った川田騎手が確かな手応えを口にした。

「また少しバランスが良くなりましたし、日々の積み重ねのもと、成長を感じる内容でした」


CWコースでダノントルネード(3勝)を1馬身ほど追いかける形でスタート。鞍上と折り合ってリズムよく進み、手応え十分に直線へ。一杯に追われる相手に対し、馬なりのままゴール。半馬身遅れたものの、ラスト1ハロンは自己最速タイの11秒2(6ハロン84秒1)と鋭く伸びており、気にする必要はないだろう。中内田調教師も「先週に引き続きいい動きでしたし、雰囲気も非常に良かったです」と納得の表情だ。

2戦目で勝ち上がると、前走のクイーンCは重賞初挑戦でV。クビ差とはいえ、後方からメンバー最速となる上がり3ハロン33秒4の末脚を繰り出したレースぶりは迫力満点だった。1600メートル、長距離輸送、左回りと初の条件をあっさりクリアし、改めて高いポテンシャルも証明。デビューから3戦ともコンビを組む鞍上は「体の大きな馬ですし、そのぶんの体全体の幼さというのも、もちろんあるので、そういう部分が少しずつしっかりしつつあるなというところですね」とステップアップに目を細める。

半兄グレナディアガーズ(父フランケル)はGⅠ朝日杯FSの勝ち馬。兄にも騎乗したジョッキーは「ポテンシャルが高いところは共通していますが、馬としては全然違います」と評する。1600メートルまでを主戦場とした兄に対し、妹はデビュー前の調教に騎乗したときから「オークスに向かいたい馬」と感じたという。それでも「東京の1600メートルをあれだけ上手に走れましたので、阪神の1600メートルも上手に走れると思います」と力を込める。

川田騎手は一昨年のスターズオンアース、昨年のリバティアイランドに続き史上初の桜花賞3連覇がかかる。先週末はドバイ遠征で不在だったが、2週前の3月24日には中京で6勝の固め打ちと絶好調。頼れる鞍上は「オークス向きだと思いながらの桜花賞」と前置きしつつ「上手に走ってくれると思いますので、その中でどういう結果を得てくれるのか、楽しみにしているところはあります」とうなずいた。

重賞勝ち馬が7頭もそろった大混戦。阪神JF組とは未対戦と未知の魅力は十分。桜舞う仁川で3歳牝馬の勢力図を書き換える。(山口大輝)



■川田騎手TALK

──前走のクイーンCを振り返って


「1600メートルということもあり、あまりせかすことをせず、彼女のリズムを大事にしながら、先につながるようにと競馬を組み立ててきて、内容も結果も素晴らしく、いい走りだったと思います」

──いいと感じる点は

「変にテンションが上がることなく、穏やかな時間の多い馬です。その辺はお母さんからいいものを受け継いでいるのかなと思います。本当にいい馬です」

──今年のレベルをどうみる

レガレイラホープフルSを勝ったことは、この世代の牝馬の強さをしっかり表す結果だと思います。この馬自身、とても素晴らしい馬ですから他の馬どうこうより、この馬自身がちゃんと走れるようにと思います」

──天気予報では馬場悪化の可能性もある

「乾いた馬場で走るのが一番、適していると思います」

桜花賞3連覇となれば史上初 桜花賞を連覇したジョッキーは川田騎手を含めて6人いるが、3連覇はいない。武豊騎手は1995年は2着(ダンスパートナー)、安藤勝騎手は2008年は12着(オディール)、ルメール騎手は20年は6着(サンクテュエール)と3年連続Vはならなかった。ちなみに桜花賞以外のクラシックでは、渡辺正人騎手が皐月賞(1958─60年)、嶋田功騎手がオークス(72─74年)で3連覇を達成している。




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