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【ドバイ(UAE)26日=綿越亮介】30日の国際諸競走に出走する日本馬がメイダン競馬場で追い切りを行った。ワールドCで連覇を狙うウシュバテソーロは、ダートコースで力強い脚さばきを披露。結果次第ではイクイノックスを抜いて日本馬の歴代賞金王となる重要な一戦へ、準備は万端だ。
再び、世界の頂点に立つ準備は整った。サンダースノー(2018・19年)に次ぐ史上2頭目のワールドC連覇を狙うウシュバテソーロが、ダートコースで絶好の動きを披露。またがった深見助手が手応えを明かした。
「動きはスムーズで、反応も良く、雰囲気はとてもいいですね。無事にレースを迎えられれば、いいレースをしてくれると思います」
前走・サウジC(2着)の最終追い切りと同様に単走での5ハロン追い。前走後は激闘によるダメージから調教のペースを緩めた時期もあったが、今は順調に回復。中東の水も合っているのか、日本での追い切りよりもはるかに力強い脚取りを披露した。深見助手も「疲労も抜けて、うまく調整できました」とうなずく。世界最高レベルの末脚を繰り出す準備は万端だ。
前走はいつも通りの後方待機策から、直線で猛然と追い込み一瞬は先頭に。GⅠ級5勝目に手が届きかけたが、最後の最後でセニョールバスカドールに差されて2着に終わった。指揮官は「悔しいですね。あそこまでいけば勝ちたかった」と唇をかんだが、「ワンターン(コーナー2つ)の1800メートルは決していい条件ではなかったけど、いい競馬ができた。今回の方が舞台は好転する。あとはこの馬のレースをするだけ」とリベンジへの道筋はくっきりと見えている。
現在の総獲得賞金は18億7631万700円。ドバイワールドCで2着(賞金240万米ドル=約3億3936万円)以内に入れば、イクイノックス(22億1544万6100円)を抜いて日本馬歴代トップに輝く。「お金は後からついてくるから、全然意識していないよ」と指揮官は笑うが、日本の競馬史に燦然(さんぜん)と輝く金字塔であることは間違いない。日本が誇る宝刀が世界を斬り、連覇、そして賞金王の座をつかみ取る。
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