当企画のコンセプトにつきましては、
コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2019年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 新良さん、
有馬記念はお見事でした。
新良(以下、新)
福永祐一騎手が
ボルドグフーシュしっかり持ってきてくれましたね。
イクイノックスは強すぎましたので、結果には満足しています。
編 勝った
イクイノックス、3着の
ジェラルディーナともに継続騎乗。乗り替わりで馬券になったのは
ボルドグフーシュだけでしたので、唯一無二の正解を引き当てたことになります。
新 なんとか、責任を果たせたのではないでしょうか。
編 それ以外のレースも好調で、なんと指名した8頭中6頭が3着以内。複勝回収率は131.3%。
有馬記念同様、勝ち馬が継続騎乗というレースもけっこうありましたから、誇れる内容だったと思います。
新 ありがとうございます。このまま今年のラストまで突っ走りたいです。
編 さぁ、いよいよ2022年の中央競馬の開催は最終日。大トリのG1、
ホープフルSが行われます。有終の美を飾ってください!
新 わかりました。ご期待に沿えるように全力を尽くします。
編 乗り替わりは3年連続で連対している当企画向きのレースで、昨年は勝った
キラーアビリティを完璧に指名しました。気になる新良さんの最終結論をお聞かせいただけますか?
新 ルメール騎手からイーガン騎手に乗り替わる⑭
ジェイパームスに夢を託します。
編 なるほど。これは比較が難しい。ルメール騎手は文句なしの第一人者ですが、イーガン騎手も初の短期免許で十分すぎるほどの存在感を示しています。新良さんがどのあたりを評価しているのか、ぜひお聞きしたいです。
新 まず、イーガン騎手は日本の競馬のスタイルに合っていますよね。マーカンド騎手やムーア騎手は折り合いの意識が高く、末脚に懸けるタイプの騎手ですが、イーガン騎手はスタートやポジショニングに対する意識が高く、比較的前で競馬をするタイプです。日本人騎手でいうと
川田将雅騎手っぽいタイプと個人的にはとらえています。
編 そうなんですね。外国人騎手にもいろいろなタイプがいますが、イーガン騎手はスタートやポジショニングの良さを武器に結果を残していると。
新 はい。今後日本ではもっともっと実績を残していくと思います。
編 今の活躍ぶりを見ていると、そんな未来の姿がありありとイメージできますね。
新 これまで挙げた9勝のうち7勝が芝のマイル以上で、芝2000mの勝利数がいちばん多いです。中山芝2000mは一度経験していますし、問題なく乗りこなせるのではないでしょうか。
編 センスを随所に感じさせますので、あっという間にコースの特徴を理解できそうな騎手ですよね。
新 先週までの勝率は川田騎手、ルメール騎手に次ぐ3位の成績。めちゃくちゃ乗れているのに、まだバレていない印象です。ここで先物買いをして、オイシイ思いをしたいですね。
編 期待は高まりますね。続いて、馬の評価をお願いします。
新
ジェイパームスは新馬戦を勝ったばかりの立場ですが、今年の2歳戦線において1戦1勝はトレンドとも言える戦績。
阪神JFでは
シンリョクカが2着、
朝日杯FSではレイべリングが3着と、G1でも馬券に絡みました。
編 この馬もそれに続けると……。
新 いいですよね。可能性は十分にあると思っています。
編 つまり、新馬戦の内容を高く評価しているということですよね?
新 はい。見た目にはっきりと余力を残したままの完勝で、さらに上昇する余地があると判断しました。昨年の勝ち馬
キラーアビリティの下という血統背景も魅力的です。今年の2歳世代は
ジャスタウェイ産駒が強いですし、期待が不安を大きく上回ります。
編 聞けば聞くほど、条件は揃った印象で、ワクワクしてきました。
新 イーガン騎手は日本では重賞未勝利ですが、いつ勝ってもおかしくないだけのポテンシャルを秘めています。大仕事をやってのけてもらいましょう!
★その他の注目乗り替わり★
中山7R ④
テイデ(
菱田裕二→ルメール)
阪神8R ⑩
ブラックボイス(
西村淳也→
岩田望来)
阪神10R ⑪
ジュンブロッサム(C.デムーロ→
川田将雅)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。