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ユニコーンステークスの関連ニュース
【３歳以上次走報】ユニコーンＳ快勝のペリエールは放牧へ
©サンケイスポーツ
6月21日(水) 16:43
★ユニコーンＳ快勝のペリエール（美・黒岩、牡３）は、今週中にチャンピオンヒルズ（滋賀県）へ放牧。次走は未定。３着ブライアンセンス（美・斎藤誠、牡３）は、レパードＳ（８月６日、新潟、ＧⅢ、ダ１８００メートル）に向かう。
★マーメイドＳ３着ホウオウエミーズ（美・池上、牝６）は、七夕賞（７月８日、福島、ＧⅢ、芝２０００メートル）を予定。
★米子Ｓ４着ウイングレイテスト（美・畠山、牡６）は、中京記念（７月２３日、中京、ＧⅢ、芝１６００メートル）へ。栗東滞在も視野に入れる。
★スレイプニルＳ８着キタノヴィジョン（美・萱野、牡６）は、マーキュリーＣ（７月１７日、盛岡、ＪｐｎⅢ、ダ２０００メートル）へ。
【格言から探る勝ち馬予想】宝塚記念2023「宝塚記念は無冠の実力馬を狙え」
ウマニティ
6月20日(火) 15:00
先週のユニコーンステークスでＣｈａｔ ＧＰＴのことを書いたが、その結びを覚えているだろうか。
「どもならん」の一言だ。
気付いた人は気付いただろう。今は亡きかなざわいっせい氏が生前、某雑誌で書いていたコラム「八方破れ」の決め台詞である。
幾多の“しょーもない”馬券必勝法を思いついては実践し、その殆どが「全く使えない」という結論に辿り着くのだが「競馬周辺雑記人」と自らを呼んだ氏は毎週、競馬に関連する話もすれば、全く関係ない話なども織り交ぜ、実に個性豊かなコラムを書き、当時大学生だった私を大いに楽しませてくれた。
馬券は当たった方が楽しいに決まっている。けど、当たらずとも「こんなバカな人も世の中にいるんだ…」と思わせ、クスっと笑いをとることで、氏は多くの競馬ファンの心の支えになった。
一人称は基本的に「ワシ」。コキコキに冷えたビール、ジェット噴射騎手、ペタの法則、文末によく使われた「…だけんども、しかし。」という独特の言い回し。懐かしい人には懐かしいだろう。日常起こった身の回りの出来事から思ったこと、考えたこと、何でも記事にしてしまう氏の文章が好きだった。
笑いを誘う内容、表現力、何とも表現しがたい哀愁漂う独身男の生活感。どれをとっても“一流”で氏の様な実力者がなにゆえ「競馬周辺雑記人」にとどまったか不思議なくらいだ。私の理想とする記事は氏の記事。目指した文は氏の文だ。
格言の記念すべき第一回は昨年アイビスサマーダッシュ。執筆の目的はウマ娘に興じるライトファンにも読める内容を書くことで競馬の魅力を伝え、以てウマニティファンを増やすことだった。競馬格言という切り口で約1年執筆させて頂いたが、そもそも競馬格言なるもの、そんなに多く存在するものではなく「聞いたことがある」というものから実際に存在するものも含め多くの格言を紹介してきた。
当初からわかっていたが「格言」にはいずれ限界が来る。そしてこの記事は宝塚記念まで…そう決めていた。従って今回が「格言から探る勝ち馬予想」最終回となる。
最終回・宝塚記念で紹介する格言は尊敬してやまない文豪、故かなざわいっせい氏に捧げるものだ。
曰く「宝塚記念は無冠の実力馬を狙え」。
スズパレードの昔から、オサイチジョージ、メイショウドトウと宝塚記念は実力がありつつＧ1を獲れずにいた馬たちの最後の砦だ。
常識的に考えればここはイクイノックス、ジャスティンパレス。だが、格言に従うなら指名すべきはただ一頭、ディープボンドだ。
22戦、G1 2着計4回。力だけなら若い2頭には敵わぬが競馬は何が起こるか分からない。ひょっとしてひょっとしたらひょっとするかもしれない…そんな気持ちにさせてくれるだけの実績が同馬にはある。
ワシの概ね124個目の格言“無冠の実力馬の戴冠”の瞬間をこの目で見届けさせてくれぃっ！
次週、新記事「のら～り勝ち馬予想の金言録」でお会いしましょう（笑）。
（文：のら~り）
【宝塚記念 プレビュートーク】無敵！イクイノックスの独壇場か ジャスティンパレスが仁川で逆転か
©サンケイスポーツ
6月20日(火) 09:48
村瀬 ユニコーンＳは◎△●二重△、マーメイドＳも◎●二重△。先週のエプソムＣしかり、期待馬がきっちり走ってくれてます。
南 ワシはマーメイドＳ○◎。馬券プレがあったら３０００円は買うとるわ。
村瀬 ま、そこはＧⅠ企画なんで。でも当たりが出てＧⅠへ向かえるのはいいことですね。
南 そやな。
村瀬 さ、上半期のオーラス。しっかり決めないと。
南 関東の大本命が栗東に滞在しとるから景色がいつもとちゃうで。
村瀬 ◎イクイノックス、様子はどうですか？
南 最初は戸惑ってキョロキョロしとったらしいけど、だいぶ環境に慣れたみたいやで。
村瀬 １週前も併せ馬でしっかりやれてましたね。心配なしかな。
南 木村師は「いい追い切りができた。まだ本来の素晴らしいバランスを取り戻せていない感じだが、このあとの変化が大事。２週前はメンコをして、今週は外してメンタル面でプレッシャーをかけた。しっかり動けていたと思う」と。
村瀬 もともと理論派で慎重に言葉を選ぶトレーナーですからね。順調とみてＯＫでしょう。
南 ルメールＪは「エキサイトしていないし、３～４角でも自分で動いた。前走は行く馬がいなかったから行っただけ。ミドルポジションから押し上げていければビッグチャンス」ゆうとった。
村瀬 ベストとは言い難いコースなんで、さすがの名手も考えるでしょうね。
南 「右回り、内回り、フルゲートと、イメージすることはたくさんある」ゆうとる。そこらへんに付け入る隙はないやろか。
村瀬 天気も気になるところですね。まずは良馬場が条件かな。
南 ＪＲＡ指定海外レースのドバイシーマＣを勝っとるから、ＪＣ優勝なら約２億６０００万円のボーナスが出る。梅雨時季のここで目いっぱいとなるとどうかやけど、トレーナーは「２１万票は重く受け止めているし、いい競馬をする責任がある」と。きっちり仕上げてきそうやけどな。
村瀬 ハンパな仕上げで負けたりしたらそれこそダメージが残るでしょう。ボクは無敵と信じて独壇場まで期待したいですけどね。
南 確信できるのは◎ジャスティンパレスの本気度やけどな。１週前は相手のエルトンバローズが動きすぎて手応えで見劣ったけど、きっちり半馬身先着。鮫島駿Ｊは「ボクが乗っていた（神戸新聞杯Ｖ→菊花賞３着）ころは重心が前にかかっていたけど、トモの踏み込みが強くなってバランスが良化。乗りやすくなっている」ゆうて成長を実感しとる。
村瀬 天皇賞の勝ちっぷりを見ると明らかに完成に近づいてますよね。父ディープインパクトの成長力もやっぱり怖い。
南 杉山晴師は「操作性が良くなった今ならどんな展開でも大丈夫。以前と違ってハミに頼らなくなったし、瞬発力もついてきた」と絶賛や。阪神でも２勝しとるし、逆転があればここやないかと思う。
村瀬 確かに。
南 ３番手はディープボンドやろか。和田竜Ｊは「一杯にやってもまだ余裕がある。充実の証しだし、デキは文句なし」と。次がジェラルディーナ。１週前にコンタクトを取った武豊Ｊは「もう少し行きたがるかと思っていたけど、のんびり走れていた。この馬のことは外から見てきたし、イメージはできている」ゆうとった。
村瀬 タフな馬場で浮上しそうなのがヴェラアズール。阪神はＪＣ制覇へ弾みをつけた京都大賞典を含めて２戦２勝ですしね。美浦調整組ではやっぱりアスクビクターモアでしょう。ユニコーンライオンを行かせて番手でレースを作れば残り目が出てきますね。
南 この蒸し暑い時季やし、追い切りでデキを見極めてしっかり結論出さなアカンな。
村瀬 ですね。（夕刊フジ）
南 ワシはマーメイドＳ○◎。馬券プレがあったら３０００円は買うとるわ。
村瀬 ま、そこはＧⅠ企画なんで。でも当たりが出てＧⅠへ向かえるのはいいことですね。
南 そやな。
村瀬 さ、上半期のオーラス。しっかり決めないと。
南 関東の大本命が栗東に滞在しとるから景色がいつもとちゃうで。
村瀬 ◎イクイノックス、様子はどうですか？
南 最初は戸惑ってキョロキョロしとったらしいけど、だいぶ環境に慣れたみたいやで。
村瀬 １週前も併せ馬でしっかりやれてましたね。心配なしかな。
南 木村師は「いい追い切りができた。まだ本来の素晴らしいバランスを取り戻せていない感じだが、このあとの変化が大事。２週前はメンコをして、今週は外してメンタル面でプレッシャーをかけた。しっかり動けていたと思う」と。
村瀬 もともと理論派で慎重に言葉を選ぶトレーナーですからね。順調とみてＯＫでしょう。
南 ルメールＪは「エキサイトしていないし、３～４角でも自分で動いた。前走は行く馬がいなかったから行っただけ。ミドルポジションから押し上げていければビッグチャンス」ゆうとった。
村瀬 ベストとは言い難いコースなんで、さすがの名手も考えるでしょうね。
南 「右回り、内回り、フルゲートと、イメージすることはたくさんある」ゆうとる。そこらへんに付け入る隙はないやろか。
村瀬 天気も気になるところですね。まずは良馬場が条件かな。
南 ＪＲＡ指定海外レースのドバイシーマＣを勝っとるから、ＪＣ優勝なら約２億６０００万円のボーナスが出る。梅雨時季のここで目いっぱいとなるとどうかやけど、トレーナーは「２１万票は重く受け止めているし、いい競馬をする責任がある」と。きっちり仕上げてきそうやけどな。
村瀬 ハンパな仕上げで負けたりしたらそれこそダメージが残るでしょう。ボクは無敵と信じて独壇場まで期待したいですけどね。
南 確信できるのは◎ジャスティンパレスの本気度やけどな。１週前は相手のエルトンバローズが動きすぎて手応えで見劣ったけど、きっちり半馬身先着。鮫島駿Ｊは「ボクが乗っていた（神戸新聞杯Ｖ→菊花賞３着）ころは重心が前にかかっていたけど、トモの踏み込みが強くなってバランスが良化。乗りやすくなっている」ゆうて成長を実感しとる。
村瀬 天皇賞の勝ちっぷりを見ると明らかに完成に近づいてますよね。父ディープインパクトの成長力もやっぱり怖い。
南 杉山晴師は「操作性が良くなった今ならどんな展開でも大丈夫。以前と違ってハミに頼らなくなったし、瞬発力もついてきた」と絶賛や。阪神でも２勝しとるし、逆転があればここやないかと思う。
村瀬 確かに。
南 ３番手はディープボンドやろか。和田竜Ｊは「一杯にやってもまだ余裕がある。充実の証しだし、デキは文句なし」と。次がジェラルディーナ。１週前にコンタクトを取った武豊Ｊは「もう少し行きたがるかと思っていたけど、のんびり走れていた。この馬のことは外から見てきたし、イメージはできている」ゆうとった。
村瀬 タフな馬場で浮上しそうなのがヴェラアズール。阪神はＪＣ制覇へ弾みをつけた京都大賞典を含めて２戦２勝ですしね。美浦調整組ではやっぱりアスクビクターモアでしょう。ユニコーンライオンを行かせて番手でレースを作れば残り目が出てきますね。
南 この蒸し暑い時季やし、追い切りでデキを見極めてしっかり結論出さなアカンな。
村瀬 ですね。（夕刊フジ）
【次走激アツ君メモ】マーメイドＳ 本格化ビッグリボンの次走に大いに期待！
ウマニティ
6月19日(月) 14:00
週開催の全レースVTRをくまなく見直し、着順・走破時計など、数値データだけでは判断できない“視覚的要素”を踏まえ、次走狙える馬（激アツ君）をピックアップします。
【6月17日(土)】
東京11R 3歳上オープン ダ2100m 晴 良
11番 ペルセウスシチー（15番人気4着）
流れは前に向いたレースだったが2番手先行から直線で二の脚を使い4着と踏ん張った。Vで見ると直線で内外の馬に一旦かわされてから再度伸びて内の馬を競り落としている。過去Vを見ても今日の様にすんなり先行してのレースは一鞍もない。以前も紹介したが低人気続きの馬が一転、爆走のきっかけとなるパターンの一つ「いきなり先行」に合致。大敗していない分次走人気もある程度出そうだが平坦ローカルなら粘りも増しそうで狙ってみたい。 【次走注目度：Ｂ】
阪神9R 3歳2勝クラス 芝2000m 晴 良
7番 デルマグレムリン（7番人気2着）
レースレベルそのものが低かったかもしれないが上がりの速さは目を引いた。スタートはノソッと出て気づけば最後方という感じ。Vで見る限り馬がやる気を出して走ったのは残り1000mを切ってからで、その時点で後方2番手と差は5馬身近くのシンガリ。直線馬順の入れ替わりが殆どない中、最後方から2番手浮上の上がりは当然最速で2番手に1.2秒もの差。ムラがあり当てにしづらいが、今日の後半の走りができれば前半は馬群についていくだけでも十分勝ち切れるはず。次走“人気薄”を条件に狙ってみたい。 【次走注目度：Ｂ】
【6月18日(日)】
東京2R 3歳未勝利 ダ1600m 晴 良
14番 タイセイキューティ（7番人気1着）
16頭立て最速の上がりは2位に0.4秒、3位に0.8秒の圧倒的速さ。3Ｆ通過34.6秒がハイペース判定で流れも向いたが掲示板の殆どは前からの流れ込みなので前が不利というレースでもなかったはず。デビューから2戦続けて芝を使いスピードに慣れた状態でダート転向も良かったか。ポンと出つつも道中はジリジリポジションを下げ、直線では中団後ろからの追い出しで実質的に圧勝。これだけ走れるならクラスが上がってもいきなり勝ち負けできそう。次走人気でも買ってみたい。 【次走注目度：Ａ】
東京11R G3ユニコーンステークス ダ1600m 晴 良
15番 メイショウモズ（11番人気4着）
ペリエールは別格に強かった。注目すべきは前に有利だった流れに逆らい最後方から4着したメイショウモズだろう。これまでダートばかり走ってきたのでダッシュは良くなく、今日も道中ポツンと離れてシンガリ追走。直線入り口でもまだ最後方だったが、最速の上がりは2位（6着オマツリオトコ）に0.5秒差。過去の成績から右よりも左回りがスムーズで、次走中京なら叩き2戦目で更に上昇した状態で狙えそうだ。 【次走注目度：Ａ】
阪神11R G3マーメイドステークス 芝2000m 曇 良
4番 ビッグリボン（1番人気1着）
スタートは普通だが好位置を取れずに中団後ろから。パトVでチェックすると馬群に入れての追走で3～4角あたりでゴチャつき前が詰まる様子だったが怯まず捌いて直線ではきれいに真ん中を抜け出した。スパッと切れる脚ではないがウインマイティーに並ばれてから突き放した内容と、ごまかしが利かない阪神芝2000mで小粒の相手とはいえ重賞勝ちの事実は大きい。他馬との斤量差を考えても本格化したと考えて良さそうだ。次走牝馬限定戦なら積極的に狙いたい。 【次走注目度：Ｓ】
（文：のら~り）
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【霧プロの重賞レースおさらい帳】ユニコーンＳ2023 見せつけた適性と完成度！ダートマイル界の主役奪取なるか
ウマニティ
6月19日(月) 13:00
過去にダート界のスターを何頭も輩出し、出世レースとして名高いユニコーンＳ。
今年、文句の付けようがない堂々たる走りでこのレースを制したのは、１番人気に推されていたペリエールだった。
２月のヒヤシンスＳにおいて既に同舞台を経験しており、適性の高さを示していたペリエールだが、今回も芝スタートを難なくこなし、序盤からスピードの乗りも良好。道中は内目に進路を取っていたが、砂を気にする素振りなど全くなく、最終コーナーの時点で他馬との手応えの差は歴然。２番手から抜け出していたサンライズジークを全く問題にせず、最後は３馬身もの差を付けた。
砂被りを嫌がる馬も多いヘニーヒューズ産駒だが、本馬の場合はその辺りの心配が全くなく、枠順や展開を問わず、ロスのない競馬運びができるというのは大きなアドバンテージ。加えてダートに適性が偏った馬が抱えがちな”芝スタートで行き脚が付かない問題”も今の所全く見られない。
母系を遡ると名マイラーだったスキーパラダイスの名があるし、母父もマイル適性の高いフジキセキ。今回の東京１６００mという舞台に対する適性の塊という印象すらある。
その分、１８００m以上の距離や川崎のようなタフなダートでは甘さを見せているので、帝王賞やチャンピオンズカップよりも、フェブラリーＳや南部杯で好走しそうなタイプと言えるだろう。現在のダート界の中では、レモンポップやカフェファラオに近いイメージだ。
この後は休養に入るようだが、やや完成の早い血統構成に映るだけに、ここからもう一段上の成長を遂げられるかが今後の鍵。順調に成長するようならば、来年のフェブラリーＳの有力候補に名を連ねて来るだろう。
２着には道中２番手からサンライズジークが粘り込んだ。
こちらは勝ち馬よりも尖った適性の持ち主で、現状東京１６００m専用機とも言える戦績を残している。母父フレンチデピュティの血のイメージがそのまま前面に出たタイプなのだろうか。
ダートも芝もこなし、秋華賞でも３着に入った実績のあるプロヴィナージュが母で、産駒の適性が芝に偏るエピファネイアが父とくれば、本馬も芝砂兼用ホースになってもおかしくなさそうだが、今の所芝適性は絶望的。ダートでも東京１６００m以外はそれほど光る走りを見せておらず、今後別の条件に出走してきた時の評価が非常に難しい。
本当に今回と同じ舞台しか走れないのか、実はもっと短距離向きだったりするのか、父の血が騒いで中長距離に活路を見出すのか、突然芝適性が覚醒したりするのか……色々な可能性が考えられる馬なだけに、行き着く先を想像する楽しみには溢れている。
３着にはペリエールと人気を分け合っていたブライアンセンスが入り、意地を見せた。
前２走時と比べると調教の時点で若さを感じたし、道中もやや力み気味でリズムが悪そうに見えた。３月のデビューから今回が５戦目。やや強行軍だったことは否めないか。それでも馬券圏内を確保した辺り、潜在能力の高さは疑う余地がない。
こちらはペリエールよりも適性の幅が広そうな血統構成だし、成長力という点でも互角以上の可能性を秘めているように思う。順調に成長すればマイルから中長距離まで、現行のダート王道路線の全てをカバーできるような存在になるだろう。
４着メイショウモズは、ポツンと離れた最後方から直線だけで押し上げてきた。
ニシノカシミヤが作った澱みない流れが味方した部分もあるが、砂被りを気にしたり、馬群の中だと萎縮したりするようなタイプなので、大味な戦法も合っていたのだろう。
母系が短距離寄りの構成なので、真の適性がどこにあるか分かりにくいが、今回の走りからはどちらかといえば中距離寄りのタイプであるように映る。
５着のグレートサンドシーと６着のオマツリオトコも少し気性的に難しさのあるタイプで、多少ロスがあってもストレスなく運ぶほうが合いそう。今回は馬群の中での競馬だったり、最内枠から難しい戦法を強いられたりと、それぞれ厳しい要素があった分が最後のジリジリした伸びに繋がったか。
距離に関しても、現状ではどちらも１４００mのほうが合うように思えるだけに、条件が変われば再度浮上してくるだろう。今回の敗戦で極端に評価を下げる必要はないと見る。
終わってみれば、上位3頭はいずれも同舞台でハイレベルの走りをしていた馬。
歩んできたレースのレベル差は精査する必要があるが、同じ舞台で経験を積みながら人気に推された馬は素直に信頼し、人気薄の馬に関しては、過去の好走歴や距離短縮で上向く可能性を考慮するのが有効な戦法か。
５着以下の馬もそう弱い馬ではないはずだが、舞台実績がない点や距離延長となるローテに対する風当たりのキツさはかなりのもの。そういった質を持ったレースになる確率が極めて高いということを、自戒も込めて覚えておきたいと思う。
○霧（きり）プロフィール
ウマニティ公認プロ予想家。レース研究で培った独自の血統イメージに加え、レース戦績や指数等から各馬の力関係・適性を割り出す”予想界のファンタジスタ”。2023年1月には、長年の活躍が認められ殿堂プロ入りを果たす。
霧プロの最新予想ページはこちら
※週末の枠順発表までは直前週結果ページへ遷移します。
レース結果・払戻金・オッズなどのデータは、必ず主催者（JRA）発行のものと照合してください。
馬場：良
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