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今回のメンバーで血統的に皐月賞に縁があるといえばダイワファルコンだろう。母ダイワルージュは04年の皐月賞馬ダイワメジャーの全姉にあたる。叔母に名牝ダイワスカーレット(有馬記念)がいるなど、日本の生産界が誇る超名門の出身だ。父ジャングルポケットは菊花賞馬オウケンブルースリ、オークス馬トールポピーなど中長距離での一流馬を輩出。大一番での底力もある。
ヴィクトワールピサの父ネオユニヴァースは昨年アンライバルドとロジユニヴァースで春クラシック2冠。母ホワイトウォーターアフェアはアサクサデンエン(安田記念)、スウィフトカレント(天皇賞・秋2着)と活躍馬を出す名繁殖牝馬。父の産駒も母の産駒も勝ちと大敗が表裏一体の成績だが、勝ち続けている時は無類の強さがある。
2歳王者ローズキングダムの父キングカメハメハは桜花賞馬アパパネなど、今が旬の種牡馬。ただ、フィフスペトルなどがいるように距離的にはマイラー寄り。バラ一族と呼ばれる母系も2000メートルまでに好成績を残している産駒が多く、距離はギリギリか。
アリゼオの父シンボリクリスエスは活躍馬がダートに多いが、芝は中距離以上に強い。同じような傾向があるブライアンズタイム産駒が皐月賞では走るので、問題はない。母の父フジキセキはマイラーを多く出すが、この母系は中距離の活躍馬が多いので、舞台としては最適だろう。
ハンソデバンドの父マンハッタンカフェはレッドディザイアからジョーカプチーノまで、バラエティ豊かな産駒を出している。ただし、母の父はダートのマイラーであるアフリート。距離は微妙だ。同じくMカフェ産駒のヒルノダムールは母の父がラムタラ。明らかに芝の長距離向きだろう。
エイシンアポロンは芝10ハロンのGI3勝のジャイアンツコーズウェイ産駒。母の父がサドラーズウェルズなので距離の心配はないが、瞬発力という点に不安が残る。(血統取材班)
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