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【ヴィクトリア】血統診断

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 過去9年の連対18頭中、15頭の父がサンデーサイレンスかその直子、あるいは母の父がサンデーサイレンス。瞬発力に富むSS系は直線の長い東京マイルにぴったりだ。

 ハーツクライは古馬になって有馬記念ドバイシーマクラシックを制したように成長力にも優れている。産駒のオークスヌーヴォレコルトも4歳になってさらなるパワーアップが期待できる。マイルは桜花賞(3着)以来となるが、母の父スピニングワールドはBCマイルなどマイルGI5勝。舞台適性は高い。

 ディープインパクト産駒はヴィルシーナが一昨年、昨年と連覇。産駒ショウナンパンドラは母の父がフレンチデピュティでスピードの持続力とパワーに優れている。ステイゴールドサッカーボーイが近親と、活力のあるファミリーの出身で成長力に長け、4歳の今年も活躍できるはずだ。

 同産駒スマートレイアーは父譲りの瞬発力が持ち味だが、母系の勢いが今ひとつ。古馬GIで苦戦している理由はこのあたりにありそうだ。

 スイートサルサの父デュランダルは4歳秋に本格化し、マイルCS連覇、スプリンターズS優勝。父の武器だった切れ味を強く受け継ぎ、直線の長い東京で持ち味を発揮する。一族にシーザリオエピファネイア母子がいる母系も優秀だ。

 キングカメハメハ産駒ディアデラマドレは母の父がSS。今年の皐月賞を圧勝したドゥラメンテと同配合だ。母ディアデラノビアはGIでは2006年ヴィクトリアマイルなど3着が最高だったが、悲願のGI制覇は十分にある。

 昨年の2着馬メイショウマンボはSS系スズカマンボの産駒。母の父グラスワンダーとの配合はパワーに優れ、持久力勝負が得意。力の要る重馬場になると浮上する。

 ストレイトガールの父フジキセキはスピードに優れるSS系種牡馬。母の父は名マイラー・タイキシャトルでマイルをこなす下地はあるが、6歳になっただけに、上積みは望みにくい。

 非SS系ではブライアンズタイム産駒のカフェブリリアントに注目。半姉サウンドオブハート(父アグネスタキオン)はサンスポ杯阪神牝馬Sの勝ち馬で、スピードとパワーに優れた配合だ。 (血統取材班)

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