2020年11月2日(月) 16:15
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~JBC2歳優駿2020~
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2019年まで『北海道2歳優駿』として46回の歴史を重ねてきたが、今年からJBCの2歳カテゴリーの競走『JBC2歳優駿』としてリニューアルされての実施となる。さっくり言えば、北海道2歳優駿が名称変更したようなもの。北海道2歳優駿と同じ傾向のレースになるだろう。
まず、このレースの特徴は、北海道勢が断然有利の2歳最初のダートグレード、エーデルワイス賞とは違い、中央馬が活躍しているということ。実際に過去10年で中央馬は1着6回、2着6回、3着3回に対して地方馬は1着4回、2着4回、3着7回という成績。中央馬がやや優勢なのは、秋口から中央の2歳1勝クラスが豊富に施行されることが影響している。
このレースは対戦図式は、地方のオープン上位馬vs中央の1勝クラスだが、中央の短距離の1勝クラス組は、距離の壁で取りこぼすことも少なくない。最有力は王道路線のプラタナス賞(東京ダ1600m)の勝ち馬だ。プラタナス賞の勝ち馬の過去10年の成績は、【2・1・1・0】と複勝率100%。1着の該当馬は、2011年のオーブルチェフと2016年のエピカリス。2着の該当馬は、2010年のビッグロマンス。3着の該当馬は2015年のエネスク。
特にオーブルチェフやエピカリスのように、プラタナス賞を圧勝した馬は、まず負けていない。プラタナス賞でオーブルチェフが2着につけた着差は0.8秒、エピカリスが2着につけた着差は1.1秒。2着に0.8秒以上の着差で勝利した馬が出走していれば、確勝級と言えるだろう。
今度は地方の有力馬を紹介すると、北海道の強豪が集結するH2・栄冠賞の連対馬だ。また、この北海道重賞は地方の重賞で一番速い同年6月に施行されるもの。このレースで連対するということは完成度の高さも意味する。ただし、栄冠賞は1200m戦。なかには今回距離1800mが持たない馬もいる。
そこで栄冠賞で連対かつ、前走で距離1600mの牝馬限定戦、H2・フローラルCか、距離1700mのH2・サンライズCで優勝していた馬という条件をつけると、過去10年の成績は【1・1・0・0】。2015年にタイニーダンサーが優勝、2016年にヒガシウィルウィンが2着と好走していた。
さらに栄冠賞以上に強豪が集結するH1・ブリーダーズゴールドジュニアCで連対かつ、フローラルCやサンライズCで勝利していた馬も有力。過去10年の成績は【0・1・1・0】で、ヒガシウィルウィンが2着、カイカヨソウが3着と好走していた。遡れば、2009年にビッグバンも優勝している。
しかし、それらは地方馬ながら、上位人気に支持されることが多い馬たち。馬券妙味がたっぷりあるのは、サンライズCの2着、3着馬だ。中央の500万下(1勝クラス)の勝ち馬が1頭も出走していなかった2018年こそサンライズCの2着馬ウィンターフェルが1番人気で2着だったが、優勝した6番人気のイグナシオドーロは同レースの3着馬だった。
他にも2015年の2着馬スティールキング(8番人気)を始め、2013年・エイシンホクトセイ(10番人気))、2014年・クラバズーカー(8番人気)2016年・スウィフトハート(5番人気)、2017年のサザンヴィグラス(5番人気)などが、3着以内に好走している。
サンライズCの2着、3着馬の中でも最有力なのは、2019のイグナシオドーロやスティールキング、エイシンホクトセイのように、サンライズCで逃げて3着以内だった馬だ。門別はダートが深くて前が厳しい流れになりやすい傾向があるので、前走のサンライズCで逃げて3着以内の馬は、注意したほうがよい。該当馬は前記3頭のみだが、どれも人気薄だ。
また、滅多に出走してこないが、フローラルCの2着馬の一発も警戒したほうがよい。2011年にシーキングブレーヴが9番人気で3着と好走している。
最後に中央馬が穴を開けるパターンを紹介しよう。一番は2012年に8番人気で2着のコスモコルデスのように、初ダートの前走、未勝利戦で結果を出してここへ駒を進めてきたタイプだ。遡れば2008年のメトロノースも6番人気で優勝している。このようにダート慣れと勢いで勢力図を覆し、穴を開けているのだ。
それ以外では、前走、中央のダ1700m以上の新馬戦を勝った馬だ。2011年の2着馬ベルモントレーサー(7番人気)や2012年の優勝馬アルムアダプタ(7番人気)は、それに該当。デビュー戦を勝つ馬は素質が高く、2戦目で大きく変われる可能性を秘めているということなのだろう。逆に、純粋にダート戦のみを3戦以上使われ、やっと1勝した馬というのは素質不足のせいか、全く通用していない。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・前走のプラタナス賞を勝利した馬。
・栄冠賞で連対かつ、前走のフローラルCかサンライズCを勝利した馬。
・ブリーダーズゴールドジュニアCで連対かつ、前走のフローラルCかサンライズCを勝利した馬。
●穴馬候補
・同年のサンライズCで3着以内だった馬。
(特に、逃げて3着以内だった馬は警戒)
・同年のフローラルCで連対した馬。
・前走、中央の未勝利戦を初ダートで勝利した馬。
・前走でダ1700m以上の新馬戦を勝利した中央馬。
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2019年10月30日(水) 14:25
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~北海道2歳優駿2019~
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2歳最初のG3・エーデルワイス賞は、デビュー時期が早く、キャリアが豊富な地方(門別)勢が断然有利であることを説明しました。そして、今年も門別勢が上位を独占しました。しかし、第2戦目の北海道2歳優駿となると、中央勢がやや優勢となってきます。JRAでは秋になるとダートの500万下が行われるようになり、中央勢もある程度のキャリアを積むことが出来るからです。
よって、地方のオープン上位馬vs中央の500万下上位馬の対戦図式で競われることがほとんど。そうなると優勢なのは、短距離戦よりも王道路線のプラタナス賞(東京ダ1600m)の勝ち馬です。過去10年のプラナス賞の勝ち馬のこのレースでの成績は【2・1・2・0】と複勝率100%。特に2011年のオーブルチェフや2016年のエピカリスのように、プラタナス賞を圧勝した馬ならば、まず、このレースで負けないでしょう。
プラタナス賞でオーブルチェフが2着につけた着差は0.8秒差、エピカリスが2着につけた着差は1.1秒差。2着に0.8秒差以上着差をつけてプラタナス賞を優勝している馬が出走していれば、確勝級と考えても良さそうです。その一方で、プラタナス賞の2着馬は、このレースで上位人気に支持されながらもかなりの頻度で取りこぼしています。過去10年でプラタナス賞の2着馬が3頭出走して、3頭とも4着以下という成績。取り扱いには、ご注意を。
また、地方の有力馬はというと、門別の強豪が集結するH2・栄冠賞の連対馬です。しかし、栄冠賞は1200m戦ですので、なかには今回距離の1800mが持たない馬もいます。そこで栄冠賞で連対かつ、前走で牝馬限定戦のH3・フローラルC(1600m)、もしくはH2・サンライズC(1700m)で勝利していた馬という条件をつけると、過去10年のこのレースでの成績は【1・1・0・0】。2015年にタイニーダンサーが優勝、2016年にヒガシウィルウィンが2着と好走していました。
さらに栄冠賞以上に強豪が集結するH1・ブリーダーズゴールドジュニアCで連対かつ、フローラルCやサンライズCで勝利していた馬も有力。過去10年のこのレースでの成績は、【1・1・1・0】。2009年にビッグバンが優勝、ヒガシウィルウィンが2着、カイカヨソウが3着と好走していました。
しかし、それらは地方馬ながら、上位人気に支持されることが多い馬たち。馬券妙味がたっぷりあるのは、サンライズCの2着、3着馬です。JRAの500万下勝ちの馬が1頭も出走していなかった昨年こそサンライズCの2着馬ウィンターフェルが1番人気で2着だったものの、勝利した6番人気のイグナシオドーロは同レースの3着馬でした。
他にも2015年の2着馬スティールキング(8番人気)を始め、2013年・エイシンホクトセイ(10番人気) 、2014年・クラバズーカー(8番人気)、2016年・スウィフトハート(5番人気)、2017年のサザンヴィグラス(5番人気)などが、3着以内に好走しています。
サンライズCの2着、3着馬の中でも最有力なのは、昨年のイグナシオドーロやスティールキング、エイシンホクトセイのように、サンライズCで逃げて3着以内だった馬です。門別はダートが深くて前が厳しい流れになりやすいので、前走のサンライズCで逃げて3着以内の馬は、注意したほうがいいでしょう。逃げて2着、3着だったのは前記2頭のみですが、どちらも超人気薄で馬券に絡んでいます。
また、滅多に出走してきませんが、フローラルCの2着馬の一発も警戒したほうがいいでしょう。2011年にシーキングブレーヴが9番人気で3着と好走しています。それにフローラルCを優勝した馬では、タイニーダンサーやカイカヨソウが3着以内に好走していますから、このレースの経由馬も警戒したほうがいいでしょう。
最後に中央馬が穴を開けるパターンをご紹介しましょう。一番は2008年の優勝馬やメトロノース(6番人気)や2012年の2着馬やコスモコルデス(8番人気)のように、前走初ダートの未勝利戦で結果を出してここへ駒を進めてきたタイプです。ダート慣れと勢いで経験豊富な馬たちを撃破する形で穴を開けています。
それ以外では、2011年の2着馬ベルモントレーサー(7番人気)、2012年の優勝馬アルムアダプタ(7番人気)のように、前走JRAの新馬戦の勝ち馬がさらなる上昇度を見せて通用しているパターンです。新馬戦でいきなり通用するような馬は素質が高く、2戦目で大きく変われることがあるということなのでしょう。逆に、純粋にダート戦のみを3戦以上使われ、やっと1勝した馬というのは素質不足のせいか、全く通用していませんでした。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前走のプラタナス賞を勝利した馬。
・栄冠賞で連対かつ、前走のフローラルCかサンライズCを勝利した馬。
・ブリーダーズゴールドジュニアCで連対かつ、前走のフローラルCかサンライズCを勝利した馬。
●穴馬候補
・前走のサンライズCで3着以内だった馬。
(特に、逃げて3着以内だった馬は警戒)
・前走のフローラルCで連対した馬。
・前走、中央の未勝利戦を初ダートで勝利した馬。
・1戦1勝の中央勢。
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2018年10月31日(水) 18:44
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~北海道2歳優駿2018~
閲覧 1,039ビュー コメント 0 ナイス 7
2歳最初のG3・エーデルワイス賞は、デビュー時期が早く、キャリアが豊富な地方(門別)勢が断然有利であることを説明しました。そして、今年も門別勢が優勝しました。しかし、第2戦目の北海道2歳優駿となると中央勢がやや優勢となってきます。JRAでは秋になるとダートの500万下が行われるようになり、中央勢もある程度のキャリアを積むことが出来るからです。
よって、地方のオープン上位馬vs中央の500万下上位馬の対戦図式で競われることがほとんど。そうなると優勢なのは、短距離戦よりも王道路線のプラタナス賞(東京ダ1600m)の勝ち馬です。過去10年のプラナス賞の勝ち馬のこのレースでの成績は【2・1・2・0】と複勝率100%。特に2011年のオーブルチェフや2016年のエピカリスのように、プラタナス賞を圧勝した馬ならば、まず、このレースで負けないでしょう。
プラタナス賞でオーブルチェフが2着につけた着差は0.8秒差、エピカリスが2着につけた着差は1.1秒差。2着に0.8秒差以上着差をつけてプラタナス賞を優勝している馬が出走していれば、確勝級と考えても良さそうです。その一方で、プラタナス賞の2着馬は、このレースで上位人気に支持されながらもかなりの頻度で取りこぼしています。過去10年でプラタナス賞の2着馬が3頭出走して、3頭とも4着以下という成績。取り扱いには、ご注意を。
また、地方の有力馬はというと、門別の強豪が集結するH2・栄冠賞の連対馬です。しかし、栄冠賞は1200m戦ですので、なかには今回距離の1800mが持たない馬もいます。そこで栄冠賞で連対かつ、前走で牝馬限定戦のH3・フローラルC(1600m)、もしくはH2・サンライズC(1700m)で勝利していた馬という条件をつけると、過去10年のこのレースでの成績は【1・1・0・0】。2015年にタイニーダンサーが優勝、2016年にヒガシウィルウィンが2着と好走していました。
さらに栄冠賞以上に強豪が集結するH1・ブリーダーズゴールドジュニアCで連対かつ、フローラルCやサンライズCで勝利していた馬も有力。過去10年のこのレースでの成績は、【1・1・1・0】。2009年にビッグバンが優勝、ヒガシウィルウィンが2着、カイカヨソウが3着と好走していました。
しかし、それらは地方馬ながら、上位人気に支持されることが多い馬たち。馬券妙味がたっぷりあるのは、サンライズCの2着、3着馬です。2015年の2着馬スティールキング(8番人気)を始め、2013年・エイシンホクトセイ(10番人気)、2014年・クラバズーカー(8番人気)、2016年・スウィフトハート(5番人気)、2017年のサザンヴィグラス(5番人気)などが、人気薄で馬券に絡んでいます。
サンライズCの2着、3着馬の中でも最有力なのは、スティールキングやエイシンホクトセイのように、サンライズCで逃げて3着以内だった馬です。門別はダートが深くて前が厳しい流れになりやすいので、前走のサンライズCで逃げて3着以内の馬は、注意したほうがいいでしょう。逃げて2着、3着だったのは前記2頭のみですが、どちらも超人気薄で馬券に絡んでいます。
また、滅多に出走してきませんが、フローラルCの2着馬の一発も警戒したほうがいいでしょう。2011年にシーキングブレーヴが9番人気で3着と好走しています。それにフローラルCを優勝した馬では、タイニーダンサーやカイカヨソウが3着以内に好走していますから、このレースの経由馬も警戒したほうがいいでしょう。
最後に中央馬が穴を開けるパターンをご紹介しましょう。一番は2008年の優勝馬やメトロノース(6番人気)や2012年の2着馬やコスモコルデス(8番人気)のように、前走初ダートの未勝利戦で結果を出してここへ駒を進めてきたタイプです。ダート慣れと勢いで経験豊富な馬たちを撃破する形で穴を開けています。
それ以外では、2011年の2着馬ベルモントレーサー(7番人気)、2012年の優勝馬アルムアダプタ(7番人気)のように、前走新馬戦の勝ち馬がさらなる上昇度を見せて通用しているパターンです。新馬戦でいきなり通用するような馬は素質が高いことが多く、2戦目で大きく変われることがあるということなのでしょう。逆に、純粋にダート戦のみを3戦以上使われ、やっと1勝した馬というのは素質不足のせいか、全く通用していませんでした。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前走のプラタナス賞を勝利した馬。
・栄冠賞で連対かつ、前走のフローラルCかサンライズCを勝利した馬。
・ブリーダーズゴールドジュニアCで連対かつ、前走のフローラルCかサンライズCを勝利した馬。
●穴馬候補
・前走のサンライズCで3着以内だった馬。
(特に、逃げて3着以内だった馬は警戒)
・前走のフローラルCで連対した馬。
・前走、中央の未勝利戦を初ダートで勝利した馬。
・1戦1勝の中央勢。
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