最新競馬コラム

【山崎エリカのダートグレード攻略】~北海道2歳優駿2019~

 1,379

【山崎エリカのダートグレード攻略】~北海道2歳優駿2019~ | コラム | ウマニティ

 2歳最初のG3・エーデルワイス賞は、デビュー時期が早く、キャリアが豊富な地方(門別)勢が断然有利であることを説明しました。そして、今年も門別勢が上位を独占しました。しかし、第2戦目の北海道2歳優駿となると、中央勢がやや優勢となってきます。JRAでは秋になるとダートの500万下が行われるようになり、中央勢もある程度のキャリアを積むことが出来るからです。

 よって、地方のオープン上位馬vs中央の500万下上位馬の対戦図式で競われることがほとんど。そうなると優勢なのは、短距離戦よりも王道路線のプラタナス賞(東京ダ1600m)の勝ち馬です。過去10年のプラナス賞の勝ち馬のこのレースでの成績は【2・1・2・0】と複勝率100%。特に2011年のオーブルチェフや2016年のエピカリスのように、プラタナス賞を圧勝した馬ならば、まず、このレースで負けないでしょう。

 プラタナス賞でオーブルチェフが2着につけた着差は0.8秒差、エピカリスが2着につけた着差は1.1秒差。2着に0.8秒差以上着差をつけてプラタナス賞を優勝している馬が出走していれば、確勝級と考えても良さそうです。その一方で、プラタナス賞の2着馬は、このレースで上位人気に支持されながらもかなりの頻度で取りこぼしています。過去10年でプラタナス賞の2着馬が3頭出走して、3頭とも4着以下という成績。取り扱いには、ご注意を。

 また、地方の有力馬はというと、門別の強豪が集結するH2・栄冠賞の連対馬です。しかし、栄冠賞は1200m戦ですので、なかには今回距離の1800mが持たない馬もいます。そこで栄冠賞で連対かつ、前走で牝馬限定戦のH3・フローラルC(1600m)、もしくはH2・サンライズC(1700m)で勝利していた馬という条件をつけると、過去10年のこのレースでの成績は【1・1・0・0】。2015年にタイニーダンサーが優勝、2016年にヒガシウィルウィンが2着と好走していました。

 さらに栄冠賞以上に強豪が集結するH1・ブリーダーズゴールドジュニアCで連対かつ、フローラルCやサンライズCで勝利していた馬も有力。過去10年のこのレースでの成績は、【1・1・1・0】。2009年にビッグバンが優勝、ヒガシウィルウィンが2着、カイカヨソウが3着と好走していました。

 しかし、それらは地方馬ながら、上位人気に支持されることが多い馬たち。馬券妙味がたっぷりあるのは、サンライズCの2着、3着馬です。JRAの500万下勝ちの馬が1頭も出走していなかった昨年こそサンライズCの2着馬ウィンターフェルが1番人気で2着だったものの、勝利した6番人気のイグナシオドーロは同レースの3着馬でした。

 他にも2015年の2着馬スティールキング(8番人気)を始め、2013年・エイシンホクトセイ(10番人気) 、2014年・クラバズーカー(8番人気)、2016年・スウィフトハート(5番人気)、2017年のサザンヴィグラス(5番人気)などが、3着以内に好走しています。

 サンライズCの2着、3着馬の中でも最有力なのは、昨年のイグナシオドーロやスティールキング、エイシンホクトセイのように、サンライズCで逃げて3着以内だった馬です。門別はダートが深くて前が厳しい流れになりやすいので、前走のサンライズCで逃げて3着以内の馬は、注意したほうがいいでしょう。逃げて2着、3着だったのは前記2頭のみですが、どちらも超人気薄で馬券に絡んでいます。

 また、滅多に出走してきませんが、フローラルCの2着馬の一発も警戒したほうがいいでしょう。2011年にシーキングブレーヴが9番人気で3着と好走しています。それにフローラルCを優勝した馬では、タイニーダンサーやカイカヨソウが3着以内に好走していますから、このレースの経由馬も警戒したほうがいいでしょう。

 最後に中央馬が穴を開けるパターンをご紹介しましょう。一番は2008年の優勝馬やメトロノース(6番人気)や2012年の2着馬やコスモコルデス(8番人気)のように、前走初ダートの未勝利戦で結果を出してここへ駒を進めてきたタイプです。ダート慣れと勢いで経験豊富な馬たちを撃破する形で穴を開けています。

 それ以外では、2011年の2着馬ベルモントレーサー(7番人気)、2012年の優勝馬アルムアダプタ(7番人気)のように、前走JRAの新馬戦の勝ち馬がさらなる上昇度を見せて通用しているパターンです。新馬戦でいきなり通用するような馬は素質が高く、2戦目で大きく変われることがあるということなのでしょう。逆に、純粋にダート戦のみを3戦以上使われ、やっと1勝した馬というのは素質不足のせいか、全く通用していませんでした。


 まとめるとこうなります!

 ●本命候補
 ・前走のプラタナス賞を勝利した馬。
 ・栄冠賞で連対かつ、前走のフローラルCかサンライズCを勝利した馬。
 ・ブリーダーズゴールドジュニアCで連対かつ、前走のフローラルCかサンライズCを勝利した馬。

 ●穴馬候補
 ・前走のサンライズCで3着以内だった馬。
  (特に、逃げて3着以内だった馬は警戒)
 ・前走のフローラルCで連対した馬。
 ・前走、中央の未勝利戦を初ダートで勝利した馬。
 ・1戦1勝の中央勢。

山崎エリカさんのダートグレード競走最新予想はこちらからご覧いただけます!!

このコラムへのコメント

コメントはありません。

新着競馬コラム

人気競馬コラム

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

6月16日()
マーメイドS G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

6月9日()
エプソムC G3
函館SS G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
73,123万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 テーオーロイヤル 牡6
51,827万円
9 セリフォス 牡5
51,113万円
10 ナミュール 牝5
50,963万円
» もっと見る

3歳
1 ジャスティンミラノ 牡3
40,307万円
2 ダノンデサイル 牡3
38,200万円
3 ジャンタルマンタル 牡3
32,053万円
4 ステレンボッシュ 牝3
28,331万円
5 アスコリピチェーノ 牝3
22,165万円
6 チェルヴィニア 牝3
21,519万円
7 シンエンペラー 牡3
19,041万円
8 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
9 レガレイラ 牝3
11,278万円
10 ライトバック 牝3
11,256万円
» もっと見る