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【沢田康文の欧州リポート】新装パリロンシャン競馬場2年ぶり開催

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【沢田康文の欧州リポート】新装パリロンシャン競馬場2年ぶり開催

 スタンド工事で休止していたパリロンシャン競馬場の開催が8日に再開した。2年ぶりの開催を祝するように当日は春の陽気に恵まれ、4000人のファンと多くの関係者が集い、3重賞を含む全8競走が行われた。

 以前は白亜のスタンドが印象的だったが、新スタンドは黄金色を基調とした斬新なデザイン。検量室の位置が変わり、ジョッキーにとっての花道だったガラスの階段は撤去されたが、風車やプチボワ(向こう正面にある小さな森)といったモニュメントはそのまま。入場門の階段を上ると、フランス産の1865年英国三冠馬グラディアトゥールの彫像が訪れたファンたちを待っていた。

 今回の改修のコンセプトの一つが緑のロンシャン。コンクリートだった多くのエリアに芝生が敷かれるようになった他、木々が豊かで周りを囲むブローニュの森に競馬場が溶け込んでいた。

 レースでは先週お伝えした新型仮柵、オープンストレッチの設置が最大の変更点。騎乗したジョッキーからは好意的な声、否定的な声が聞こえたが、直線では各馬が伸び伸びと走っている姿が印象に残った。

 今年の開催は34日で凱旋門賞の開催は10月7日。最初のGIは昨年の英チャンピオンSを圧勝したクラックスマンなどが出走を予定している今月29日のガネー賞で、大々的なオープンセレモニーもこの日行われる予定だ。 (在仏競馬記者)

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